紫微斗数で金運を見る:本命・大限・流年から流月までの手順
財帛宮が表すのは、一生を通じた稼ぎ方とお金への向き合い方です。けれども「どの十年が順調か」「今年はお金が苦しいか」は本命盤だけではわからず、大限・流年・流月を一層ずつ重ねて見る必要があります。このページでは本命→大限→流年→流月の順に、各層で見るべき宮・星・四化を整理し、最後に実際の命盤での読み解きと、同じ手順を自動で行うレポートツールを用意しています。
紫微斗数の金運レポート:十年・一年・毎月から毎日まで、お金はどこから来るか
新暦の生年月日、出生時刻、性別、見たい年を入れると、このページの手順どおりに本命・大限・流年の三層の財帛宮の位置、主星、三方四正の禄・権・科と化忌、財星、煞星、各層の田宅宮を整理します。レポートでは、この十年、次の十年、その一年、各月の金運を文章にし、毎月の良い日・注意したい日・日ごとの明細もつけます。あわせて、お金が主にどこから来るか(本業・会社の賞与・請負や外部の案件、あるいは人脈・提携・家族・補助や還付・偏財)を判定します(判定の規則は下の「財源の判定方法」をご覧ください)。大限の順行・逆行は性別で決まるので、性別は正しく選んでください。計算はすべてお使いのブラウザの中で行われます。
流年は旧暦の正月一日で切り替わります。流月は斗君から正月を起こし、閏月は十五日までをその月、十六日以降を次の月として数えます。出生時刻が時辰(2 時間ごとの十二時刻)の境目に近い方(たとえば 12:55)は、先に紫微斗数の命盤作成で出生地を入れて真太陽時に換算し、時辰を確かめてからお使いください。
金運を見る三つの前提
一、上の層が下の層を左右する。本命盤は一生の格局、大限は十年の舞台、流年はその年の浮き沈みです。大限の金運がよくないときは、流年に化禄が財帛宮へ入っても小さな入金にとどまり、入ってもまた出ていきがちです。大限の金運がよいときは、流年で化忌に出会っても一時的な資金繰りのプレッシャーに近いものです。ですから金運は必ず上から下へ見て、いきなり今年だけを見ないようにします。紫微斗数の先生の中には「本命が六割、運限が四割」と言う人もいますが、これは経験則で、古典に定められた数字ではありません。運限がどれほどよくても、本命の格局の中での浮き沈みだという意味です。
二、層ごとに十二宮がある。ある大限に入ると、その宮を「大限命宮」とし、ほかの十一宮も名前を付け直して本命の宮に重ねます。これを宮の重ね合わせといいます。そのため「本命の官禄宮が、この十年の大限財帛宮でもある」ということが起こります。流年も同じで、その年の地支がある宮を流年命宮とし、流月は斗君から起こします(第四段階を参照)。
三、四化を層ごとに重ねる。生年四化は一生ついて回り、大限四化は十年ごと、流年四化は毎年替わります(天干から四化がどう出るかは四化を参照)。各層ではその層と一つ上の層の四化を数えます。大限を見るときは生年と大限、流年を見るときは大限と流年、流月を見るときは流年と流月の四化です。上の層の四化は下の層で現れるうえ、生年四化の影響は本命と大限の二層ですでに見ているので、毎層で数え直す必要はありません。
財星はどの星か
紫微斗数でお金に直接かかわる星は、よく財星と呼ばれます。このページとツールでは次の星を財星とします。
| 星 | 性質 | 金運で何を見るか |
|---|---|---|
| 武曲 | 正財の星 | 実力と実行力で稼ぐお金。堅実だが苦労も多い |
| 天府 | 財庫の星 | 守れる・貯められる、お金の安心感 |
| 太陰 | 蓄える財 | 計画・貯蓄・不動産。廟旺なら貯め上手、陥ならお金の心配が増えやすい |
| 禄存 | 禄の星 | 安定した収入で、やや保守的。前後には必ず擎羊と陀羅が来るため「禄存は財を守る」と言われ、稼ぐには骨が折れる |
| 化禄 | 四化の禄 | どの星が化禄しても、入金・チャンス・物事の順調さを表す |
貪狼は財星か?貪狼はよく「偏財」の星と言われますが、本質は欲望と交際の星で、火星・鈴星と組んだとき(火貪格・鈴貪格)に初めて急な入金が論じられ、しかも来るのも速ければ去るのも速いお金です。「貪狼がある=思わぬお金が入る」と受け取られないよう、このページでは貪狼を財星に数えません。
見るべき宮:財帛宮・福徳宮・田宅宮
- 財帛宮:稼ぎ方と現金の流れ。金運を見るときの主役です。
- 財帛宮の三方四正:本宮に、三合の命宮・官禄宮と、対宮の福徳宮を加えた四つの宮。お金は性格(命宮)と仕事(官禄宮)から生まれ、何に使うかは心の持ち方(福徳宮)で決まるので、四つを一緒に見ます。
- 財福線:財帛宮と福徳宮を結ぶ線で、一方は稼ぐこと、もう一方は使うことと楽しむことです。財帛宮に財星があれば実際に稼げること、福徳宮にだけ財星があれば、お金のことを考えたり気前よく使ったりする傾向に近くなります。実際の入金により直接つながるのは、財帛宮に財星があって禄を見る形です。詳しくは福徳宮をご覧ください。
- 田宅宮と子田線:田宅宮は財庫で、お金が貯まるか、不動産を持つ機会があるかを見ます。対宮は子女宮で、二つを合わせて子田線と呼びます。稼いでいるのに貯まらないときは、田宅宮を見直すのが定石です。詳しくは田宅宮をご覧ください。
第一段階:本命盤で、一生のお金の格局を見る
- 財帛宮の主星が稼ぎ方を決めます。武曲は実力、天府は守り、太陽は名声と尽力、天機は頭脳……。十四主星それぞれの財帛宮での表れ方は財帛宮の総覧にまとめています。空宮なら対宮の福徳宮の主星を借りて見ます。
- 三方四正に財星・禄存・化禄があるか:多いほどお金の土台が厚くなります。
- 煞星と化忌:擎羊・陀羅・火星・鈴星・地空・地劫が三方四正に入ると、稼ぐのに苦労したり浮き沈みが大きくなったりします。生年の化忌が財帛宮にあるのは、お金に強いこだわりがあるという意味で、お金を失うという意味ではありません。
- 田宅宮:財庫が安定しているかどうか。
本命盤で見るのは「能力と格局」で、特定の年の結果ではありません。本命の財帛宮がとてもよい人にもお金が苦しい十年はあり、本命がごく普通の人にも順調な大限は巡ってきます。
第二段階:大限で、この十年の金運の軸を見る
まず、この大限の大限財帛宮が本命のどの宮に重なるかを探し、第一段階と同じ方法で主星・三方四正・四化を見ます。ただし四化には大限四化を加えます。
- 大限の化禄が大限財帛宮・大限田宅宮やその三方四正に入る:この十年はお金の道が開けやすくなります。
- 大限の化忌が大限財帛宮や大限田宅宮に入る:この十年はお金のプレッシャーが大きく、攻めるより守る時期です。財星そのものの化忌(武曲化忌・太陰化忌)はとくに注意が必要です。
- 大限命宮がどの宮に入るか:本命の財帛宮か福徳宮(財福線)に入れば、この十年は稼ぐことと使うことに意識が向きやすく、本命の子女宮か田宅宮(子田線)に入れば、貯金・不動産・家計が中心になりやすくなります。禄を見ればチャンス、忌を見ればプレッシャーです。
大限は十年ごとに一宮ずつ進み、順行か逆行かは陽男陰女は順行、陰男陽女は逆行で決まります。次の表は、第 1〜第 7 大限で、大限命宮・大限財帛宮・大限田宅宮が本命のどの宮に重なるかをまとめたものです。
| 大限 | 順行:大限命宮 | 順行:大限財帛 | 順行:大限田宅 | 逆行:大限命宮 | 逆行:大限財帛 | 逆行:大限田宅 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第 1 大限 | 命宮 | 財帛宮 | 田宅宮 | 命宮 | 財帛宮 | 田宅宮 |
| 第 2 大限 | 父母宮 | 子女宮 | 官禄宮 | 兄弟宮 | 疾厄宮 | 福徳宮 |
| 第 3 大限 | 福徳宮 | 夫妻宮 | 奴僕宮 | 夫妻宮 | 遷移宮 | 父母宮 |
| 第 4 大限 | 田宅宮 | 兄弟宮 | 遷移宮 | 子女宮 | 奴僕宮 | 命宮 |
| 第 5 大限 | 官禄宮 | 命宮 | 疾厄宮 | 財帛宮 | 官禄宮 | 兄弟宮 |
| 第 6 大限 | 奴僕宮 | 父母宮 | 財帛宮 | 疾厄宮 | 田宅宮 | 夫妻宮 |
| 第 7 大限 | 遷移宮 | 福徳宮 | 子女宮 | 遷移宮 | 福徳宮 | 子女宮 |
この表は当サイトの命盤エンジンから導き、196 枚の抽出命盤にある 1,372 の大限と一つずつ照合しています。
表からいくつかのことがわかります。第 1 大限(命宮の大限)の大限財帛宮は本命の財帛宮そのものなので、若いころの金運は本命にいちばん近くなります。逆行の人は第 5 大限で大限命宮が本命の財帛宮に入り、その十年はとくにお金が生活の中心になりやすくなります。順行の人は最初の七つの大限で本命の財帛宮に入ることがなく、第 5 大限で入るのは本命の官禄宮なので、仕事の比重が大きくなります。
第三段階:流年で、その年の浮き沈みを見る
- 流年命宮はその年の地支がある宮で、毎年一宮ずつ進み、十二年で一巡します。流年の財帛宮が本命の財帛宮に重なる年は、ちょうど流年命宮が本命の命宮に戻る年(年支と命宮の地支が同じ年)で、十二年に一度です。
- 流年四化の落ち先:流年の化禄が流年の財帛宮や田宅宮に入れば、その年の入金のチャンス。流年の化忌が入れば、その年の出費や資金繰りのプレッシャーです。
- 大限の下に置いて見る:同じ流年の化禄でも、大限が順調なら錦上に花を添える形、大限が苦しければ少しひと息つける程度です。
「流年の財帛宮が本命の財帛宮に重なる=流年命宮が本命の命宮に戻る」は、2,352 の流年で一つずつ照合しています。
第四段階:流月で、毎月のリズムを見る
流月の命宮を出すには、まず斗君、つまりその流年の正月がどの宮にあたるかを探します。当サイトは『紫微斗数全書』系で一般的な起こし方を採っています。流年命宮から出生の旧暦の月まで逆に数え、そこから出生の時辰まで順に数えて、止まった宮が正月です。以後、毎月一宮ずつ順行します。流月の天干は流年の天干から五虎遁で出し(たとえば丙年の正月は庚寅)、流月四化はその月干によります。
- 流月の財帛宮:流月命宮から数えた財帛宮で、同じく三方四正を見ます。四化は流年と流月、つまりその層と一つ上の層を数えます。
- 流月命宮が流年の財福線・子田線に入る:その月は稼ぐこと・使うこと、あるいは貯金・不動産に意識が向きやすくなります。禄を見ればチャンス、忌を見ればプレッシャーです。
- 月干と年干が同じ月:流年四化がその月にもう一度重なり、吉凶ともに大きく出る、いちばん注目したい月です。
- 閏月:当サイトは命盤作成と同じ取り決めで、閏月の十五日まではその月、十六日以降は次の月として数えます。
斗君の起こし方は流派によって違い、時辰を使わない流派や寅宮から起こす流派もあります。起こし方が変わると、一年分の流月がまとめてずれます。当サイトの起こし方はオープンソースの命盤ライブラリ iztro と同じで、流月命宮・月干・流月四化を一組ずつ照合済みです。その下の流日も、上の層が下の層を左右するのは同じで、流月の四化は流日で現れます(次の段階を参照)。なお、当サイトでは小限(流年と並べて見る流派もあります)は計算していません。
第五段階:流日で、お金の話に向く日を選ぶ
流日の命宮は流月命宮を旧暦の一日とし、毎日一宮ずつ順行します。つまり一日の流日命宮は流月命宮そのもので、二日はその次の宮、という具合です。流日四化はその日の日干で出します。当サイトの計算は iztro と同じで、流日命宮・日干・流日四化を一組ずつ照合済みです。
- 四化は流月と流日を数えます。これもその層と一つ上の層で、流日の財帛宮の三方四正に入る吉化と化忌を見ます。
- 日干と月干が同じ日:流月四化がその日にもう一度重なり、その月でいちばん注目したい日です。
- 同じ星に禄と忌が交わる日、流日命宮が流月の財福線・子田線に入る日、流日の財帛宮が流年の化忌を踏む日は、ツールの日ごとの明細に印をつけています。
- 良い日は毎月、順調の点数がいちばん高い三日、注意したい日は引き締めの点数がいちばん低い三日です。さらに攻める月の中から、一年でいちばんお金の話に向く五日を選びます。
下の例の命盤でいえば、2027 年で吉化がいちばん多い旧暦五月のうち、流日の点数が最も高いのは6/9(己未)、6/13(癸亥)、6/17(丁卯)です。集金、見積もり、給与交渉といったお金にかかわる用事は、これらの日を優先して入れるとよいでしょう。
流日はその日一日の流れを見るもので、時刻は区別しません。また、良い日を「その日なら何をしても儲かる日」と考えないでください。同じ月の中で比較的順調なタイミング、というだけです。
順調と引き締めのサイン
どの層も見るところは同じで、宮と四化がその層のものに替わるだけです。サインを一つの表にまとめます。
| 見るところ | 順調のサイン | 引き締めのサイン |
|---|---|---|
| 財帛宮の三方四正の四化 | 禄・権・科が多い | 化忌が多い。とくに財星の化忌 |
| 財星 | 武曲・天府・太陰・禄存が三方四正に集まり、しかも廟旺 | 財星の化忌、または陥で煞星を見る |
| 煞星 | 少ない | 擎羊・陀羅・火星・鈴星・地空・地劫が多い |
| 田宅宮(財庫) | 化禄・化科があり、化忌がない | 化忌が田宅宮に入る。お金が流れ出て守りにくい |
| 運限の命宮がどこに入るか | 本命の財帛・福徳(財福線)や子女・田宅(子田線)に入り、禄を見る | 同じ位置に入っても、忌や煞星を見る |
| 一つ上の層 | 大限そのものが順調 | 大限が引き締めのときは、流年が順調でも小さな足しにとどまりがち |
財源の判定方法:本業・賞与・請負、それともほかの収入か
ツールのレポートでは、一年ごと・一か月ごとに、お金が主にどこから来るかを本業の給与・会社の賞与・請負・外部案件・人脈・紹介・提携・共同事業・家族・パートナー・補助・還付・偏財の八種類に分けて示します。AI が書いているのではなく、決まった規則で計算しているため、同じ命盤・同じ年なら誰が調べても結果は同じです。規則はすべて以下に公開しています。
一、四化を点数にする。化禄 +3、化権 +2、化科 +1、化忌 −3。化禄が禄存のある宮に入る(双禄)ときは、さらに 1.5 倍にします。
二、お金との距離を見る。その層の財帛宮の三方四正に入れば ×1、本命の財帛宮の三方四正なら ×0.8、その層の命宮か田宅宮なら ×0.7、それ以外の宮は ×0.6。一つ上の層の四化はさらに 2 割引きにします。その層自身の四化がいちばん直接に効くためです。
三、財源に振り分ける。一つの四化をどの財源に数えるかは、本命の宮の役割 50%、その層の宮の役割 20%、星そのものの性質 30% の三つで決めます。本命の命宮と財帛宮には決まった役割がないので、その場合は星 70%、その層の宮 30% とし、お金の性質は星で決まるものとします。
| 宮 | 表すお金 | どの財源に数えるか |
|---|---|---|
| 命宮 | 星そのものの性質で見る | — |
| 兄弟宮 | 共同経営・同輩・手元資金のやりくり | 提携・共同事業 60%、人脈・紹介 40% |
| 夫妻宮 | 家族・パートナー | 家族・パートナー |
| 子女宮 | 共同事業・投資・外部との協力 | 提携・共同事業 |
| 財帛宮 | 星そのものの性質で見る | — |
| 疾厄宮 | 財源としては扱わない | — |
| 遷移宮 | 外部の顧客・外回り・よその土地 | 請負・外部案件 |
| 奴僕宮 | 同僚・友人・顧客からの紹介 | 人脈・紹介 70%、提携・共同事業 30% |
| 官禄宮 | 本業・役職 | 本業の給与 |
| 田宅宮 | 家の資産・不動産・財庫 | 家族・パートナー |
| 福徳宮 | 偏財、目上の人や保険関係のお金 | 偏財 60%、補助・還付 40% |
| 父母宮 | 会社・上司・制度・書類 | 会社の賞与 |
| 星 | 化禄・化権・化科のとき | 化忌のとき | 寄る財源 |
|---|---|---|---|
| 天同 | 福利厚生や手当のような、比較的楽に入るお金 | やる気が出ず、福利厚生や手当が遅れること | 本業の給与 50%、会社の賞与 50% |
| 天機 | 頭脳・技術・企画で得るお金 | 見積もりや判断のミス、考えすぎ | 請負・外部案件 60%、本業の給与 40% |
| 文昌 | 書類・資格・提案・契約から入るお金 | 契約書・見積書・請求書類のミス | 請負・外部案件 50%、会社の賞与 50% |
| 文曲 | 話術・才芸・表現力で得るお金 | 口約束や書類の細部のミス | 請負・外部案件 60%、人脈・紹介 40% |
| 太陽 | 人目に触れること、自ら尽くす働き、外回りで得るお金 | 尽くしても認められず、奔走して疲れること | 請負・外部案件 60%、会社の賞与 40% |
| 武曲 | 地に足のついた正財 | お金の流れの滞りと、慎重さを欠いた財務判断 | 本業の給与 60%、提携・共同事業 40% |
| 太陰 | 給与や貯蓄、家や不動産にかかわるお金 | 貯蓄・家計・住宅ローンの負担 | 家族・パートナー 60%、本業の給与 40% |
| 天梁 | 目上の人・保険・補助金のような庇護のお金 | 目上の人や保険にかかわる出費 | 補助・還付 |
| 廉貞 | 人付き合い・広報・上司の評価から入るお金 | 上司・制度・ルールとの摩擦 | 会社の賞与 50%、人脈・紹介 50% |
| 巨門 | 話術・教える仕事・コンサルティング・専門的な助言で得るお金 | 口論やうわさ、コミュニケーションの誤解 | 請負・外部案件 |
| 貪狼 | 交際や付き合い、人脈から生まれるチャンス | 義理・交際・遊びの出費 | 人脈・紹介 60%、偏財 40% |
| 破軍 | 新しい事業の開拓や方向転換から入るお金 | 突発的な出費と、大きく壊して建て直す消耗 | 請負・外部案件 70%、本業の給与 30% |
| 紫微 | 管理職への抜擢や役職に伴うお金 | 体面と主導権をめぐる争い | 会社の賞与 |
| 左輔 | 貴人や助っ人がもたらすチャンス | 頼りにならない助っ人 | 人脈・紹介 |
| 右弼 | 貴人や助っ人がもたらすチャンス | 頼りにならない助っ人 | 人脈・紹介 |
四、化忌は「詰まりやすい」と直接判定する。その層自身の化忌、またはその層の財帛宮の三方四正に入った化忌は、その化忌が主に属する財源(比率が半分以上)をそのまま「詰まりやすい」とし、ほかのプラス点と相殺しません。たとえば流年の廉貞化忌が父母宮に入れば、その年の会社の賞与は「詰まりやすい」になります。
五、偏財には構造が必要。本命で貪狼が火星または鈴星と同宮・対宮にある(火貪・鈴貪)ときだけ、偏財に通常どおり星をつけます。この構造がなければ、その層に貪狼化禄が出たときに星一つをつけるだけです。宝くじや懸賞の当選は確率の問題で、命盤では変えられません。レポートにも毎回そう明記します。
六、点数を星の数にする。4 点以上 ★★★、2 点以上 ★★、0.8 点以上 ★、−1.5 点以下は「詰まり」。
このほかレポートでは、毎月いくつかの特別な形を検出して文章にします。月干と年干が同じ(流年四化がもう一度重なる)、同じ星に禄と忌が交わる、同じ星に二層以上の化忌、流月の命宮が流年の財福線・子田線に入る、流月の命宮が流年化忌の宮に入る、財帛宮の三方四正に煞星が四つ以上、そして端午節・中秋節・年末・台湾の所得税申告シーズン(新暦五月)がどの月にあたるか、です。台湾では端午節・中秋節・旧正月前の三つの節目に会社が賞与を出す習慣があるため、これらの月には賞与についての一言を添えています。
財源の分類は伝統的な象意によるもので、厳密な分類ではありません。同じ本業に化禄が入っても、昇給のこともあれば、条件のよい職場への転職のこともあります。規則を調整した場合は、この節の表もツールと一緒に更新されます。
実例:一枚の命盤を本命から流月まで読む
例:1979 年 11 月 2 日 午後 2 時生まれの男性、2027 年を見る
己未年生まれの陰男で、大限は逆行、火六局です。2027 年は丁未の年で、数え年 49 歳です。
第一段階・本命:財帛宮は紫微(旺)、七殺(平)で、三方四正は財帛宮・命宮・官禄宮・福徳宮です。生年の武曲化禄と貪狼化権はどちらも官禄宮にあり、財星は武曲(官禄宮)、天府(福徳宮)。一方で、生年の文曲化忌が財帛宮にあり、三方四正には擎羊・陀羅・鈴星も見えます。全体としては「仕事で稼ぐ土台は厚いが、お金のことで気をもみやすく、稼ぐのに苦労する」格局です。
第二段階・大限:46〜55 歳は逆行の第 5 大限で、大限命宮が本命の財帛宮(財福線上)に入り、大限の財帛宮は本命の官禄宮に重なります。本命の官禄宮にはもともと生年の武曲化禄・貪狼化権があり、そこがこの十年の大限財帛宮にもなるので、この十年の収入は仕事と強く結びつき、仕事がうまくいけばお金もついてきます。大限の天干は乙、大限四化は天機化禄、天梁化権、紫微化科、太陰化忌で、そのうち紫微化科は財帛宮に入り、大限財帛宮の三方四正にも入っています。注意したいのは大限の太陰化忌が本命の田宅宮に入ることです。太陰はそれ自体が財星で、田宅宮は一生の財庫なので、この十年は貯金や不動産の面でプレッシャーがかかりやすくなります。
第三段階・流年:2027 年の流年命宮は本命の官禄宮にあり、流年の財帛宮は本命の命宮に重なります。流年四化は太陰化禄、天同化権、天機化科、巨門化忌で、そのうち流年の太陰化禄も本命の田宅宮に入り、大限の太陰化忌と同じ星に重なります。
どう読むか:大限の化忌と流年の化禄が同じ財星に重なるので、「この年は財庫にお金が入ったり不動産を動かしたりする機会があるが、十年分のプレッシャーはまだ残っている」と読めます。上の層が下の層を左右するという原則から、2027 年の禄はひと息つける程度で、十年全体がひっくり返るわけではありません。この年に余ったお金は、ローンの返済や貯金の上積みなど財庫の補強に回すのが向いており、一時的に手元が楽になったからといってレバレッジを広げるのは向きません。
第四段階・流月:この命盤は旧暦9月の未の刻の生まれで、2027 年の斗君(正月)は本命の田宅宮にあり、以後毎月ひとつずつ順行します。十二か月のうち吉化がいちばん多いのは旧暦五月(6/5 から)です。流月の財帛宮が本命の田宅宮に入り、流年の太陰化禄・天同化権・天機化科に、流月の天同化禄・天機化権を加えた五つの吉化がすべて三方四正にあり、しかも流月の命宮が流年の子田線に入ります。貯金、ローンの返済、不動産の手続きなど、財庫にかかわることにいちばん向く月です。引き締めの月は三月(4/7 から)、七月(8/2 から)、十月(10/29 から)と十二月(12/28 から)で、十二月は流月の貪狼化忌だけで吉化がないため、年末の大きな出費は後回しにしてよいでしょう。六月と八月は流月の財帛宮の三方四正に四化が一つも入らない、平穏な月です。
上記の宮の位置と四化の落ち先は、すべて当サイトの命盤エンジンで計算しています。この命盤の大限の田宅宮は本命の兄弟宮、流年の田宅宮は本命の疾厄宮にあり、どちらも本命の田宅宮とは別の宮です。財庫を見るときは、各層の田宅宮と本命の田宅宮の両方を見てください。
この命盤の 2027 年の流月一覧です(「年」「月」はそれぞれ流年・流月の四化で、流月の財帛宮の三方四正に入るものだけを載せています)。
| 旧暦の月(新暦の開始日) | 流月の財帛宮(本命) | 禄・権・科 | 化忌 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 正月(2/6) | 兄弟宮 | 年太陰禄、年天同権、年天機科、月天梁禄 | 年巨門忌 | 出入りあり |
| 二月(3/8) | 命宮 | 月破軍禄 | 月貪狼忌 | 出入りあり |
| 三月(4/7) | 父母宮 | 年天機科 | 年巨門忌、月太陽忌 | 引き締め |
| 四月(5/6) | 福徳宮 | 月紫微科 | — | 順調 |
| 五月(6/5) | 田宅宮 | 年太陰禄、年天同権、年天機科、月天同禄、月天機権 | — | 順調 |
| 六月(7/4) | 官禄宮 | — | — | 平穏 |
| 七月(8/2) | 奴僕宮 | 月右弼科 | 年巨門忌 | 引き締め |
| 八月(9/1) | 遷移宮 | — | — | 平穏 |
| 九月(9/30) | 疾厄宮 | 年太陰禄、年天同権、年天機科、月太陰科 | 月天同忌 | 出入りあり |
| 十月(10/29) | 財帛宮 | 月文曲科 | 月文昌忌 | 引き締め |
| 十一月(11/28) | 子女宮 | 年太陰禄、年天同権、月左輔科 | 年巨門忌 | 出入りあり |
| 十二月(12/28) | 夫妻宮 | — | 月貪狼忌 | 引き締め |
よくある誤解:化忌が財帛宮に入ると、その年はお金を失う。
化忌はこだわり・プレッシャー・資金繰りを表し、よくあるのは出費が増えることや、お金がどこかで滞ることで、元手をすべて失うという意味ではありません。同じ宮に禄があるか、大限そのものが順調かを見てから判断します。
よくある誤解:流年の化禄が財帛宮に入れば、思わぬお金が入るので宝くじを買うとよい。
化禄は入金とチャンスを表し、たいていは仕事や商売といった現実の場面で現れます。当サイトは賭け事を扱わず、命盤で番号を選んだり賭けるかどうかを決めたりすることもおすすめしません。
よくある誤解:今年の流年だけ見れば十分。
流年は大限の下に置いて見るものです。大限が引き締めのときは、流年がよくても小さな足しにとどまることが多く、流年だけを見ると、その年を過大にも過小にも評価しがちです。
よくある誤解:流月が順調な月は、何をしても儲かる。
流月は流年の格局の中で比較的順調なタイミングを示すだけです。給与交渉、集金、貯金など、すでに進めていることを前に進めるのに向いていますが、どんな投資でも儲かるという意味ではありません。
よくある誤解:地空・地劫が財帛宮にあると、一生お金が貯まらない。
空劫は発想が型にはまらず、お金の出入りが速いことを表すので、一つの対象に大きく賭けるのは向きません。堅実に分散し、まず財庫を守れば、ちゃんとお金は貯められます。
正直なひとこと:命盤が示すのはリズムで、口座の残高ではありません
紫微斗数は、どの年に攻め、どの年に守るべきかのヒントにはなりますが、収入の多さは結局、どんな仕事をし、どうお金を管理するかで決まります。このページの内容は投資・資産運用その他いかなる金融上の助言でもありません。大きなお金の判断は、専門家に相談してください。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、すべて無料でご利用いただけます。
あわせて読みたい
自分の命盤に大限・流年・流月を重ねてみる
紫微斗数の命盤作成で大限・流年・流月を表示すると、各宮に層ごとの宮名が出て、四化も層ごとに示されます。一日ごとの金運は、上の金運レポートでご覧ください。
紫微斗数で見る金運のよくある質問
紫微斗数で金運を見るには、どの宮を見ればよいですか?
財帛宮が中心で、その三方四正(命宮・官禄宮・対宮の福徳宮)と、財庫の田宅宮をあわせて見ます。運限の金運は、大限・流年・流月それぞれの財帛宮と田宅宮が本命のどの宮に重なるかを見ます。
紫微斗数の財星はどの星ですか?
よく挙げられるのは武曲(正財の星)、天府(財庫の星)、太陰(蓄える財)で、これに禄存と化禄を加えます。貪狼は偏財の星と言われますが、急な入金が論じられるのは火星・鈴星と組んだときだけなので、当サイトでは財星に数えません。
大限の財帛宮はどうやって探しますか?
その大限の宮を大限命宮とし、命宮・兄弟・夫妻・子女・財帛の順に逆方向へ数えると、五つ目が大限財帛宮です。このページには第 1〜第 7 大限の大限財帛宮が本命のどの宮に重なるかの表があり、命盤作成ツールで大限を表示すると、各宮に大限の宮名も示されます。
流年の化忌が財帛宮に入るとお金を失いますか?
必ずしもそうではありません。化忌はこだわりとプレッシャーを表し、よくあるのは出費が増えることや資金繰りが滞ることです。同じ宮に禄があるか、財星に化忌がついているか、大限そのものが順調かを見ます。大限が順調なら、流年の化忌は一時的なプレッシャーで済むことが多いでしょう。
紫微斗数の流日はどう計算しますか?
流日の命宮は流月命宮を旧暦の一日とし、毎日一宮ずつ順行します。流日四化はその日の日干で出します。金運を見るときは流月と流日の四化を数え、吉化が多く化忌が少ない日ほど順調です。このページのツールでは、毎月の良い日・注意したい日・日ごとの明細を出します。
紫微斗数の流月はどう計算しますか?
まず斗君を探します。流年命宮から出生の旧暦の月まで逆に数え、さらに出生の時辰まで順に数えた宮がその年の正月で、以後毎月一宮ずつ順行します。流月四化は流月の天干で出し、その天干は流年の天干から五虎遁で求めます。斗君の起こし方は流派で異なり、当サイトは『全書』系で一般的な方法を採っています。
お金が本業・賞与・請負のどこから来るかは、どう見分けますか?
四化がどの宮に入り、どの星が化したかを見ます。官禄宮に禄が入れば多くは本業、父母宮は会社と上司、遷移宮は外部の顧客や請負、奴僕宮は同僚や友人の紹介です。星にも傾きがあり、天機なら技術と企画、天梁なら目上の人・保険・補助金です。このページのツールは公開した規則で計算するので、同じ命盤なら誰が調べても結果は同じです。
紫微斗数で宝くじに当たるかどうかわかりますか?
わかりません。伝統的には偏財を貪狼と火星・鈴星の組み合わせで見ますが、その構造があっても宝くじは確率の問題で、命盤では変えられません。当サイトのレポートは「偏財の気」の強弱を示すだけで、それを収入源として数えることはおすすめしません。
流月は流年とどう組み合わせて見ればよいですか?
流月の財帛宮の三方四正に入る流年と流月の四化を数え、吉化が多く化忌が少ない月ほど順調です。ただし流月は流年の格局の中での浮き沈みなので、流年が引き締めのときは、流月が順調でも小さな足しにとどまりがちです。