紫微斗数の十四主星:それぞれの性格、廟旺と陥、よく出る組み合わせ
十四主星は紫微斗数の主役です。どの星にもそれぞれの性格があり、どの宮に入るかで、その分野の姿が決まります。紫微が命宮にあれば主導したい人、夫妻宮にあれば尊重されることを求める関係、というように。まずこの十四のキャラクターを知ることで、命盤を読むための語彙がそろいます。
二つの星系:紫微の六星と天府の八星
十四主星は二つのグループに分かれます。紫微星系の六星(紫微・天機・太陽・武曲・天同・廉貞)は紫微を起点に逆方向へ、天府星系の八星(天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍)は天府を起点に順方向へ並びます。紫微と天府の位置は寅と申を結ぶ軸をはさんで対称なので、十四主星はすべてこの二つの星に「連れられて」配置され、互いの位置関係は固定されています。
この固定された構造から、いつも一緒に現れる組み合わせがいくつか生まれます。
- 紫府(しふ):紫微と天府が同じ宮に入るのは寅と申の二宮だけです。当サイトの集計では約 17.4% の命盤が紫府同宮です。
- 殺破狼(さっぱろう):七殺・破軍・貪狼は常に互いの三合の位置にあります。どれかが命宮に入れば残りの二つは財帛宮と官禄宮に入るため、この三星が命宮に入る人は、命宮・財帛宮・官禄宮のすべてに変化と開拓の性質を帯びます。
- 機月同梁(きげつどうりょう):天機・太陰・天同・天梁は三方四正で出会うことが多く、伝統的には安定した組織や専門職に向くとされます。
十四主星を一つずつ
各主星には、命宮に入ったときの詳しい解説ページがあります:紫微・天機・太陽・武曲・天同・廉貞・天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍。
以下の「化気(かき)」は、古書が各星に与えた一、二文字の性質で、その星の核となる性格として覚えておくと便利です。廟旺と陥は当サイトが採用する『全書』系統の表によります。流派によって表は少しずつ違うので、ほかの本を読むときはご注意ください。
紫微(紫微星系・化気は「尊」)
帝王の星で、生まれながらに主導したい人です。プライドが高く体面を重んじ、物事を大きな構えで考え、何かあるとまず「自分が引き受ける」と考えます。紫微がいちばん恐れるのは「孤君(こくん)」、つまり左輔・右弼や天魁・天鉞といった補佐の星がそばにない状態です。そうなると考えはあってもついてくる人がおらず、何でも自分で抱え込んで疲れてしまいがちです。
廟旺と陥:補佐の星がそろっていればリーダーらしい度量がありますが、孤立すると頑固になり、しかも耳ざわりのよい言葉に弱く、忠告は聞き入れず褒め言葉には乗りやすくなります。当サイトが採用する廟旺表では、紫微は丑・午・未で廟となり、陥の位置はありません。四化:乙年は化科、壬年は化権。
命宮に紫微が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
天機(紫微星系・化気は「善」)
頭の回転が速く、企画・分析・解決策を探すのが得意な、軍師タイプの星です。変化が多く、仕事や趣味をよく変え、考えすぎてなかなか動けないこともあります。
廟旺と陥:廟旺なら機転が利き反応も速い一方、陥なら心配性で気持ちが定まらず、計画ばかり多くて実行が少なくなりがちです。当サイトが採用する廟旺表では、天機は子・午で廟、丑・未で陥。四化:乙年は化禄、丙年は化権、丁年は化科、戊年は化忌。
命宮に天機が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
太陽(紫微星系・化気は「貴」)
面倒見がよく外向的で、名声も公正さも重んじる「与える」タイプの星です。十四主星の中で廟旺と陥の差がいちばん大きく、昼の旺じる位置では光り輝きますが、陥の位置では同じように熱心でも、与えるばかりで見返りが少なくなりがちです。
廟旺と陥:廟旺なら気前がよく頼りがいがありますが、陥なら心身をすり減らし、他人のために骨を折っても報われにくい傾向があります。当サイトが採用する廟旺表では、太陽は卯で廟、子・亥で陥。四化:甲年は化忌、庚年は化禄、辛年は化権。
命宮に太陽が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
武曲(紫微星系・化気は「財」)
財の星であり、将の星でもあります。現実的で決断が速く、実行力があり、数字や資源に敏感です。言葉はストレートで、気持ちを表すのは苦手。武曲の財は「実力で稼ぐ」タイプで、苦労はあっても着実です。
廟旺と陥:廟旺なら剛毅で決断力がありますが、煞星と重なったり陥だったりすると短気で孤立しやすく、人間関係で損をしがちです。当サイトが採用する廟旺表では、武曲は丑・辰・未・戌で廟となり、陥の位置はありません。四化:甲年は化科、己年は化禄、庚年は化権、壬年は化忌。
命宮に武曲が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
天同(紫微星系・化気は「福」)
福の星で、おおらかで楽しみを大切にし、人に好かれ、争いを好みません。天同には「先に苦労して後に甘い」という言い方があり、天同が命宮に入る人の多くは、環境に少し追い込まれてはじめて本当に成長します。順調すぎるとかえって怠けがちです。
廟旺と陥:廟旺なら穏やかで福がありますが、陥ならプレッシャーから逃げやすく、意志が揺らぎがちです。当サイトが採用する廟旺表では、天同は巳・亥で廟、午で陥。四化:丙年は化禄、丁年は化権、庚年は化忌。
命宮に天同が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
廉貞(紫微星系・化気は「囚」)
個性が強く、原則も駆け引きも心得ていて、白黒をはっきりさせ、感情の強さも人一倍です。古書では「次桃花(第二の恋愛の星)」とも呼ばれます。化気の「囚」は自分を律するという意味で、自分をきちんと律せる人は公務・法務・管理の分野で大いに力を発揮します。
廟旺と陥:廟旺なら迫力があってルールを守りますが、煞星と重なると感情の起伏が大きく、人と正面からぶつかりやすくなります。当サイトが採用する廟旺表では、廉貞は寅・申で廟、巳・亥で陥。四化:甲年は化禄、丙年は化忌。
命宮に廉貞が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
天府(天府星系・化気は「令」)
「庫星(財庫の星)」とも呼ばれ、落ち着いて保守的、守りと管理が得意で、安心感を重んじます。紫微と同じくリーダーの気質がありますが、より穏やかで、新しい領土を切り開くより手元のものをしっかり守ることを大切にします。
廟旺と陥:廟旺なら度量が大きく守りも管理もできますが、地空・地劫と重なると財庫が空になり、外からは安定して見えても内実は苦しい、という形になりがちです。当サイトが採用する廟旺表では、天府は子・丑・寅・辰・未・戌で廟となり、陥の位置はありません。四化:四化しない。
命宮に天府が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
太陰(天府星系・化気は「富」)
繊細で内省的、感じ方を大切にし、家庭と資産計画を重んじる「積み上げる」タイプの財の星です。太陽とは反対に夜や旺じる位置を好み、伝統的には夜に生まれた人ほど太陰が力を持つとされます。
廟旺と陥:廟旺なら優しく辛抱強く、お金の管理も上手ですが、陥なら物思いに沈みやすく、感情を胸にしまい込みがちです。当サイトが採用する廟旺表では、太陰は子・丑・亥で廟、卯・辰・巳で陥。四化:乙年は化忌、丁年は化禄、戊年は化権、庚年は化科、癸年は化科。
命宮に太陰が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
貪狼(天府星系・化気は「桃花」)
欲望と才芸の星です。交際が広く趣味も多く、何を学んでも覚えが早く、人生への熱意にあふれた、十四主星でいちばん「多面的」な星です。貪狼の課題は集中すること。何もかも欲しがると、どれも表面をなでるだけで終わりやすくなります。
廟旺と陥:廟旺なら多才で非常に人気がありますが、煞星や化忌と重なると欲望を抑えにくく、酒・恋愛・お金・意地の張り合いで損をしがちです。当サイトが採用する廟旺表では、貪狼は丑・辰・未・戌で廟、巳・亥で陥。四化:戊年は化禄、己年は化権、癸年は化忌。
命宮に貪狼が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
巨門(天府星系・化気は「暗」)
弁舌と疑い深さを併せ持ち、研究・分析・説得が得意で、話す力で身を立てる仕事に向きます。化気の「暗」は物事の影の面から見る癖を指し、だからこそ思慮深い一方、口論や噂の種にもなりやすい星です。
廟旺と陥:廟旺なら弁が立ち専門性も深まりますが、陥なら疑い深く、言葉で人の気分を害しがちです。当サイトが採用する廟旺表では、巨門は寅・卯・申・酉で廟、辰・戌で陥。四化:丁年は化忌、辛年は化禄、癸年は化権。
命宮に巨門が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
天相(天府星系・化気は「印」)
印章の星で、公正で礼儀と体裁を重んじ、調整役や人の右腕として力を発揮します。天相は左右の宮の影響を強く受け、古書がいちばん嫌うのは「刑忌夾印(けいききょういん)」、つまり化忌と擎羊に挟まれて他人の問題に巻き込まれる形です。
廟旺と陥:廟旺なら落ち着いて頼りになり、公平に物事を処理しますが、挟まれると他人の事情に足を引っぱられがちです。当サイトが採用する廟旺表では、天相は子・丑・寅・午・申で廟、卯・酉で陥。四化:四化しない。
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天梁(天府星系・化気は「蔭」)
庇護(蔭)の星で、老成していて面倒見がよく、目上に好かれ、筋道を説くのが好きです。いざというときに助けてくれる人に恵まれることもよくあります。天梁には「凶を吉に変える」という言い方がありますが、それはまず凶に出会うのが前提なので、天梁が命宮に入る人の人生には、ひやりとする転機が何度か訪れがちです。
廟旺と陥:廟旺なら責任感があり人を守れますが、陥なら説教くさく、世話を焼きすぎる傾向があります。当サイトが採用する廟旺表では、天梁は子・寅・卯・辰・午・戌で廟、巳・申・亥で陥。四化:乙年は化権、己年は化科、壬年は化禄。
命宮に天梁が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
七殺(天府星系・化気は「将」)
将軍の星で、独立心と突破力が強く、挑戦も変化も恐れず、管理されるのを嫌い、自分でチームを率いるのが向いています。七殺・破軍・貪狼は常に互いの三合の位置にあり、この「殺破狼(さっぱろう)」は変化と開拓の代名詞です。
廟旺と陥:廟旺なら迫力があって大きなことを成し遂げますが、煞星と重なると衝動的になり、人生の浮き沈みが大きくなります。当サイトが採用する廟旺表では、七殺は丑・寅・辰・未・申・戌で廟となり、陥の位置はありません。四化:四化しない。
命宮に七殺が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
破軍(天府星系・化気は「耗」)
先鋒の星で、古いものを壊して新しいものを築き、リスクを恐れず、ゼロからの出直しもいといません。人生の起伏は一般に人より大きめです。化気の「耗」は消耗であり刷新でもあり、破軍が命宮に入る人が一生同じことをし続けることはまれです。
廟旺と陥:廟旺なら開拓力が強く、挫折するほど強くなりますが、煞星と重なると衝動的な出費が増え、人間関係も一度壊れてから立て直す形になりがちです。当サイトが採用する廟旺表では、破軍は子・午で廟、卯・酉で陥。四化:甲年は化権、癸年は化禄。
命宮に破軍が入る場合の詳しい解説へ(六つの組み合わせ、四化、男性・女性の命盤)→
各主星が命宮に入る割合
集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、誰かの運命の良し悪しを表すものではありません。
「紫微が命宮に入る人は少なく、帝王の命だ」とよく言われますが、集計を見ると紫微が命宮に入る割合はほかの主星とほぼ同じで、12〜13 人に 1 人ほどです。紫微が命宮にあることが表すのは「主導したい」という性格であって、地位の保証ではありません。補佐の星があるか、廟旺はどうかのほうが、星の名前そのものよりずっと大きな違いを生みます。
誤解:命宮が紫微なら帝王の命。
紫微が命宮に入る人はおよそ 12 人に 1 人です。紫微の特質はプライドの高さと主導したい気持ちで、それを生かせるかどうかは補佐の星と三方四正しだいです。
誤解:主星が陥なら悪い。
陥はその星の特質がスムーズに発揮されにくいという意味で、災いではありません。太陽が陥の人も同じように熱心で、ただ苦労が多くなりがちなだけです。吉星や化禄・化科が同じ宮にあれば、陥の影響も和らぎます。
誤解:殺破狼が命宮の人は気性が荒い。
殺破狼の核は変化と開拓です。外からは決断が速く大胆に見えることがあっても、気性が荒いとは限りません。
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正直にお伝えしたいこと:命盤は地図であって、判決書ではありません
紫微斗数は生まれた瞬間を十二の宮と百を超える星に置き換え、自分の性格や人間関係、人生の段階を語るための言葉を与えてくれます。傾向に気づいたり考えを整理したりする助けにはなりますが、あなたの代わりに決断することはできませんし、自分を怖がらせるために使うものでもありません。当サイトの内容はすべて参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは、必ず専門家にご相談ください。
あなた自身の紫微斗数の命盤を出してみましょう
新暦の生年月日と出生時刻を入れるだけで、十二宮・十四主星・生年四化・大限と流年が一度に出ます。出生地を入れると真太陽時に換算します。計算はすべてお使いのブラウザの中で行われます。
十四主星のよくある質問
紫微斗数の十四主星とは?
紫微星系の六星:紫微・天機・太陽・武曲・天同・廉貞。天府星系の八星:天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍です。
命宮に入っていちばんよい主星は?
いちばんよい主星というものはありません。どの星にも得意なことと注意したいことがあり、廟旺や同宮の星、三方四正によっても変わります。当サイトの集計では、各主星が命宮に入る割合はいずれも 8.1〜8.9% です。
廟・旺・利・陥とはどういう意味ですか?
同じ星でも宮によって力の出方が違い、強いほうから大まかに廟・旺・得・利・平・不・陥の順になります。廟旺は特質がスムーズに発揮されやすく、陥は苦労が多い、あるいは脇道にそれやすいことを表します。廟旺表は流派によって少しずつ異なります。
殺破狼とは何ですか?
七殺・破軍・貪狼の三星は常に互いの三合の位置にあります。どれかが命宮に入ると残りの二つは財帛宮と官禄宮に入り、人生に強い変化と開拓の性質をもたらします。