媽祖百首籤:天上聖母籤詩100首の原文と現代語訳

媽祖(まそ)は、海で遭難した人を救ったと伝えられる宋代の女性・林黙娘が神格化された航海と漁業の女神で、「天上聖母」「天后」「天妃」とも呼ばれます。台湾では最も親しまれている神様の一人で、各地の媽祖廟では参拝者が番号つきの竹の棒を引き、同じ番号の籤詩(せんし)で神意を伺います。媽祖廟でよく使われる籤は二種類あり、一つは六十甲子籤、もう一つがこのページの百首籤です。台南の祀典大天后宮、鹿港天后宮などで使われるこのセットは、一首ごとに易の卦名と、仕事・商売・結婚などの項目別の釈解がついています。全100首を、漢文の原文に現代語訳と解説を添えて紹介します。

媽祖と日本

媽祖信仰は中国南部の福建から、船乗りや商人とともに東アジアの港町へ広がりました。日本にもその足跡が残っています。長崎の唐寺(興福寺・崇福寺など)には、唐船の船乗りが航海の無事を祈った媽祖堂があり、沖縄の那覇には琉球王国時代に建てられた天妃宮の跡が伝わります。青森県大間町では、天妃(媽祖)を祀る祭りの行列が今も行われています。日本のおみくじとは別物ですが、海の神様に航海の安全を祈る気持ちは、日本の船乗りの信仰とも通じるところがあります。

台湾の廟での籤の引き方:日本のおみくじとの違い

日本の神社やお寺でも、番号の書かれた棒を筒から振り出し、同じ番号の紙を受け取るおみくじがあります。じつは日本の寺院に伝わる「元三大師(がんざんだいし)みくじ」は中国の観音籤の流れをくむもので、台湾の籤詩とは遠い親戚にあたります。ただ、台湾の廟では引く前後に神様に確認をとる手順が入るのが大きな違いです。

  1. 線香をあげ、媽祖に名前・生年月日・住所を告げ、尋ねたい一つのことを具体的に伝えます。
  2. 三日月形の赤い木片二つ「ポエ(筊杯・擲筊)」を床に投げて、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯(せいはい)」で「はい」。両方とも平らな面なら「笑杯(しょうはい)」で神様が笑っている、つまり問い直し。両方とも丸い面なら「陰杯(いんはい)」で「いいえ」です。
  3. 籤筒から竹の棒を一本引き、ふたたびポエで「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、途中で聖杯が出なければ棒を戻して引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取り、詩全体の意味を読んでから、釈解のうち自分の問いに当たる項目を見ます。多くの廟には解籤の係の方がいて、無料で読み方を教えてくれます。
日本のおみくじ台湾の籤詩(この百首籤)
引く前お参りしてそのまま引くポエで神様に許しを得てから引く
確認ふつうはしない聖杯が続くまでポエで確かめる
吉凶大吉・吉・凶などの等級があるこのセットには等級がない
中身和歌や漢詩+項目別の短い言葉七言四句の漢詩+卦名+十一項目の釈解
引いた後境内に結んだり持ち帰ったり持ち帰るか、廟の決まりに従う

一度に尋ねるのは一つだけ。同じことを何度も引き直して「よい籤」を探すのは、台湾でもよくないとされています。

媽祖廟の二つの籤

六十甲子籤百首籤(このページ)
首数60首100首
番号干支(甲子、甲寅……)数字(第1番〜第100番)
よく使われる廟多くの媽祖廟、土地公(福徳正神)の廟台南大天后宮、鹿港天后宮、澎湖天后宮、白沙屯拱天宮
添えられる内容五行の属性を記すことが多い一首ごとに卦名と十一項目の釈解

籤を引いたら、まず棒や籤紙の番号を見てください。「甲子」のような干支なら六十甲子籤、1から100までの数字ならこのセットです。

100首の一覧

籤番卦籤詩意味
第1番震曉日瞳瞳萬象融,河清海晏慶年豐,生逢盛世真歡樂,好把心田作化工朝日がのぼり、世は太平で実りも豊か。ちょうどよい時にめぐり合わせています。心の田をていねいに耕していけば、物事は思いどおりに運ぶでしょう。
第2番恒臣報君恩子報親,五倫無愧感神明,一帆順境憑君去,災患消除福祿生目上の人や仕える相手に対して本分を尽くし、恥じることのない生き方をしていれば、神様はちゃんと見ています。ここからは追い風。災いは去り、福が増していきます。
第3番豊前生結下好姻緣,今日相逢赤線牽,多福多男並多壽,一門喜慶此為先前世で結んだ縁が、今日、赤い糸に導かれてめぐってきました。福に恵まれ、家じゅうに喜びが満ちる籤です。
第4番予喜逢春令雨沾濡,草木萌芽正及時,志士經商皆得意,農夫多黍女多絲春の雨が大地をうるおし、草木が芽を出す、まさに時宜を得た籤です。学ぶ人も商う人も思いがかない、農家も豊作を迎えます。
第5番小過却喜東風一夜催,萬花萬卉各爭開,黃金台上逢知己,酌酒看花意氣恢東風がひと晩で花をいっせいに咲かせるように、あなたを本当に評価してくれる人に出会えます。酒を酌み、花を眺め、意気揚々とした時です。
第6番予造物由來總好生,君今求我語分明,西風凜冽東風煖,自把存心仔細評天はもともと命を慈しむもの。西の風は冷たく東の風は暖かいように、吉と出るか凶と出るかは、自分の心がけ次第だと告げる籤です。
第7番帰妹滿目風雲咫尺迷,胡為惘惘欲何之,不如急把船頭轉,省得狂波破膽時見渡すかぎり風雲がたちこめ、すぐ目の前さえ見えません。どこへ向かえばよいかわからないなら、急いで船首を返しなさい、荒波にのまれる前に、という籤です。
第8番大壮積德如君幾十年,何須禮拜問神仙,一帆順境誰能及,利有攸往涉大川長年徳を積んできた人は、いちいち神様に伺わなくても大丈夫。順風満帆で、何をするにもよい時です。
第9番解世事怎能獲萬全,總憑一點好心田,吉凶禍福惟人召,我本無私亦不偏世の中に完璧なことなどなく、頼りになるのはひとかけらの善い心。吉凶禍福の多くは、人が自分で招いているのだと告げる籤です。
第10番小過泰極否來汝不知,循環往復道無私,回思昔日風光好,却悔今朝禱告遲よいことがきわまれば悪いほうへ転じる、それが世のめぐりです。過去の華やかさを思い出し、今になって祈りに来たことを悔やむ、という籤です。
第11番益驚風駭浪失西東,一盞神燈照碧空,急向前途求解脫,上天憫惻是愚蒙荒れ狂う波の中で方角を見失っても、一つの神灯が空を照らしています。急いで抜け出す道を探しなさい、天はあわれんでくれる、という籤です。
第12番巽汝曹逐末泛重洋,順意遊行自主張,得利須知尋退步,免教失足悔難當海を越えて商いをし、思うままに振る舞ってきたあなたへ。利を得たら引き際を知ること。足を踏み外して後悔しないように、と戒める籤です。
第13番家人天生富貴洵堪誇,畢竟相承積善家,告汝要言無別事,再能培植慶無涯恵まれた家に生まれたのは、先祖が善を積んできたからです。これからも善い行いを重ねて福を育てていけば、喜びは尽きません。
第14番観十年窗下苦操修,今日彈冠事壯遊,萬里長風欣得意,直登彼岸不須愁十年の苦労が実り、いよいよ世に出る時です。万里の追い風に乗って、まっすぐ向こう岸へ。心配はいりません。
第15番漸種稻高原逢旱歲,插苗低畝遇霖年,欲晴不晴雨不雨,天不絕人人絕天高地に稲を植えれば日照り、低い田に植えれば長雨と、晴れも雨も思いどおりになりません。それでも天は人を見捨てない。見捨てるのは、人のほうなのだと告げる籤です。
第16番観君看靈旗忽轉東,定知好事與從容,神天庇佑須思報,一炷心香帝座通霊験あらたかな旗が東へひるがえり、よいことがゆったりと訪れる兆しです。神様の守りに感謝し報いる心を持てば、一本の線香の真心も天に届きます。
第17番中孚求名從此是亨衢,求利剛逢是利區,但許一心求一事,不容兩念並馳驅名を求めても利を求めても、ちょうどよい道に出ています。ただし心を一つにして、一つのことだけを求めること。あれもこれもと欲張ってはいけません。
第18番小畜汝是懸崖一樹梅,一塵不染向春開,待得綠葉成蔭後,結子滿枝調鼎來あなたは断崖に咲く梅のように、けがれなく春を迎えています。緑の葉が茂る頃には、枝いっぱいに実をつけ、大きな仕事を任される器になるでしょう。
第19番渙渭川頭白一漁翁,遇合時來便不同,莫道蹉跎心便冷,須從忍耐付窮通太公望は年老いて渭水で釣りをしていたところ、周の文王にめぐり会って運が開けました。時間を無駄にしたと心をしぼませず、耐えて時を待ちなさい、という籤です。
第20番漸制虎降龍靜煉丹,從今縱躍出玄關,前途一片風光好,不到蓬萊只等閒修行が実り、いよいよ関門を越えて外へ出る時です。行く手には明るい景色が広がっています。
第21番噬嗑汝今行運未全通,且待來春萬象融,疾病漸痊元氣復,自然事事稱心胸運はまだすっかりは開けていませんが、来年の春、万物が芽吹く頃を待ちなさい。調子が戻れば、何事もしだいに思いどおりになっていく、という籤です。
第22番鼎福祿從來未易求,枉勞心力費鑽謀,到頭無益徒貽笑,疾病相侵萬事休福や禄はもともと簡単に得られるものではなく、策をめぐらせても結局は笑いものになり、悩みが増えるだけ。無理な画策をやめよと戒める籤です。
第23番離行船共識賴神明,舵椗常教要小心,莫道急流方着力,閒中打點免災侵船の旅は神様頼みとはいえ、舵取りはいつも気を抜けません。急流に入ってから力を込めるのではなく、穏やかなうちに備えておきなさい、という籤です。
第24番晋共道今年勝舊年,家門氣象覺熙恬,勸君得隴毋望蜀,省却中懷似火煎今年は去年よりよく、家の中も和やかです。ある程度手に入ったら、それ以上を欲張らないこと。焦りで身を焦がさないように、という籤です。
第25番旅太阿在手凜然寒,碧眼胡兒仰面看,從此進身高處立,一呼百諾指揮間名剣を手に威風堂々、外の人まで仰ぎ見ています。ここから一歩ずつ地位が上がり、一声かければ多くの人が応える立場になる籤です。
第26番晋克勤克儉有嘉謀,為利須廉十倍收,急把紫鞭鞭紫馬,看君絲帛積山邱勤勉で倹約、よい計画もあります。利を求めるにも清廉を守れば、収穫は十倍。すぐに動き出せば、財が山のように積み上がる籤です。
第27番睽公子王孫作主人,豈愁豪俠與頑囂,官清馬瘦休懷恨,到底身貧道不貧身分の高い人が味方についていれば、荒くれ者も恐れることはありません。清貧でも恨むことはない。身は貧しくとも、生き方は貧しくないのだと告げる籤です。
第28番大有養癰成疽切自防,莫教蔓衍恐難當,幾多白眼人相顧,暗地穿窬作計長小さな問題を放っておくと大きな災いになります。早めに手を打つこと。冷ややかに見ている人も多く、陰で企んでいる人もいる、と戒める籤です。
第29番未済作善應須降百祥,門庭具盛事非常,濟人初願君無負,看此堂前桂子香善を行えば多くの福が降り、家は栄えます。人を助けようとした最初の願いを忘れなければ、子や孫が立派に育つ、という籤です。
第30番旅歛黛佳人仰看天,堂前鶴去月空圓,天淵浩浩津涯遠,迅浪痴風恐覆船美しい人が空を仰いでも、鶴は去り、月はむなしく丸いばかり。水は深く道は遠く、荒れる波に船がくつがえるおそれがあります。
第31番復寒窓儒士遇昌時,天日清明奴隸知,朝野和歡魚鳥樂,狀元拜相慶雍熙苦学してきた人が、ちょうどよい時代にめぐり会いました。世は明るく、上も下も和やかで、試験に通り大役を任される喜びがある籤です。
第32番升九轉丹砂功已成,臨風牽動覺身輕,有人問我前程事,名利途中總稱情修行が成就して、からだも軽やか。行く末を問えば、名も利も思いどおりという籤です。
第33番明夷甜言巧語似開懷,纔入牢籠撥不開,酒色錢財宜早戒,貪求不免有非災甘い言葉は誠実そうに見えても、罠にはまれば抜け出せません。酒・色・金銭への欲は早めに戒めること。欲張れば必ず災いを招く、と戒める籤です。
第34番坤人生定業固無訛,引頸迎刀復奈何,若向空門閑寄蹟,恩波雨露不勝多定めとして背負ったものは、なかなか変えられません。けれど執着を手放して心の修養に向かえば、かえって多くの恵みを受ける、という籤です。
第35番謙蓬窗草舍暫淹留,知命樂天休謾悲,竚看震雷驚曲竇,直教群蟄盡回頭今はしばらく質素な家に身を置き、天命を受け入れて嘆かないこと。春の雷が鳴れば、冬ごもりしていたものはみな目を覚まします。転機は必ず来る、という籤です。
第36番坤富潤屋兮德潤身,綽然由義後居仁,安如山岳難移動,百福千祥日日臻財は家をうるおし、徳は人をうるおします。仁と義を土台にしていれば山のように揺るがず、福が日ごとに訪れる籤です。
第37番臨骨肉緣何有異心,自因疾病苦相侵,勸汝改圖行孝悌,挽回造化莫因循家族のあいだに心の隔たりがあり、苦しいことも重なっています。考えを改めて家族を大切にすれば、状況を立て直せる、という籤です。
第38番泰莫說神明事渺茫,誠心禱告降嘉祥,福緣善慶真無爽,天道昭昭曲直彰神様は遠い存在などではなく、真心で祈ればよいことが訪れます。善い行いには必ず報いがあり、天の道ははっきりしている、という籤です。
第39番師我本慈帆大士身,扶危救苦濟紅塵,吉凶禍福雖前定,善念一萌神鬼欽慈悲深い観音大士は、危うい人を助け苦しむ人を救います。吉凶に定めがあっても、ひとつの善い思いは神も鬼も敬う、という籤です。
第40番謙汝今心地不分明,枉向神前禱告頻,富貴榮華無爾分,官非口舌與逡巡心が定まっていないうちは、いくら神様に祈っても通じません。富貴には縁がなく、お役所ごとや口争いが起こるおそれもある、と戒める籤です。
第41番頤百工勤業各須專,自有財源漸漸添,遇得殘冬春又至,東風烘煖換新年どんな仕事でも本業に打ち込めば、財はしだいに増えていきます。厳しい冬のあとにはまた春が来る、という籤です。
第42番蠱十分財喜到君家,從此謀為事事嘉,管取一生康且泰,東風看徧上林花財と喜びが家にやって来て、これからは何をしても順調。生涯健やかで、春風に乗って意気揚々という籤です。
第43番賁夏秋未免多啾唧,冬至方教境遇昌,莫近細人增口舌,好修陰騭却災殃夏から秋にかけては小さな揉めごとがありますが、冬至を過ぎれば好転します。つまらない人から離れ、陰徳を積めば災いを避けられる、という籤です。
第44番剥看來黑白要分明,棋子縱橫布滿枰,汝却不知先一著,枉勞心力總難贏碁で白黒をはっきりさせるように、局面の要を見極めなければなりません。一手先が読めていないうちは、どれほど力を尽くしても勝てない、という籤です。
第45番艮官爵巍巍未可量,君恩隆重世無雙,船頭助汝風帆穩,萬里封侯大吉昌地位は限りなく上がり、上からの信頼も厚い。追い風に乗って、遠くで大きな成功を収める籤です。
第46番剥孤蹤飄泊等浮萍,欲渡無舟枉問津,若使當年行善事,何須今日叩神明浮き草のようにひとりただよい、渡ろうにも舟がありません。昔から善い行いをしていたなら、今日神様に頼む必要もなかった、という籤です。
第47番損同舟共命總成然,究竟中分善惡緣,却看一輪明月照,清光照徹見媸姸同じ舟に乗り運命をともにしても、最後には善と悪は分かれます。明るい月が照らせば、美しいものも醜いものもはっきり見える、という籤です。
第48番大畜千方百計總皆空,枉費心機不見功,直待雪消紅日上,別開局面漸亨通あれこれ手を尽くしてもむなしく、知恵をしぼっても成果が出ません。雪がとけて日がのぼるのを待ち、新しいやり方に切り替えれば、しだいに道は開ける、という籤です。
第49番蒙貴人相見便相親,真覺風光遠過人,無限榮華從此始,青春努力莫辭辛力になってくれる人に出会い、すぐに親しくなれます。人がうらやむような晴れやかさで、栄華はここから始まります。若いうちこそ努力を惜しまないように、という籤です。
第50番艮神仙事業由前定,行向東來更向南,取坎填離成大業,長生不老是奇男仙人の修行のような大きな仕事は定まった道筋があります。東へ、それから南へ。心身を修めて調和をとれば、大きなことを成し遂げられる、という籤です。
第51番復天河清淺不成波,歲歲雙星安穩過,今屆秋期風浪發,恐驚織女起婆娑天の川はいつも穏やかで、牽牛と織女は毎年無事に会ってきました。けれど今年の秋は風と波が起こり、織女を驚かせるかもしれません。
第52番升寶鏡塵埋久未磨,一朝拂拭起光華,本來神物稱奇秘,魑魅潛形洵足誇長くちりをかぶっていた宝の鏡も、ぬぐえば再び光を放ち、妖しいものは姿を隠します。自分を磨き直せば、本来の輝きが戻る、という籤です。
第53番明夷急水灘前快着篙,艄公把舵更應牢,須教出得風波險,方見舟師手段高急流では竿をしっかり突き、舵を強く握ること。荒波を乗り切ってこそ、本当の腕前が見える、という籤です。
第54番坤從前做事總糊塗,此後修為要切磋,若得一心行正道,自然災悔盡消磨これまでいい加減だったやり方を、これからしっかり改めること。心を一つにして正しい道を行けば、災いは自然に消えていく、という籤です。
第55番謙千倉米粟積如山,分惠饑貧事不難,勸爾殷勤培善果,盛衰興廢本循環倉が山のように満ちているなら、困っている人に分けるのは難しくありません。善い行いを育てなさい。栄えるのも衰えるのも、めぐりめぐるものだから、という籤です。
第56番坤種得藍田玉一雙,鳳凰相感為翱翔,貴人真有非常遇,代代兒孫保吉昌藍田で美しい玉を一対得て、鳳凰が呼び合って舞うようなめでたい籤です。助けてくれる人にめぐり会い、子孫の代まで栄えます。
第57番臨生平冷淡知音少,靜養壽真葆善根,共羨一枝黃菊好,秋深籬落自芬芳生涯淡々として理解者も少ないけれど、心静かに身を修めていれば、秋の垣根の菊のように、おのずと香りが立つ、という籤です。
第58番泰四月十日風浪平,告君際遇在庚辛,凡事須循天理去,自然家室得康寧四月十日には風波が静まり、あなたのめぐり会いは庚・辛の時にあります。何事も天の道理に従って進めれば、家の中も健やかで安らかです。
第59番師不為工商不為農,黃卷青燈自苦攻,若問終身休咎事,試看龍虎起風雲商いにも農業にも就かず、灯の下で苦学を続けてきた人へ。一生の吉凶を問うなら、竜と虎が風雲を起こすような好機を待ちなさい、という籤です。
第60番謙常憑寶劍斬妖邪,十五年來事足誇,此去更宜韜悔好,磽磽易缺理無差宝剣で悪を斬ってきた十五年の功績は誇ってよいものです。けれどこれからは鋭さを収めて慎むこと。硬すぎるものは折れやすい、という籤です。
第61番随熟讀黃庭愛學仙,果然得遇好姻緣,秋風吹逐月中桂,看汝飛昇上九天経典をよく読み修養を好むあなたは、よい縁にめぐり会えます。秋風に乗って、行く末は九天まで昇っていく籤です。
第62番大過小智而今莫漫施,損人自損豈非痴,上天報應原無爽,風雨雷電詎有私もう小細工はやめなさい。人を損なえば自分も損をします。天の報いははっきりしていて、少しもえこひいきがない、と戒める籤です。
第63番革我今與子說分明,此去崎嶇路不平,救得難中人一個,卻憑陰騭免災生この先の道は険しく平らではありません。けれど困っている人をひとりでも助ければ、その陰徳で災いを避けられる、という籤です。
第64番萃爭名奪利竟何如,鏡裡看花總是虛,處世惟存忠厚好,閉門安樂享豐餘名や利を争っても、結局は鏡に映った花のようにむなしいもの。まごころを持って世を渡り、家で穏やかに暮らすことこそ福だ、という籤です。
第65番咸褻凟三光多造孽,汝今求禱歎無因,欲逃此日風波險,改過虔誠奉斗真天地を敬わず、罪を重ねてきたなら、今になって祈っても通じにくいもの。この風波を逃れたいなら、真心から過ちを改めるしかない、と戒める籤です。
第66番萃陰謀詭計日益精,神目如電雷霆驚,人有千籌天一算,自作自受最分明はかりごとがいくら巧みになっても、神様の目は稲妻のように鋭く見抜いています。人の計算は天の計算に及ばず、自分のしたことは自分に返ってくる、という籤です。
第67番兌暑月途中熱不勝,忽沾雨露頓心清,勸君更俟涼風動,管取飄飄兩腋輕夏の旅は暑くてたまらないけれど、雨に濡れればたちまち涼しくなります。もう少し待って涼風が吹けば、身も心も軽くなる、という籤です。
第68番夬忽見蛟龍起海中,騰雲致雨浪滔空,善人遇此心安定,庸俗相逢膽戰忡蛟竜が海から現れ、雲を起こし雨を降らせます。心の正しい人は見ても落ち着いていられますが、よこしまな人はおびえる、という籤です。
第69番困兒童竹馬喜相迎,共說神君吏治明,從此五風兼十雨,家家戶戶慶豐登子どもたちが竹馬で出迎え、誰もが公正な治めぶりをたたえます。これからは風雨が順調で、家々が豊作を祝う籤です。
第70番咸許汝三天有順風,開船平穩任西東,財源輻輳何須說,一路榮華命運通三日間の追い風を約束しよう、という籤です。船は穏やかに進み、財も四方から集まって、道中ずっと栄えます。
第71番無妄今朝坐賈勝行商,莫向江頭趁野航,待得陽生冬至後,出門事事見榮昌今は外へ商いに出るより、店を守るほうがよい時です。軽々しく遠出の船に乗らず、冬至を過ぎて陽気が戻ってから動けば、どこでも順調にいく、という籤です。
第72番姤貧窮疾病倍傷神,失脫官非罪一身,若求此籤無一可,閉門靜守度秋春貧しさや体の不調、失くし物、お役所ごとと、つらいことが重なる時です。この籤は何を尋ねてもよい答えがなく、門を閉じて静かに過ごすよう勧めています。
第73番同人故人寄我一封書,約去他鄉共販絲,若遇龍潭須謹慎,平安全仗佛扶持古い友から、遠くで一緒に商売をしようという誘いが届きます。危ない所では慎重に。無事でいられるのは神仏の加護あってこそ、という籤です。
第74番否與子當年有宿因,同舟共濟勝周親,若能竟把真心托,添喜添財孰比倫あなたとは前世からの縁があり、同じ舟で助け合う仲は親戚よりも親しいもの。まごころを託し合えば、喜びも財も増える籤です。
第75番大有萬里長空一雁飛,欲求同侶悵無依,勸君且就蘆洲宿,籌待秋風振羽儀大空を一羽の雁が、仲間を求めながら寄る辺なく飛んでいます。ひとまず葦の洲で羽を休め、秋風が吹くのを待ってまた飛び立ちなさい、という籤です。
第76番否萬頃波濤一葉舟,安如磐石自夷猶,吉人原有神明佑,何必臨危事禱求大海原に浮かぶ小舟でも、岩のようにどっしりと落ち着いています。よい人には神様の守りがあるのだから、危うくなってから祈る必要はない、という籤です。
第77番履欲知此去真消息,說汝聽時莫膽寒,過得雪山千萬疊,別開生面與君看この先の本当のことを話すから、怖がらないで聞きなさい。幾重もの雪山を越えた先には、まったく新しい局面が開ける、という籤です。
第78番乾龍宮貝闕最森嚴,君去行商趂一航,財積如山人共羨,到家正值燕呢喃竜宮のような厳かな海へ商いに出て、財を山のように積み、人にうらやまれます。春の燕がさえずる頃、無事に家へ帰る籤です。
第79番訟紫誥黃封耀古今,祥雲擁護使星臨,太平景象神人悅,海若咸懷效順心天子からの詔書と封印が古今に輝き、めでたい雲に守られるような晴れがましい籤です。天下は太平で、四方がすすんで従います。
第80番遯前生逋欠我深知,此日相償數適宜,莫便生嗔兼悔恨,塞翁失馬未為奇前世の借りを今返すのは、ちょうど時にかなったこと。腹を立てたり悔やんだりせず、塞翁が馬のように、損が福に転じることもあると考えなさい、という籤です。
第81番屯季子歸來意氣驕,家人匍伏畏雄豪,豈知富貴榮華事,一似朝潮與暮潮出世して帰郷した蘇秦は意気揚々とし、家族はひれ伏して恐れました。けれど富貴は潮の満ち引きのように、朝来ては夕べに去るもの、と戒める籤です。
第82番井鴻雁來時汝運通,吳頭越尾好從容,更看明月圓如鏡,遇得神仙便御風雁が渡ってくる秋になれば運が開け、あちこちへゆったりと出かけられます。月が丸くなる頃に助けてくれる人に出会い、風に乗って高く舞い上がる籤です。
第83番既済萬里橋頭送客行,一番辛苦不須論,憑將三寸蘇張舌,唾手功成獨讓君橋のたもとで旅立つ人を見送るように、これまでの苦労は言うまでもありません。巧みな弁舌をいかせば、成功はたやすくあなたの手に入る籤です。
第84番比青蚨盈萬積如山,收拾無從歎不休,好把一繩穿貫去,教君怕是更何求お金が山のように積まれているのに、まとめようがなくため息ばかり。一本の縄に銭を通してきちんとまとめれば、何も恐れることはない、という籤です。
第85番蹇命犯孤辰只合休,鴛鴦兩下逐溪流,枯楊豈肯重生葉,風雨飄零空自愁孤独の星がかかり、おしどりは離ればなれ。枯れた柳が再び葉をつけるのは難しく、風雨の中でひとり憂える、という籤です。
第86番比生長江河慣御船,誰知翻覆有多端,青龍若遇當無恙,白虎相沖心膽寒川で育ち船の扱いに慣れていても、転覆はいつ起こるかわかりません。青龍に会えば無事ですが、白虎にぶつかれば肝を冷やす、という籤です。
第87番節長舌之言不可聽,世間最毒婦人心,汝今問我凶和吉,同氣三人可斷金陰口や中傷には耳を貸さないこと。人の心ははかりがたいものです。吉凶を問うなら、心を一つにした三人は金をも断つほど強い、という籤です。
第88番需有人販得洞庭紅,鉅萬財源頃刻通,男子運來難預料,今朝送汝一帆風洞庭の赤い蜜柑を商った人が、たちまち大きな財を得たように、運が来るときは突然です。今日あなたに追い風を贈ろう、という籤です。
第89番坎東舍烹牛禱不靈,不如西舍點青燈,上天感應憑方寸,一念精誠神鬼歆東の家が牛を殺して盛大に祭っても通じず、西の家が灯を一つともしたほうが神に届きます。天が見ているのは心、ひとすじの真心だ、という籤です。
第90番蹇梓匠輪輿一事耑,養家餬口足盤餐,莫生奢望思遷業,惹得風波反不安職人は一つの技に打ちこめば、家族を十分養えます。高望みして仕事を替えようとすると、かえって波風を招く、という籤です。
第91番頤分明一樹牡丹花,正欲開時豔若霞,忽遇妬花風雨至,摧殘頃刻委泥沙一株の牡丹がまさに咲こうとして、朝焼けのように美しい。そこへ突然風雨が来て、たちまち散ってしまう、という籤です。
第92番蠱萬事如無忍最宜,勸君三思細尋思,逢人切莫輕唐突,須學留侯進履時何事も忍耐が第一で、よく考えてから動くこと。人に軽々しく失礼をせず、張良が老人に靴を差し出した謙虚さを見習いなさい、という籤です。
第93番賁泰華峯巔覓住家,果然地位廻堪誇,豈知歷盡登臨苦,方占山頭一片霞泰山や華山の頂に住まいを求めるように、地位はたしかに高い。けれどそこに至るまでには、苦しい登りを重ねなければならない、という籤です。
第94番剥漁翁昔日入桃源,雞黍相留笑語喧,今日再來無覓處,都因福薄與緣慳昔、漁師が桃源郷でもてなされたのに、再び訪ねたときにはもう道が見つかりませんでした。福が薄く縁が乏しいからだ、という籤です。
第95番艮墻圍竹木稻盈田,雞犬桑麻境地偏,完却官糧無別事,太平世界一神仙竹垣に囲まれた家、実った稲田、鶏や犬、桑や麻。年貢を納めてしまえば何の心配もなく、太平の世で仙人のように暮らせる、という籤です。
第96番剥到處生財人莫知,何須奢望遠求之,一兩黃金四兩福,無如命運本參差財を生む道は身近なところにあるのに気づかず、遠くばかり求めてしまうもの。一両の黄金を得るには四両の福が要り、運にはもともと差がある、という籤です。
第97番損目今雖遇颶風狂,雞犬逢時免禍殃,依舊一天晴色好,教君安穩樂徜徉今は大風に見舞われていても、家の中は無事で災いを免れます。風が過ぎれば空は晴れ、また穏やかに楽しく過ごせる、という籤です。
第98番大畜榮華富貴爵巍峨,忠孝之人感太和,不遇風波無患難,元亨利貞福來多栄華富貴で地位も高く、忠孝の人は天地を動かします。風波も苦難もなく、福は長く続く籤です。
第99番蒙簷前忽聽鵲聲喧,知有佳音到汝門,官職遷陞行客至,百凡順遂不須論軒先でカササギが鳴けば、よい知らせが届く合図です。昇進や、遠くの人の帰宅など、何事も順調な籤です。
第100番艮此籤一百最難逢,氣象巍巍是不同,識得謙冲持滿意,萬人頭上逞英雄第百の籤はいちばん出にくく、気品も格別です。謙虚さを忘れず、満ちたものを慎んで保つことを知っていれば、人の上に立てる、という籤です。

原文は台南の祀典大天后宮の公式サイトにより、temple-in-taiwan.com の天后宮一百籤、港湖天元宮、白沙屯拱天宮の三つの資料と一句ずつ照合しました。現代語訳は本サイトによるものです。

版による違いと校勘

同じ百首籤でも廟ごとに伝わるうちに字句の違いが生じています。本サイトは大天后宮の公式サイトを底本とし、明らかな写し間違いだけを改めました(例:第7番の滿日風雲を滿目風雲に、第81番の李子歸來を季子歸來に)。改めたのは47首・計57句で、ほかに第67番は句の順序を戻しています。各籤のページには公式サイトの原字を示しました。また、白沙屯拱天宮や港湖天元宮の版では第25番から第36番までの十二首が別の詩になっているため、その番号のページでは両方を並べています。

卦名について

どの籤詩にも、易経の六十四卦のうち一つの卦名がついています(第1番は震卦、第2番は恒卦など)。同じ卦が複数の籤に出てくることもあります。卦名は籤詩に昔から添えられているもので、本サイトはそのまま記すだけで、卦そのものから別に吉凶を読み取ることはしません。読むべきは詩と釈解です。

昔の言葉づかいと健康の話題について

これらの籤詩は古い時代の言葉で書かれています。「妊娠・出産」の釈解では男の子の誕生を喜ぶ言い回しが多く、今の感覚では書かないようなことわざも少し出てきます。本サイトは原文の意味どおりに訳し、必要なところに注を添えますが、その価値観を本サイトの考えとして示すものではありません。

廟の釈解にある「疾病」の項目は載せていません。詩句に病気の言葉が出てくる籤もありますが、体調のことは籤ではなく医療機関に相談してください。また「福寿双全」などの「寿」は長寿を願う祝い言葉で、寿命を予言するものではありません。

三つのよくある誤解

媽祖の籤といえば六十甲子籤のことだ。

媽祖廟でよく使われる籤は二種類あり、六十甲子籤とこの百首籤です。番号が干支か数字かで見分けられます。

このセットには決まった大吉・大凶がある。

天上聖母籤詩にはもともと上籤・下籤のような等級がなく、本サイトも独自に等級をつけていません。詩全体の意味を読み、釈解の中で自分の問いに当たる項目を見てください。

籤に書かれたことは必ずそのとおりになる。

籤詩は信仰のうえでの導きと戒めで、予言ではありません。大切な判断は、目の前の事実にもとづいて行ってください。

番号から探す

第1番・震卦朝日がきらめき、万物がやわらかくとけ合う。 第2番・恒卦臣は君の恩に、子は親の恩に報いる。 第3番・豊卦前の世で結ばれたよき縁が、 第4番・予卦うれしや春が来て、雨がしっとり大地をうるおす。 第5番・小過卦うれしいことに、東風が一夜吹きつづけ、 第6番・予卦天地の造り主はもとより命を慈しむ。 第7番・帰妹卦見渡すかぎり風雲が立ちこめ、目の前さえ見えない。 第8番・大壮卦あなたのように何十年も徳を積んできた人が、 第9番・解卦世の中のことが、どうして完全にいくだろう。 第10番・小過卦泰がきわまれば否が来ることを、あなたは知らない。 第11番・益卦驚くような風と波に、東も西もわからなくなる。 第12番・巽卦おまえたちは商いを追って大海を渡り、 第13番・家人卦生まれつきの富貴は、誇ってよいもの。 第14番・観卦十年、窓の下で苦しい修業を重ね、 第15番・漸卦高地に稲を植えれば、日照りの年にあたり、 第16番・観卦ごらん、霊験ある旗がにわかに東へひるがえる。 第17番・中孚卦名を求めるなら、ここからは大通り。 第18番・小畜卦あなたは断崖に立つ一本の梅。 第19番・渙卦渭水のほとり、白髪の年老いた釣り人。 第20番・漸卦虎を制し竜をくだし、静かに仙丹を練る。 第21番・噬嗑卦あなたの運はまだすっかりは通じていない。 第22番・鼎卦福と禄は、もとより簡単に得られるものではない。 第23番・離卦船を行かせるには神の助けが要ると、誰もが知っている。 第24番・晋卦誰もが言う、今年は去年よりよいと。 第25番・旅卦太阿の剣を手にすれば、冷たく凛とした気が満ちる。 第26番・晋卦勤勉で倹約、しかもよい計画がある。 第27番・睽卦貴族や王族の子弟が主人となれば、 第28番・大有卦できものを放っておけば悪性の腫れになる、よく用心しなさい。 第29番・未済卦善を行えば、百の吉祥が降りてくる。 第30番・旅卦眉をひそめた美しい人が、空を仰ぐ。 第31番・復卦寒い窓辺の書生が、栄える時代にめぐり会う。 第32番・升卦九たび練り上げた丹砂の修行がついに成った。 第33番・明夷卦甘い言葉と巧みな口は、打ち解けたように見えるが、 第34番・坤卦人の一生に定まった業は、まず間違いない。 第35番・謙卦よしずの窓と草ぶきの家に、しばらく身をとどめる。 第36番・坤卦富は家をうるおし、徳は身をうるおす。 第37番・臨卦血を分けた者どうしが、なぜ心を違えるのか。 第38番・泰卦神様のことは遠くてあいまいだ、などと言うな。 第39番・師卦わたしはもとより慈悲の帆を張る大士。 第40番・謙卦あなたの心は今、はっきりしていない。 第41番・頤卦あらゆる職人は、それぞれ自分の業に励みなさい。 第42番・蠱卦十分な財と喜びが、あなたの家にやって来る。 第43番・賁卦夏と秋には、こまごまとした揉めごとも避けられない。 第44番・剥卦見たところ、黒と白ははっきり分けねばならない。 第45番・艮卦官位はそびえ立ち、はかり知れない。 第46番・剥卦ひとり寄る辺なく、浮き草のようにただよう。 第47番・損卦同じ舟に乗り、運命をともにするのは世の常。 第48番・大畜卦あらゆる手を尽くしても、すべてむなしい。 第49番・蒙卦身分の高い人に会えば、すぐに親しくなる。 第50番・艮卦仙人の業は、あらかじめ定まっている。 第51番・復卦天の川は澄んで浅く、波も立たない。 第52番・升卦宝の鏡がちりに埋もれ、長く磨かれずにいた。 第53番・明夷卦急流の瀬の前で、すばやく竿を突き立てよ。 第54番・坤卦これまでのやり方は、いつもいい加減だった。 第55番・謙卦千の倉に米と粟が、山のように積まれている。 第56番・坤卦藍田に植えて、美しい玉を一対得た。 第57番・臨卦生涯、世に疎く、わかってくれる人も少ない。 第58番・泰卦四月十日には、風と波が静まる。 第59番・師卦職人にもならず、商人にもならず、農夫にもならず、 第60番・謙卦いつも宝剣を頼みに、妖しいものを斬ってきた。 第61番・随卦黄庭経をよく読み、仙道を好んで学ぶ。 第62番・大過卦小ざかしい知恵を、今はむやみに使うな。 第63番・革卦わたしは今、あなたにはっきり言おう。 第64番・萃卦名を争い利を奪い合って、いったい何になろう。 第65番・咸卦日・月・星の三光をけがし、多くの罪を重ねた。 第66番・萃卦はかりごとと偽りの策は、日ごとに巧みになる。 第67番・兌卦暑い月の旅路は、暑さに耐えられない。 第68番・夬卦ふと見れば、蛟竜が海から立ちのぼる。 第69番・困卦子どもたちが竹馬に乗り、喜んで出迎える。 第70番・咸卦あなたに三日の追い風を約束しよう。 第71番・無妄卦今は店を構えて商うほうが、旅商いにまさる。 第72番・姤卦貧しさと病に、心は二重に痛む。 第73番・同人卦古い友が、わたしに一通の手紙をよこし、 第74番・否卦あなたとわたしは、昔から前世の縁がある。 第75番・大有卦万里の大空を、一羽の雁が飛んでいく。 第76番・否卦果てしない波の上に、木の葉のような小舟ひとつ。 第77番・履卦この先の本当の知らせを知りたいのだね。 第78番・乾卦竜宮の貝の宮殿は、このうえなく厳かだ。 第79番・訟卦紫の詔書と黄色い封印が、古今に輝く。 第80番・遯卦前の世で残した借りを、わたしはよく知っている。 第81番・屯卦季子が故郷に帰り、意気揚々とおごり高ぶる。 第82番・井卦雁が渡ってくる頃、あなたの運は通じる。 第83番・既済卦万里橋のたもとで、旅立つ人を見送る。 第84番・比卦青蚨の銭が万と満ちて、山のように積まれている。 第85番・蹇卦運命に孤独の星がかかる、ここは休むしかない。 第86番・比卦川で育ち、船を操るのには慣れている。 第87番・節卦口さがない者の言葉に、耳を貸してはならない。 第88番・需卦ある人が洞庭の赤い柑子を商ったところ、 第89番・坎卦東の家では牛を煮て祈ったが、霊験はなく、 第90番・蹇卦大工も指物師も車大工も、一つの仕事に打ちこむ。 第91番・頤卦そこに一株の牡丹の花が、 第92番・蠱卦何事においても、忍ぶことほどよいものはない。 第93番・賁卦泰山や華山の頂に、住まいを求める。 第94番・剥卦昔、漁師が桃源郷に迷いこんだ。 第95番・艮卦竹や木で垣をめぐらし、稲は田に満ちる。 第96番・剥卦どこにでも財を生む道はあるのに、人は気づかない。 第97番・損卦今はたとえ荒れ狂う大風に遭っていても、 第98番・大畜卦栄華富貴、爵位はそびえ立つほど高い。 第99番・蒙卦軒先で、ふいにカササギがにぎやかに鳴く。 第100番・艮卦この第百の籤は、いちばん出会いにくい。

ひとこと正直に:籤詩は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文、卦名、釈解は台南の祀典大天后宮の公式サイトを底本とし、ほかの三つの資料と一句ずつ照らし合わせています。明らかな誤字だけを改め、改めた箇所は各ページに公式サイトの原字を示しました。現代語訳・大意・解説は本サイトが字面から書いたもので、廟の正式な解釈ではありません。実際の解籤は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。法律・医療・お金の問題は専門家に、体調がすぐれないときは医療機関に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤詩のあとは、あなた自身の命式を

生年月日を入れるだけで、四柱推命の命式を無料で出せます。五行のバランスや通変星がわかります。

媽祖百首籤のよくある質問

媽祖百首籤と六十甲子籤はどう違いますか?

百首籤は100首で数字の番号がつき、一首ごとに卦名と十一項目の釈解があります。六十甲子籤は60首で、干支の番号がついています。どちらも台湾の媽祖廟でよく使われる籤です。

媽祖百首籤の第1番はどんな籤ですか?

震卦の籤で、「曉日瞳瞳萬象融,河清海晏慶年豐,生逢盛世真歡樂,好把心田作化工」と詠まれています。現代語にすると「朝日がきらめき、万物がやわらかくとけ合う。川は澄み、海は凪いで、豊年を祝う。よき世に生まれあわせた、なんという喜び。さあ心の田を耕し、よい実りを育てなさい。」という意味です。

どこの廟で媽祖百首籤を引けますか?

台南の祀典大天后宮、鹿港天后宮、澎湖天后宮、白沙屯拱天宮などです。白沙屯系統の版は第25番から第36番が大天后宮の版と異なります。

日本のおみくじのように吉凶は書いてありますか?

このセットには大吉・凶のような等級はありません。詩の意味と、仕事・結婚・金運などの項目別の釈解を読んで判断します。

籤詩の意味がわからないときはどうすればいいですか?

籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばんです。本サイトでは全100首に現代語訳と解説をつけているので、まず参考にしてください。