六吉星と六煞星:主星を支える助っ人と、主星に課される試練
主星が宮の性質を決め、補助星がその性質をスムーズに発揮できるかどうかを決めます。六吉星は助っ人で、手を貸してくれる人、物事の筋道、貴人をもたらします。六煞星は試練で、衝突や遅れ、空振りをもたらします。ただし煞星イコール悪いことではありません。当サイトの集計では、9 割近い命盤の命宮の三方四正に煞星があり、煞星があるほうがふつうなのです。
六吉星:三組の助っ人
| 吉星 | 何で配置するか | 働き |
|---|---|---|
| 左輔・右弼 | 生まれ月 | 助力と人望。左輔は堅実、右弼は柔軟。二つそろって三方四正に現れると、手を貸してくれる人もついてくる人もいる |
| 文昌・文曲 | 出生時刻(時辰) | 学問と秩序。文昌は正統な学問・試験・書類、文曲は話術・才芸・表現に寄る |
| 天魁・天鉞 | 生まれ年の天干 | 貴人。天魁は昼の貴人で年上の男性が多く、天鉞は夜の貴人で年上の女性が多い |
吉星は「対になってこそ完全」という特徴があります。左輔と右弼、文昌と文曲、天魁と天鉞が同じ宮や三方四正にそろうと力がいちばん充実し、一つだけでも助けにはなりますが、やや心もとなくなります。紫微が命宮に入る人は特に左輔・右弼が必要で、古書は紫微に「輔弼がなければ孤君となる」と述べています。
六煞星:三組の試練
| 煞星 | 何で配置するか | 働き |
|---|---|---|
| 擎羊・陀羅 | 生まれ年の天干(禄存を挟む) | 擎羊は表立った衝突と競争、陀羅は水面下の遅れともつれ |
| 火星・鈴星 | 生まれ年の地支+時辰 | 火星は突発的でせっかち、鈴星はくすぶり、抑え込んだ末に噴き出す |
| 地空・地劫 | 出生時刻(時辰) | 空振りと消耗。常識にとらわれない発想も表し、創造的・哲学的な人によく見られる |
擎羊と陀羅は常に禄存を前後から挟みます(禄存の一つ前が擎羊、一つ後ろが陀羅)。これを「羊陀夾禄(ようだきょうろく)」といい、資源のあるところには競争がある、という意味です。地空と地劫は亥宮を起点に、時辰によって一方は順に、一方は逆に並びます。
十二の星それぞれの詳しい解説
一つの星に一ページずつ、性質、配置の早見表(当サイトの命盤エンジンから逆算)、対になる星との関係、命宮から父母宮までの読み方、実データをまとめています。
禄存と天馬
禄存は生まれ年の天干で決まり、安定した財と恵みを表します。その特徴は「守る」こと。禄存のある宮は資源が安定していますが、擎羊・陀羅に挟まれているため、守ってこそ守りきれるものです。天馬は生まれ年の地支で決まり、移動と変化を表します。禄存と同じ宮にあると「禄馬交馳(ろくばこうち)」といい、動く中で財を生む形とされます。
煞星があるのはふつうのこと
集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、誰かの運命の良し悪しを表すものではありません。
三方四正に煞星がまったくない命盤は 8 枚に 1 枚ほどしかありません。ですから「煞星があれば悪い」という説は数字の上で成り立ちません。その基準なら 9 割近い人が不運だということになってしまいます。実際に読むときに問うべきなのは、煞星がどの主星と同じ宮にあるか、その主星は廟旺か陥か、吉星や化禄・化科が同じ宮で和らげているか、です。廟旺の主星は煞星に出会うと、かえって奮い立つことがよくあります。たとえば七殺と擎羊には、古書に「馬頭帯剣(ばとうたいけん)」という格があり、擎羊が午宮で命宮にある形を、競争の中で頭角を現す配置とみなしています。
誤解:命宮に擎羊があると気性が荒い。
擎羊は表立った推進力と競争心で、廟旺の主星のそばでは行動力があり衝突を恐れない形で出ることが多いものです。当サイトの集計では 41.8% の人の命宮に煞星があり、ごくありふれた配置です。
誤解:財帛宮に地空・地劫があるとお金が貯まらない。
地空・地劫は消耗と常識にとらわれないことを表し、財帛宮にあると理想や趣味にお金を使う、あるいは収入の波が大きい、という形でよく出ます。要は禄存・化禄・廟旺の主星が支えているかどうかです。なお、これは投資の助言ではありません。
誤解:吉星は多いほどよい。
吉星が多いほど助けも多くなりますが、依存しやすくなる面もあります。紫微には左輔・右弼が必要ですが、七殺や破軍のような開拓型の星は、むしろ逆境でこそ力を発揮します。
続けて読む
正直にお伝えしたいこと:命盤は地図であって、判決書ではありません
紫微斗数は生まれた瞬間を十二の宮と百を超える星に置き換え、自分の性格や人間関係、人生の段階を語るための言葉を与えてくれます。傾向に気づいたり考えを整理したりする助けにはなりますが、あなたの代わりに決断することはできませんし、自分を怖がらせるために使うものでもありません。当サイトの内容はすべて参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは、必ず専門家にご相談ください。
あなた自身の紫微斗数の命盤を出してみましょう
新暦の生年月日と出生時刻を入れるだけで、十二宮・十四主星・生年四化・大限と流年が一度に出ます。出生地を入れると真太陽時に換算します。計算はすべてお使いのブラウザの中で行われます。
六吉星と六煞星のよくある質問
紫微斗数の六吉星はどの六つですか?
左輔・右弼・文昌・文曲・天魁・天鉞です。左輔・右弼は生まれ月、文昌・文曲は時辰、天魁・天鉞は生まれ年の天干で配置します。
六煞星はどの六つですか?
擎羊・陀羅・火星・鈴星・地空・地劫です。擎羊・陀羅は生まれ年の天干(禄存を挟む)、火星・鈴星は生まれ年の地支と時辰、地空・地劫は時辰で配置します。
命宮に煞星があるのはよくないですか?
一概にはいえません。当サイトの集計では 41.8% の人の命宮に煞星があり、87.7% の人の三方四正に煞星があります。煞星は同じ宮の主星の廟旺や、和らげる吉星とあわせて見る必要があり、廟旺の主星は煞星に出会うとかえって奮い立つことがよくあります。
禄存と化禄は何が違いますか?
禄存は星の一つで、生まれ年の天干で位置が決まり、安定していて守る必要のある財を表します。化禄は星に起こる変化で、資源と順調さを表し、入った宮の分野がスムーズになることを示します。