四柱推命の出生時刻補正:母子手帳の時刻は、命式に使う時刻とは限らない
四柱推命の時柱は 2 時間ごとに替わり、月柱は節入りの瞬間に替わります。ところが母子手帳や出生証明書に書かれているのは時計の時刻です。日本では 1948〜1951 年(昭和 23〜26 年)の夏に時計が 1 時間進められていましたし、日本標準時は東経 135 度(兵庫県明石市)の太陽に合わせた時刻なので、札幌と那覇では太陽の南中が 1 時間近くずれます。こうした差を戻して「太陽の時刻」にそろえることが、命式を出す前の下ごしらえです。
命式を出す前に確認したい四つのこと
| 項目 | ずれの大きさ | 変わりうる柱 | 特に注意したい人 |
|---|---|---|---|
| サマータイム(夏時刻) | ちょうど 60 分 | 時柱、ときに日柱 | 日本では 1948〜1951 年の夏生まれ。台湾・香港・欧米生まれの人も要確認 |
| 真太陽時(しんたいようじ) | 日本では経度差だけで約 −29〜+25 分、均時差が加わる | 時柱 | 奇数時(1 時、3 時、5 時……)の前後に生まれた人。北海道・東北・九州・沖縄生まれはずれが大きい |
| 子の刻の日替わり | 23:00〜23:59 の 1 時間 | 日柱(日干) | 午後 11 時以降に生まれた人 |
| 節入り(せついり) | 節入りの瞬間 | 月柱、立春なら年柱も | 毎月 4〜8 日ごろ、節入り当日に生まれた人 |
集計方法:同じエンジンで、1980〜2010 年の日本の各都市について出生時刻(分単位)を均等に 12,000 件ずつ抽出し、時計の時辰と真太陽時の時辰が変わる割合を数えました。東京のサマータイム組は 1948〜1951 年生まれです。
大阪は標準時子午線のすぐそばなので、効いてくるのはほぼ均時差だけで、時辰が変わるのは 6.0% ほどです。東京は経度差が約 +19 分あるため 15.3%、札幌(約 +25 分)や那覇(約 −29 分)になると 2 割を超えます。サマータイムの年はさらに影響が大きく、1948〜1951 年の東京生まれでは 22.3%、サマータイム期間中の生まれに限ると 34.7% の時辰が変わりました。
サマータイム:時計では巳の刻、本当は辰の刻
1950 年(昭和 25 年)7 月 15 日 午前 9:10 東京生まれ
- サマータイム:1950 年は 5 月 7 日から 9 月 9 日まで、日本の時計は 1 時間進んでいました。記録の 9:10 は、日本標準時では 08:10 です。
- 真太陽時:東京は東経 139.69 度で、標準時子午線(東経 135 度)より約 4.7 度東にあるため 19 分足します。7 月 15 日の均時差は約 −6 分で、真太陽時は 08:23 になります。
- 結果:時計どおり巳の刻で出すと時柱は 癸巳、補正すると辰の刻に入り、時柱は 壬辰 です。年・月・日の三柱は変わりませんが、時柱がまるごと入れ替わります。
出生時刻を補正する
母子手帳や出生証明書に書かれた新暦の日付・時刻と出生地を入れると、サマータイム、経度差、均時差、子の刻の日替わり、節入りをまとめて計算し、「時計の時辰でそのまま出した四柱」と一柱ずつ比べます。計算はお使いのブラウザの中だけで行い、データは送信されません。
記録に書かれた「時計の時刻」をそのまま入れてください。サマータイムはツールが自動で差し引くので、先に 1 時間引く必要はありません。子の刻は午後 11 時で日を替えます。出生地が一覧にないときは、経度がいちばん近い都市を選べば十分です(経度 1 度の差は 4 分)。
当サイトでの扱い
- トップページの命式フォーム:日付と時辰だけを入力し、真太陽時の補正はしません。多くの人が覚えているのは時計の時刻で、補正するかどうかは流派によって考えが分かれるからです。
- 詳しい命式鑑定:正確な時刻と出生地を入れると、サマータイムの差し引きと真太陽時への換算を自動で行います。
- このページのツール:補正の各段階を一つずつ示し、節入りの正確な時刻で年柱・月柱を決めるので、時辰しか入力できない一般的なフォームの落とし穴も補えます(節入りを参照)。
よくある三つの誤解
母子手帳の時刻が、そのまま四柱推命の時刻になる。
記録されているのは当時の時計の時刻です。日本では 1948〜1951 年の夏、時計が 1 時間進められていました。また日本標準時は明石の太陽に合わせた時刻なので、東日本・西日本の端では太陽とのずれが 20〜30 分になります。
真太陽時は必ず補正しなければならず、しないのは間違い。
これは流派の選択です。子平の古い方法は土地の太陽時を使いますが、出生時刻そのものに誤差がある以上、時計の時刻をそのまま使う先生も少なくありません。当サイトは両方を計算して見せ、判断はご自身に委ねます。
旧正月やお正月を過ぎれば、新しい年の干支になる。
四柱推命の年は立春で替わり、1 月 1 日や旧暦の元日では替わりません。1 月末から 2 月初めに生まれた人は、立春の節入りが何時何分かを確かめてください。節入りで詳しく説明しています。
さらに読む
正直なひとこと:補正の前提は、出生時刻が正確に記録されていること
母子手帳(母子健康手帳)や出生証明書には分単位で書かれていることが多いものの、家族の記憶は「朝の 9 時過ぎくらい」ということもよくあります。十数分ずれているかもしれない時刻を細かく補正しても意味はありません。時刻がもともと推定なら、補正するかどうかで悩むより、可能性のある二つの時辰で命式を出して、どちらが自分らしいかを比べてみてください。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
時刻を補正したら、命式全体を出してみましょう
詳しい命式鑑定では、正確な時刻と出生地を入れると同じ補正を自動で行い、通変星、身強・身弱、用神・喜神、大運から 12 の項目を読み解きます。
出生時刻の補正のよくある質問
四柱推命は母子手帳の出生時刻をそのまま使えばいいですか?
記録された時刻は時計の時刻です。1948〜1951 年のサマータイム期間中に生まれた場合は、まず 1 時間引きます。さらに丁寧に出すなら、出生地の経度と均時差で真太陽時に換算します。
日本でサマータイムがあったのはいつですか?
1948・1949・1950・1951 年(昭和 23〜26 年)の夏です。おおむね 5 月上旬(1949 年は 4 月上旬)から 9 月上旬まで、時計が 1 時間進められていました。各年の期間はサマータイムのページにまとめています。
東京生まれでも真太陽時の補正は必要ですか?
東京は明石より東にあるため経度差が約 +19 分あり、これに均時差(1 年で約 −14.6〜+16.5 分)が加わります。当サイトの実測では、東京生まれの約 15.3% が補正で時辰が変わりました。奇数時の前後に生まれた人ほど影響を受けます。
午後 11 時に生まれた場合、日柱はどちらの日ですか?
当サイトは 23 時で日を替えるので、日柱は翌日になります。午前 0 時を過ぎてから日を替える流派もあり、日本の四柱推命でも両方の考え方が見られます。二つの流派では日干が変わるので、早子時と夜子時のページで詳しく説明しています。
生まれた分まではわからない場合は?
おおよその時辰しかわからないなら、補正の意味はあまりありません。可能性のある二つの時辰で命式を出し、これまでの経験に合うほうを比べてみることをおすすめします。