択日の見方:まず「宜」を探し、自分と冲する日を外す
台湾の農民暦を開くと、毎日の欄に「宜」「忌」「冲」「煞」といった文字がびっしり並んでいます。択日(吉日選び)は、つきつめると三つの手順です。その事柄が「宜」とされる日を探し、当事者と冲する日を外し、よい時辰を選ぶ。このページでは各手順のルールと、本サイトの検索ツールが何を基準に絞り込み、何を外しているのかをすべてお見せします。
農民暦の一日、どの欄を見るか
農民暦(のうみんれき)は台湾で広く使われている暦で、通書・黄暦とも呼ばれます。日本の暦注や六曜に近いものですが、同じではありません。日本でなじみのある大安・仏滅などの六曜は載っておらず、日を選ぶときは主に次の欄を見ます。
| 欄 | 意味 | 択日での使い方 |
|---|---|---|
| 宜(よし)・忌(いむ) | その日に向く事・向かない事。通書がさまざまな吉神・凶神を総合した結論 | いちばんの根拠。その事柄が「宜」にあり、「忌」にない日を探す |
| 十二直(建除十二神) | 建・除・満・平・定・執・破・危・成・納(台湾では収)・開・閉の12日周期 | 補助的な判断。「除危定執は黄、成開はみな用いてよい」という口訣がある |
| 黄道・黒道 | 毎日交代で当番をする12の神。6神が黄道、6神が黒道 | 補助的な判断。黄道日は加点になるが、必須条件ではない |
| 冲(ちゅう) | その日の地支がどの干支と冲するか(例:「冲鼠」=子年と冲) | 当事者がその干支なら、大切な事はその日を避ける |
| 殺(さつ) | その日の三殺の方位(例:「煞北」=北) | その日はその方角に向かって土を動かす・引っ越すことを避ける |
| 時辰の吉凶 | 1日を2時間ずつ12に分けた時辰にも、それぞれ黄道・黒道と冲がある | 吉日を決めたら、黄道で当事者と冲しない時辰を選ぶ |
十二直と黄道・黒道の詳しい話は十二直と黄道日・黒道日、冲と殺は冲と殺の見方をご覧ください。
本サイトが吉日を絞り込む手順
- 通書の宜忌:その日の「宜」に選んだ事柄(結婚なら「嫁娶」)があり、「忌」にはないこと。
- 「諸事不宜」(諸事よろしからず)の日を除く。
- 当事者と冲しない:本人または相手の干支と冲する日は除きます。
- 旧暦7月(選択式):台湾では旧暦7月を「鬼月(きげつ)」と呼び、祝い事・引っ越し・開店を避ける習わしがあります。日本のお盆に少し似た先祖供養の月ですが、ひと月まるごと続く点が違います。民間の習俗で通書のルールではないため、外せる選択肢にしています。
- 黄道日と十二直の吉日は加点のみで、ふるい落としには使いません。通書の宜忌にはすでにこれらが織り込まれているので、二重に減点しないためです。
集計方法:本サイトの択日ルールで、2026年10月1日からの365日を計算しました。「二人とも冲しない」は、異なる干支の組み合わせすべての平均です。1日に冲する干支はひとつなので、平均で約6分の1の日が減ります。
結婚に向く日は意外に多く、1年の3分の1以上あります。本当に少ないのは週末です。二人の干支と鬼月を除くと、1年で選べる週末は平均で30日ほどしか残らず、人気の月は会場の取り合いにもなります。択日は数か月前から始めるのがおすすめです。
吉日を探す:事柄を選び、干支を入れると日付と吉時が出ます
通書の宜忌で絞り込み、当事者の干支(えと)と冲する日を除いて、その日の黄道の時辰(吉時)を一覧にします。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。
干支は立春(2月4日ごろ)で切り替わります。1月〜2月初めに生まれた方は前年の干支になることがあるので、わからなければ無料で命式を出すで年柱を確かめてください。時刻は台湾時間(UTC+8)で、日本時間(JST)は1時間足した時刻です。ほかの家族の干支も避けたいときは、干支を替えて何度か調べてください。
データの出どころ
本サイトの毎日の宜忌・十二直・黄道黒道・冲殺・時辰の吉凶は、オープンソースの暦ライブラリ lunar-javascript から取り出し、台湾で使われている字形に直したうえで日本語の言い方に置き換えています。台湾の農民暦サイトと突き合わせたところ、同じ日の宜忌・冲殺・吉神凶神・黄道の時辰はすべて一致しました。
本サイトが計算に入れていないものも正直に書いておきます。二人の四柱推命の相性、女性の干支から出す「大利月・小利月」、婚礼の「周堂」、個人の用神・喜神です。これらは個別の択日にあたり、流派によるやり方の差が大きいため、ひとつのルールで全員を判断するのには向きません。大切な場面では、本サイトで候補日を絞り込み、信頼できる先生と一緒に検討してください。
よくある三つの誤解
黒道日には祝い事ができない。
黒道はその日の当番の神のひとつにすぎません。宜嫁娶の日のうち黄道日は約53.1%で、残りの半分近くは黒道日ですが、通書はそれでも「宜嫁娶」としています。本サイトは黄道を加点として扱い、条件にはしていません。
旧暦7月は絶対に結婚・引っ越しをしてはいけない。
鬼月を避けるのは台湾の民間習俗で、通書の宜忌そのものにはこのルールはなく、7月にも宜嫁娶の日はあります。本サイトは初期設定で避けますが、外すこともできます。2027年の旧暦7月は2027年8月2日〜8月31日です。
吉日を選べば一日中よい。
同じ日の中にも黄道・黒道の時辰があり、当事者と冲する時辰もあります。花嫁を迎えに出る、新居に入る、テープカットをするといった大事な瞬間には、吉時も選んでおくのがよいでしょう。
さらに詳しく
正直にお伝えします:吉日は安心をくれますが、結果の責任までは負いません
択日は千年以上続く生活の習わしで、大切な日に節目の感覚と安心をもたらしてくれます。けれども結婚生活が幸せか、引っ越しが順調か、商売がうまくいくかを決めるのは、最終的には人です。本サイトの宜忌は通書(暦の本)の暦法データにもとづいていますが、通書は流派によって少しずつ違います。特に大切な場面では、本サイトの結果を一次選考として使い、信頼できる先生に相談するのもよいでしょう。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
日取りだけでなく、二人の相性も見てみませんか
吉日選びは「時」を選ぶもの、相性鑑定は「二人」を見るものです。二人の生年月日を入れると、命式どうしの関わりと付き合い方のポイントが無料でわかります。
択日のよくある質問
択日では何を見ればいいですか?
いちばん大事なのは通書(農民暦)の宜忌で、その日がその事柄に「宜」で、「忌」にないことです。次に当事者の干支と冲する日を外し、最後に黄道で当事者と冲しない時辰を選びます。十二直と黄道・黒道は加点の参考にできます。
黄道吉日は必ず黄道日でなければいけませんか?
そうとは限りません。黄道・黒道はその日の当番の神にすぎず、通書の宜忌にはすでに織り込まれています。本サイトの集計では、宜嫁娶の日のおよそ半分が黄道日、残り半分は黒道日で、通書はどちらも「宜」としています。
旧暦7月に結婚や引っ越しをしてもいいですか?
通書の宜忌そのものは禁じておらず、7月にも宜嫁娶・宜入宅の日があります。鬼月を避けるのは台湾の民間習俗です。気にするかどうかはご自身で決めてください。本サイトのツールは初期設定で避けますが、外せます。
本サイトの択日と、先生に選んでもらう択日は何が違いますか?
本サイトは通書の宜忌と干支の冲で絞り込むもので、ルールを公開しており、一次選考に向いています。先生の択日では、二人の命式、女性の大利月、婚礼の周堂、個人の用神・喜神なども見ることが多く、一人ひとりに合わせた判断になります。
吉日はどのくらい前から選べばいいですか?
早いほどよいです。結婚の場合、宜嫁娶の日は1年に100日以上ありますが、二人の干支と鬼月を除くと選べる週末は平均で30日ほどしか残らず、人気の月は半年前に会場が埋まることもよくあります。