四柱推命で見る仕事の相性:相手はあなたのどの通変星か、五行は用神か

同じ仕事でも、ある人と組むとすいすい進み、別の人と組むとあちこちで引っかかる。四柱推命の仕事の相性は点数をつけるのではなく、三つの具体的な問いに答えます。相手はあなたのどの通変星か(誰が誰を引っ張り、誰が誰を動かせるか)、相手が持ってくる五行はあなたに必要なものか、二人の日柱・月柱に合・冲・刑・害があるか。このページではこの三つを整理し、二人の生年月日を入れてすぐに調べられるツールも用意しています。

職場の相性、四柱推命が見るのは三つ

恋愛の相性は二人が一緒に暮らしていけるかを見ます。仕事の相性が問うのはもっと限定的で、この二人が同じ仕事をすると物事が進めやすくなるのか、という点です。本サイトは「協力度○点」のような総合点は出さず、調べられて検証もできる三つの事柄を並べます。

  1. 通変星の役割:相手はあなたのどの通変星か。二人の日干(生まれた日の天干)を比べます。相手があなたの正官なら、相手はあなたに対して拘束力を持ち、食神ならあなたが相手を引っ張れます。二人のうち、どちらが主導しやすいかがここで決まります。
  2. 五行の補い合い:相手が持ってくる五行は、あなたの用神・喜神か。命式が必要とする五行は人によって違います(用神・喜神を参照)。相手の日干の五行があなたの用神・喜神にあたれば一緒に働きやすく、忌神(きじん)にあたれば消耗しがちです。
  3. 干支の関係:日柱・月柱どうしに合・冲・刑・害があるか。日柱は自分自身で、私的な付き合い方を表します。月柱は仕事の環境や習慣を見るのによく使われます。合は息が合いやすく、冲(ちゅう)はペースが違って正面からぶつかりやすいことを示します。

二人のあいだの通変星の組み合わせは六通りだけ

通変星は双方向で、しかも必ず対応します。あなたが相手を剋せば、相手はあなたの財星で、あなたは相手の官星です。相手があなたを生じれば、相手はあなたの印星で、あなたは相手の食傷です。正と偏も一致し、相手があなたの正財なら、あなたは必ず相手の正官です。つまり十個の通変星は、二人の関係に当てはめると六通りにしかなりません。

あなたから見た相手相手から見たあなたどんな関係か実測の割合
比肩比肩肩を並べる仲間:同じタイプで対等約 10%
劫財劫財同じタイプで調子が違う:推進力があり、リソースも分け合う約 10%
食神・傷官偏印・印綬あなたがアイデアを出し相手が支える、またはあなたが相手を引っ張る約 20%
偏財・正財偏官・正官あなたは相手を動かせ、相手はあなたを律する約 20%
偏官・正官偏財・正財相手はあなたを動かせ、あなたは相手にとって頼れる戦力約 20%
偏印・印綬食神・傷官相手が教え守り、あなたが相手のために形にする約 20%

言い換えると、どんな二人のあいだにも「向き」があります。対等か(比肩・劫財)、一方がもう一方を生じるか(食傷と印星)、一方がもう一方を動かすか(財星と官星)。この向きが見えると、職場でよくある「どうしてあの人はいつも私にこうなんだろう」に説明がつくことが少なくありません。十通りの役割の詳細は相手はあなたのどの通変星?で解説しています。

五行の補い合い:多くの組み合わせは片方だけが得をする

ランダムに組んだ 16,802 組で見ると、相手の日干の五行がちょうどあなたの用神・喜神にあたる確率は 47.1%、忌神にあたる確率は 46.1% で、ほぼ半々でした。双方向を合わせて見るとこうなります。

23.4%相互補完:お互いが相手の用神・喜神
39.2%片方が得をする:一方は喜、一方は忌
24.2%相互消耗:お互いが相手の忌神
50.2%日干の五行と最も多い五行で、結論が一致

集計方法:本サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命式を作成し(出生時刻はランダム)、計 16,802 枚をさらにランダムに 2 枚ずつ組み合わせて 16,802 組にしました。命式の構造の分布を示すもので、実在の二人の協力がうまくいくかどうかを表すものではありません。

いちばん多いのは「とても合う」でも「まったく合わない」でもなく、片方が得をし、もう片方が持ち出しになる組み合わせです。避ける必要はありませんが、力がどちらに流れているかは知っておきたいところです。持ち出しになる側には別の見返り、たとえばより明確な役割分担やよりよい条件が必要で、それがあって関係は長続きします。

また、相手の日干の五行で見る方法と、相手の命式で最も多い五行で見る方法は、半分ほどしか結論が一致しません。前者は「その人自身」、後者は「その人が持ち込む環境や仕事の進め方」に近いものです。下のツールでは両方を表示します。

干支(えと)の相性は、ここでは関係ない

共同経営の相手を探すとき、まず干支の相性を気にする人は少なくありません。午年(うま)と子年(ね)は冲だから一緒に仕事をしてはいけないのか。そこで、生まれ年の地支が冲・支合になる組み合わせを抜き出して比べてみました。

干支の関係相互補完の割合日支が冲になる割合
干支が冲26.0%7.4%
干支が支合22.9%—
その他23.2%8.2%

三つのグループにほとんど差はありません。干支は年柱の一文字にすぎず、主に家庭環境や同世代の空気を表すものです。二人が実際に仕事で噛み合うかどうかは、日柱・月柱と命式全体の用神・忌神で見ます。干支が冲の二人でも、とてもよいコンビになり得ます。

二人の仕事の相性を調べる

あなたと相手の生年月日(新暦)を入力すると、相手があなたのどの通変星にあたるか、二人の五行が補い合うのか消耗し合うのか、日柱・月柱どうしの合・冲・刑・害がわかります。計算はすべてお使いのブラウザ内で行い、データは送信されません。

あなた
相手(同僚・上司・共同経営者)

生年月日は新暦で入力してください。23時以降は翌日扱い(夜子時)です。相手の出生時刻がわからなくても調べられますが、時柱がないぶん五行の判断は大まかになります。

例で一通り見てみる:明さんと同僚の美香さん

このシリーズの例はすべて同じ人物「明さん」を中心に、仕事で関わる四人と組み合わせています。ページをまたいで見比べてみてください。

明さん × 同僚の美香さん:明さんは楽、美香さんは大変

明さん|1987年4月16日 亥の刻(21〜23時)生まれ

年柱丁卯
月柱甲辰
日柱・日干乙未
時柱丁亥

美香さん|1980年11月2日 酉の刻(17〜19時)生まれ

年柱庚申
月柱丙戌
日柱・日干己卯
時柱癸酉
  1. 二人の土台:明さん:日干は乙木、身強(みきょう)。喜ぶ五行は 火金土、忌む五行は 水木。美香さんは日干が己土で身弱(みじゃく)、喜ぶ五行は 火土、忌む五行は 金水木。
  2. 通変星の役割:乙木は己土を剋し、しかも同じ陰干なので、美香さんは明さんの偏財(へんざい)、明さんは美香さんの偏官(へんかん)です。明さんは美香さんを動かせ、頼んだことはやってもらえます。ただ美香さんから見ると、明さんはプレッシャーをかけてくる人です。
  3. 五行の補い合い:美香さんの日干は土で、ちょうど明さんの用神・喜神。明さんは美香さんと組むと仕事がはかどります。一方、明さんの日干の木は美香さんの忌神です。典型的な「片方が得をする」組み合わせです。
  4. 干支の関係:日支の未と卯は亥卯未の三合(半合)で、私的な付き合いでは息が合います。月支の辰と戌は冲で、仕事のペースや習慣がかなり違い、片方は急ぎ、片方は自分の歩調で進めたがります。
  5. 活かし方:得をしているのは明さんのほうなので、頼みごとを重ねるだけでなく、美香さんに明確な担当範囲ときちんとした評価を返すべきです。先に仕事の流れをすり合わせておけば、辰戌の冲によるペースの差も衝突にはなりにくくなります。

よくある三つの誤解

合わない二人は、命式が必ず冲になっている。

日柱どうしに合・冲・刑・害・破がまったくない組み合わせは 46.8% だけ。つまり半数以上の二人は、日支に何らかの関係があります。冲があっても一緒に働けないわけではなく、合があっても順調が約束されるわけでもありません。表しているのは関係の質感で、成否ではありません。

共同経営の相手は、自分に足りない五行を持つ人を選ぶ。

補うべきは用神・喜神で、足りない五行ではありません。足りない五行が忌神であることもあり、その五行だらけの人と組むとかえって消耗します。まず自分の用神・喜神を確かめてから、相手が何を持ってくるかを見ましょう。用神の補い合いで詳しく解説しています。

相手が自分の偏官なら、きっと害を受ける。

偏官はプレッシャーと要求であって、加害ではありません。身強の人は偏官に追い立てられてこそ成果が出ることも多いのです。本当に気をつけたいのは、身弱なのに偏官に押さえつけられている場合で、そのときは印星タイプの人や方法をクッションにしましょう。

場面別に読む

相手はあなたのどの通変星?十通りの同僚関係:誰が誰を引っ張り、誰が挑んでくるか 共同経営・一緒に事業をする劫財と利益の分け方、お金の管理、最初に決めること 上司・社長との相性官星と印星:管理される、育てられる、守られる 用神の補い合いどの五行のパートナーが本当に助けになるか

正直なひとこと:四柱推命でわかるのは「付き合い方の傾向」まで

二人の協力がうまくいくかどうかは、最終的にはコミュニケーションと役割分担、そして約束したことを守れるかで決まります。四柱推命にできるのは、どこでつまずきやすいかを先に教えることです。どちらが相手を押し切りやすいか、お金や手柄でどこがもめやすいか、仕事のペースがどれだけ違うか。わかったら話し合い、文書にしておく。人を採用するかどうかを判定する道具ではありません。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、契約や財務・法律上の取り決めの代わりにはなりません。

まず自分の命式をはっきりさせる

相性の判断はすべて、あなた自身の身強・身弱と用神・喜神の上に成り立っています。詳しい命式鑑定で自分の通変星・用神・大運をひととおり見てから、相手の命式を見に戻ってきてください。

仕事の相性のよくある質問

四柱推命で、二人が一緒に働くのに向いているかわかりますか?

傾向はわかります。二人の日干を比べて相手があなたのどの通変星か(誰が主導し誰が支えるか)を見て、さらに相手の五行があなたの用神・喜神か、日柱・月柱に合冲刑害があるかを確かめます。わかるのは関係の向きとつまずきやすい点で、協力の成否ではありません。

仕事の相性と恋愛の相性は何が違いますか?

恋愛の相性は二人が一緒に暮らせるかに関心があり、配偶者の宮・配偶者の星や長い付き合いを見ます。仕事の相性は仕事の分担に関心があり、誰が主導し誰が得をするか、お金や手柄をどう分けるか、仕事のペースが合うかが中心です。

相手の出生時刻がわからなくても調べられますか?

調べられます。通変星の役割は日干だけで決まるので時刻は不要で、日柱・月柱の関係も影響を受けません。時柱の二文字がないぶん五行の多寡や用神・忌神の判断は大まかになるので、参考程度にしてください。

干支が冲の相手とは共同経営しないほうがいいですか?

心配はいりません。本サイトの実測では、干支が冲の組み合わせの相互補完率は 26.0% で、その他の組み合わせの 23.2% とほぼ同じでした。干支は年柱の一文字にすぎず、二人が噛み合うかは日柱・月柱と用神・忌神で見ます。