四柱推命の格局の見方:月令から命式の軸を見つける

「私は何格?」は、四柱推命を学びはじめた人がまず抱く疑問のひとつです。格局(かっきょく)とは命式の軸、つまりその人が何に支えられ、人生のテーマが何かを語るものです。古典の格の取り方ははっきりしています。月令、つまり生まれ月の地支を見て、そこに蔵されている天干が透出しているかどうかを確かめるのです。

格の取り方の手順

  1. 月令を見つける:月柱の地支、たとえば寅月です。どの地支にも一〜三つの天干が蔵されていて、順に本気・中気・余気と呼びます(寅は甲・丙・戊を蔵す)。蔵干も参照してください。
  2. 月令が自分自身かを確かめる:月令の本気が日干と同じ五行なら、月令は自分自身を表すので、建禄格・羊刃格・月劫格として別枠で読みます。
  3. どれが透出しているかを見る:本気・中気・余気の順に、同じ字が年干・月干・時干に現れているものを探し、その日干に対する通変星で格を取ります(比肩・劫財は飛ばします)。
  4. どれも透出していない場合:本気の通変星で格を取ります。
24.5%本気が透出して格を取る
15.2%中気か余気が透出して格を取る
40.3%蔵干がどれも透出せず、本気で取る
20.0%月令が自分自身(建禄・羊刃・月劫)

集計方法:当サイトの格の取り方で 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命式を作成し、出生時刻は固定シードの乱数で抽出、計 16,802 枚。命式の構造の分布を示すもので、誰かの成功の度合いを表すものではありません。

命式の四割は、月令の蔵干がひとつも透出していません。その場合もルールどおり本気で取りますが、格局の「力」は透出している場合ほどはっきりしません。ネットではひとことふたことで「あなたは〇〇格」と言い切られがちですが、実際には多くの命式の格局はそれほど鮮明ではないのです。

十種の格局

格局順用・逆用成格(相神)破格割合
正官格順用財生官、官印相生傷官見官、官殺混雑10.3%
偏官格(七殺格)逆用食神制殺、殺印相生財滋殺(制なし)、官殺混雑10.2%
正財格順用食傷生財、財旺生官比劫奪財9.6%
偏財格順用食傷生財、財旺生官比劫奪財9.6%
印綬格(正印格)順用官殺生印、身強用財財破印(貪財壊印)10.8%
偏印格逆用官殺生印、身強用財梟神奪食、財破印10.7%
食神格順用食神生財、食神制殺梟神奪食9.4%
傷官格逆用傷官佩印、傷官生財傷官見官9.3%
建禄・羊刃・月劫別格官殺を用いる、財を用いる用いる財官がない、羊刃に制がない19.9%

「順用・逆用」は『子平真詮』の言葉です。財・官・印・食は善神で、順用、つまり源を与え守ってやります。殺・傷・梟・刃は凶神で、逆用、つまり制し、化します。だから同じ「財がある」でも、正官格には助け(財生官)になり、印綬格には破格(財破印)になりうるのです。

格局・身強身弱・用神は三つの別の問題

問うていること当サイトのどこで見るか
格局この命式の軸は何で、何に支えられているかこのページ
身強・身弱日干が耐えられるか身強・身弱
用神・喜神何を補い、何を避けるか用神・喜神

この三つはよく混同されます。同じ正官格でも、身強の人は責任を担えますが、身弱の人はどこにいても押さえつけられているように感じます。成格の要素がちょうど用神・喜神だとも限りません。古典の「格局派」は月令から用神を取り、当サイトの用神は扶抑を土台に調候と病薬を重ねます。ふたつの方法は問うていることが違うので、並べて見てかまいません。もうひとつ注意を。トップページの命式に表示される「才能の主星」は月柱の天干の通変星で、表に出る仕事ぶりを表します。格局は月令の蔵干を見るので、両者は取り方が異なります。

あなたの格局を調べる:月令で格を取り、成格・破格の要素をすべて表示

生年月日を入れると、『子平真詮』の「月令で格を取る」ルールに沿って、あなたの格局がどう取られるか、天干にどんな成格の要素と破格の要素があるかを表示します。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。

新暦(グレゴリオ暦)の生年月日を使い、日付は午後 11 時で切り替えます。出生時刻がわからない場合、時干を格の取り方と成否の判断に使えません。

特殊格局

ここまではすべて「普通格局(正格)」です。ほかに「外格」と呼ばれる特殊格局があります。日干がきわめて弱く旺勢に従う従格(従財・従殺・従児)、日干がきわめて旺じる専旺格、天干の合化が成功する化気格です。どれも判定は厳しく、多くの人は当てはまりません。当サイトのエンジンは確かな証拠があるときだけ認め、従格と判定されるのは百枚に一枚にも届きません。詳しくは身強・身弱の下にある五行別の従格のページをご覧ください。

よくある三つの誤解

格局で富貴貧賤が決まる。

古典はたしかにそう書いていますが、それは昔の価値観を映したものです。正官や印綬は科挙と官職を表したので、当然のように貴格として持ち上げられました。いまの時代、格局は「あなたの軸がどこにあるか」に近く、傷官格の独創性や偏官格の胆力は、多くの分野で官・印よりも重宝されます。

特殊格局や従格のほうが普通の格局より良い。

従格はもうひとつの構造にすぎず、用神・喜神が丸ごと逆になるだけで、格上というわけではありません。しかも判定はとても厳しく、当サイトの実測では 1% に届きません。「あなたは従格」と言われたら、まず相手がどんな基準を使っているかを確かめましょう。

成格の要素があれば成格、破格の要素があれば破格。

当サイトの実測では、多くの命式の天干に成格と破格の要素が同時にあります。たとえば正財格・偏財格では約四割が両方をもっています。成否は命式全体で比べ、強弱や大運も見る必要があるので、当サイトのチェックツールは要素を挙げるだけで、成否の判定はしません。

9 つの格局、それぞれの成り立ちと崩れ方

正官格清らかな官星、傷官と混雑を最も嫌う 偏官格制化があれば成り、なければ重圧が暴走する 正財格財には源と出口が要り、比劫に分けられるのを嫌う 偏財格流れる財、商才と人脈で動き、分けられやすい 印綬格官殺が印を生めば成り、貪財壊印を最も嫌う 偏印格梟印とも呼ばれ、奪食を嫌い、身強なら財で制す 食神格生財・制殺で成り、梟神奪食を最も嫌う 傷官格佩印・生財で成り、傷官見官を最も嫌う 建禄格・羊刃格月令が自分自身、天干の財・官殺を見る

正直なひとこと:格局は命式のテーマであって、貴賤のラベルではありません

古典は格局を論じるとき、「成格」を富貴、「破格」を貧賤と書くことがよくあります。いまの感覚に近い読み方をすれば、格局とはその命式の軸が何で、何に支えられ、どこで乱されやすいかを語るものです。成格だから順調とは限らず、破格だから失敗というわけでもありません。破格の命式の多くは、その「破れ」を補う過程でこそ本当の力を身につけていきます。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

格局が人生の各分野でどう表れるか見てみませんか?

詳しい命式鑑定では、あなたの格局・強弱・用神を組み合わせて、仕事・お金・恋愛の具体的な傾向を書き、大運ごとに読み進めます。

格局のよくある質問

自分の格局はどうやってわかりますか?

月令(月柱の地支)の蔵干を見ます。本気・中気・余気の順に、同じ字が年干・月干・時干に透出しているものを探し、その通変星で格を取ります。どれも透出していなければ本気で取ります。月令の本気が日干と同じ五行のときは、建禄格・羊刃格・月劫格として別枠で読みます。

格局と身強・身弱は何が違いますか?

格局は命式の軸が何かを問い、身強・身弱は日干が耐えられるかを問います。同じ格局でも身強と身弱では感じ方が大きく違うので、分けて見ます。

成格・破格とは何ですか?

成格は格局が相神に支えられていること(たとえば正官格に財や印がある)、破格は格局が剋され、混じり、冲されること(たとえば傷官見官、官殺混雑、月令逢冲)です。当サイトは天干の成格・破格の要素を挙げるだけで、成否は命式全体で判断する必要があります。

順用・逆用とはどういう意味ですか?

『子平真詮』は財・官・印・食を善神とし、順用(生じ、守る)します。殺・傷・梟・刃は凶神とし、逆用(制し、化す)します。

格局は年齢とともに変わりますか?

命式の格局は生まれたときに決まっています。変わるのは大運と年運です。相神の運に入れば格局が引き立てられ、破格の運に入れば格局が試されます。