四柱推命の流年の見方:四つのステップで、その年が運んでくるものを読む
年末になると決まって「来年はいい年ですか」と聞かれます。けれども流年には、誰にとっても同じ良し悪しはありません。同じ丙午(ひのえうま)の年でも、火を喜ぶ人には追い風、火が多すぎる人には向かい風です。流年を見るとは、その年の干支があなたの命式に落ちたとき何になるかを見ることです。どの通変星(つうへんせい)になり、喜か忌か、どの柱に触れ、いま歩いている大運とどう重なるか。
流年とは
どの年にも天干と地支が一組ずつあり、六十年で一巡します。2026 年は丙午、2027 年は丁未、2028 年は戊申です。四柱推命の流年は立春で年が替わり、1 月 1 日でも旧正月でもありません。立春はふつう 2 月 3〜5 日ごろです。毎年の干支・納音(なっちん)・立春の時刻は流年干支表にまとめました。
流年と大運(たいうん)は別の層です。大運は十年を受け持つ地色、流年は一年を受け持ち、その地色の上に足し引きをします。二つの重なり方は大運と流年で解説しています。
流年を読む四つのステップ
- 通変星を見る:流年の天干と地支の本気が、あなたの日干(にっかん)から見てどの通変星かで、その年のテーマが決まります。財の年は収入と経営、官殺の年は責任と重圧、印の年は学びと引き立てがテーマです。流年の通変星をご覧ください。
- 喜忌を見る:あなたの用神・喜神(ようじん・きしん)と照らし合わせ、流年の干支の五行が喜か忌かを見ます。当サイトは干支を合わせて見て、喜の年・やや喜・喜忌半々・やや忌・忌の年・平年に分けています。
- 冲・合がどこに当たるかを見る:流年の地支とあなたの四柱の地支のあいだに冲・合・刑・害・破があるか、それが年・月・日・時のどの柱に当たるかで、動く生活領域がわかります。流年の冲・合をご覧ください。
- 大運に重ねる:良い大運の中で忌の年に当たっても、たいていは小さなつまずきで済みます。忌の大運の中の喜の年は、貴重なひと息です。流年と大運の干支がまったく同じ年を「歳運併臨(さいうんへいりん)」といいます。
集計方法:当サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日一枚ずつ命式を出し(時刻は固定シードの乱数で抽出)、計 16,802 枚について 2026〜2035 年の十年分の流年を調べました。歳運併臨は大運の向きに関わるため、男性・女性として一回ずつ数えています。命式の構造の分布であり、誰かの運勢の良し悪しを示すものではありません。
同じ年でも、人によってまったく違う
「今年はいい年」という言い方は、四柱推命では意味を持ちません。当サイトが実測した十年分の流年を見ると、どの年にも「やや喜」以上の人と「やや忌」以上の人の両方がいます。
| 流年 | 干支 | やや喜以上 | やや忌以上 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 丙午 | 48.5% | 44.8% |
| 2027 | 丁未 | 31.4% | 35.3% |
| 2028 | 戊申 | 29.4% | 37.0% |
| 2029 | 己酉 | 29.4% | 37.0% |
| 2030 | 庚戌 | 29.4% | 37.0% |
集計方法:当サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日一枚ずつ命式を出し(時刻は固定シードの乱数で抽出)、計 16,802 枚について 2026〜2035 年の十年分の流年を調べました。歳運併臨は大運の向きに関わるため、男性・女性として一回ずつ数えています。命式の構造の分布であり、誰かの運勢の良し悪しを示すものではありません。「やや喜以上」は喜の年とやや喜、「やや忌以上」は忌の年とやや忌を含み、残りは喜忌半々か平年です。
違いを生むのは一人ひとりの用神・喜神です。火の強い丙午の年は、身弱(みじゃく)で火を喜ぶ人には助けになり、火がすでに多すぎる人は少し守りに回るほうがよい年です。表で 2028 年の戊申、2029 年の己酉、2030 年の庚戌の割合がまったく同じなのは、三年とも干支が「土ひとつ・金ひとつ」だからです。喜忌を決めるのは五行であって、年そのものではありません。
同じ命式の三つの流年
1990 年(平成 2 年)7 月 10 日、午の刻(11〜13 時)生まれの女性(庚午 癸未 丙子 甲午。丙火の日干で中和に近く、喜神は木・火、忌神は金・水)
- 2026 年 丙午:天干は比肩(ひけん)、地支は劫財(ごうざい)で、どちらも喜神の火なので喜の年です。ただし午火は日支の子水を冲し(日柱は自分と配偶者の宮)、年支・時支の午とは自刑(じけい)になります。庚午年生まれなので、この年は値太歳(本命年)にも当たります。追い風の年ですが、自分自身と生活のリズムが動く感覚ははっきり出ます。
- 2027 年 丁未:天干は劫財(火・喜)、地支は傷官(しょうかん。土・中立)で、やや喜。未は年支・時支の午と支合し、丁火は月干の癸水と冲し、未は日支の子と害になります。順調ななかにすり合わせがあり、焦点は人間関係と仕事の舞台です。
- 2032 年 壬子:天干は偏官(へんかん。七殺)、地支は正官(せいかん)で、どちらも忌神の水なので忌の年。子水は年支・時支の午を冲し(太歳との冲でもあります)、壬水は日干の丙火と冲します。ただしこの年は戊寅の大運(やや喜)の中にあり、地色は順調寄り。追い風の十年の中のひと区間の向かい風で、ペースを落ち着けたい年です。
あなたの流年を調べる:その年は喜か忌か、どの柱に触れるか
新暦の生年月日・性別・見たい年を入れると、その年の流年の通変星と喜忌の評価、あなたの四柱との冲・合・刑・害、大運との重なり方、さらに今後十年の一覧とその年の十二か月の月運がわかります。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。
新暦の生年月日で計算し、日付は夜 23 時で切り替えます。流年は立春で年が、月運は節で月が替わります。性別が影響するのは大運の向きだけです。
よくある三つの誤解
「今年はいい年だから、みんな順調」
流年に、誰にとっても同じ良し悪しはありません。同じ流年でも喜の年の人と忌の年の人がいて、違いはそれぞれの用神・喜神です。メディアの「今年の運勢」はたいてい十二支(えと)だけを見ていて、それは四柱推命のいちばん粗い層です。
本命年(値太歳)は必ず不調。
値太歳は流年の地支が生まれ年の地支と同じになる年で、十二年に一度巡ってきます。その年が自分の「根」と同じ気なので物事が大きく出やすい、という意味です。順か逆かは、やはり流年の干支があなたにとって喜か忌かで決まります。
流年が日支を冲すると、恋愛や結婚に問題が起きる。
流年の地支は十二年で一巡するので、誰の日支も順番に冲されます。実測ではどの年も約 8.3% の人が該当し、十年以内なら約 83.3% です。冲は「動き」で、引っ越し・転職・生活リズムの変化のこともあれば、関係が一歩前に進むこともあります。別れを意味するわけではありません。
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正直なひとこと:流年は一年分の天気予報です
流年が教えてくれるのは、その年に巡ってくる五行があなたの命式にとって追い風か向かい風か、そしてどの柱に触れるかです。天気予報のようなもので、雨とわかれば傘を持つことも予定を変えることもできますし、必ずずぶ濡れになるという意味でもありません。命式が示すのは傾向であって、必ず起きる出来事ではありません。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
年ごとの具体的なポイントを知りたいなら
詳しい命式鑑定では、今後三年の流年を一年ずつ書き出します。仕事・恋愛・お金それぞれの重点を、いま歩いている大運と照らし合わせて示します。
四柱推命の流年のよくある質問
四柱推命の流年はどう見ればいいですか?
四つのステップです。まず流年の干支が日干から見てどの通変星かを見て、次に用神・喜神と照らして喜か忌かを判断し、流年の地支が四柱と冲・合・刑・害を起こすか、どの柱に当たるかを確かめ、最後にいま歩いている大運と重ねて読みます。
流年はいつから切り替わりますか?
四柱推命の流年は立春で切り替わります。1 月 1 日でも旧正月でもありません。立春はふつう 2 月 3〜5 日ごろで、正確な時刻は年によって異なります。
大運と流年はどちらが重要ですか?
大運のほうが重要です。大運は十年を受け持って地色を決め、流年は一年を受け持ってその上に足し引きをします。良い大運の中の忌の年はたいてい小さなつまずき、忌の大運の中の喜の年は貴重なひと息です。
同じ年なのに、良いと言う人と悪いと言う人がいるのはなぜですか?
人によって用神・喜神が違うからです。同じ干支でも、その五行を喜ぶ人には助けになり、その五行を忌む人には抵抗になります。十二支だけで見る年間運勢は、いちばん粗い層しか見ていません。
流年が良くないときはどうすればいいですか?
忌の年はペースを落ち着けるのに向いています。大きな決断は一歩立ち止まって考え、リスクの高い投資は控え、本業と体調を大切にしましょう。暮らしや仕事の中で喜神の五行に触れる機会を増やし、不利な五行を少し減らすのもひとつの方法です。