窮通宝鑑の調候用神一覧:十干 × 十二か月
『窮通宝鑑』(きゅうつうほうかん)は日本でも四柱推命の古典として知られていますが、その書き方は独特です。まず強弱を論じるのではなく、「日干 × 生まれ月」から最も必要な用神(ようじん)をいきなり挙げます。冬の甲木はたいてい丙火が第一、夏の庚金はたいてい壬水が第一。このページでは 120 マスを一枚の表にまとめ、命式全体を見た結果とどれだけ違うかを比べます。
十二か月の区切り
書は月を十二支で数え、立春から始まる寅月を最初の月とします。月は二十四節気で区切るため、下の日付は目安で、年ごとに一、二日ずれます。
| 月 | おおよその期間 | 季節 | 気候 |
|---|---|---|---|
| 寅月 | 2/4〜3/5 | 初春 | 余寒が残る |
| 卯月 | 3/6〜4/4 | 仲春 | 木気が最も旺ずる |
| 辰月 | 4/5〜5/5 | 晩春 | 湿った土が司令 |
| 巳月 | 5/6〜6/5 | 初夏 | 火気が強まる |
| 午月 | 6/6〜7/6 | 仲夏 | 炎熱 |
| 未月 | 7/7〜8/7 | 晩夏 | 乾いた土が司令 |
| 申月 | 8/8〜9/7 | 初秋 | 金気が起こる |
| 酉月 | 9/8〜10/7 | 仲秋 | 金気が最も旺ずる |
| 戌月 | 10/8〜11/6 | 晩秋 | 乾いた土が司令 |
| 亥月 | 11/7〜12/6 | 初冬 | 寒気が起こる |
| 子月 | 12/7〜1/5 | 仲冬 | 厳寒 |
| 丑月 | 1/6〜2/3 | 晩冬 | 凍てつく湿った土 |
十干 × 十二か月の一覧表
| 日干 | 寅月 | 卯月 | 辰月 | 巳月 | 午月 | 未月 | 申月 | 酉月 | 戌月 | 亥月 | 子月 | 丑月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 甲木 | 丙癸 | 庚丙丁戊己 | 庚丁壬 | 癸丁庚 | 癸丁庚 | 癸丁庚 | 庚丁壬 | 庚丁丙 | 庚甲丁壬癸 | 庚丁丙戊 | 丁庚丙 | 丁庚丙 |
| 乙木 | 丙癸 | 丙癸 | 癸丙戊 | 癸 | 癸丙 | 癸丙 | 丙癸己 | 癸丙丁 | 癸辛 | 丙戊 | 丙 | 丙 |
| 丙火 | 壬庚 | 壬己 | 壬甲 | 壬癸庚 | 壬庚 | 壬庚 | 壬戊 | 壬癸 | 甲壬 | 甲戊庚壬 | 壬戊己 | 壬甲 |
| 丁火 | 甲庚 | 庚甲 | 甲庚 | 甲庚 | 壬庚癸 | 甲壬庚 | 甲庚丙戊 | 甲庚丙戊 | 甲庚戊 | 甲庚 | 甲庚 | 甲庚 |
| 戊土 | 丙甲癸 | 丙甲癸 | 甲丙癸 | 甲丙癸 | 壬甲丙 | 癸丙甲 | 丙癸甲 | 丙癸 | 甲丙癸 | 甲丙 | 丙甲 | 丙甲 |
| 己土 | 丙庚甲 | 甲癸丙 | 丙癸甲 | 癸丙 | 癸丙 | 癸丙 | 丙癸 | 丙癸 | 甲丙癸 | 丙甲戊 | 丙甲戊 | 丙甲戊 |
| 庚金 | 戊甲壬丙丁 | 丁甲庚丙 | 甲丁壬癸 | 壬戊丙丁 | 壬癸 | 丁甲 | 丁甲 | 丁甲丙 | 甲壬 | 丁丙 | 丁甲丙 | 丙丁甲 |
| 辛金 | 己壬庚 | 壬甲 | 壬甲 | 壬甲癸 | 壬己癸 | 壬庚甲 | 壬甲戊 | 壬甲 | 壬甲 | 壬丙 | 丙戊壬甲 | 丙壬戊己 |
| 壬水 | 庚丙戊 | 戊辛庚 | 甲庚 | 壬辛庚癸 | 癸庚辛 | 辛甲 | 戊丁 | 甲庚 | 甲丙 | 戊丙庚 | 戊丙 | 丙丁甲 |
| 癸水 | 辛丙 | 庚辛 | 丙辛甲 | 辛 | 庚辛壬癸 | 庚辛壬癸 | 丁 | 辛丙 | 辛甲壬癸 | 庚辛戊丁 | 丙辛 | 丙丁 |
各マスの天干はおおよそ優先順で、先頭が第一候補です。広く出回っている整理表によります。原文と食い違うマス(甲木の巳・午・未月、辛金の亥・子・丑月)は原文で確認しました。庚金の寅月は、原文が「丙甲為上,丁火次之」(丙・甲を上となし、丁火これに次ぐ)とまとめる一方、整理表は戊・壬も挙げています。ここでは整理表のとおりに載せ、庚金のページで注記しました。月は二十四節気で区切ります(寅月は立春から。月柱の出し方を参照)。
集計方法:当サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日一枚ずつ命式を出し(時刻は固定シードの乱数で抽出)、計 16,802 枚について、その日干・その月に『窮通宝鑑』が挙げる用神と、エンジンが命式全体から出した用神・喜神を比べました。
あなたの調候用神を調べる
新暦(グレゴリオ暦)の生年月日を入れると、あなたの日干と生まれ月に『窮通宝鑑』が挙げる用神を表示し、それぞれが当サイトのエンジンが命式全体から出した用神・喜神に入っているかを示します。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。
生年月日は新暦で入力します。月はカレンダーの月ではなく二十四節気で区切ります(立春から寅月、啓蟄から卯月……)。詳しくは月柱の出し方をご覧ください。時刻は日本時間のままで構いません。
表で引くことと、命式全体を見ること
| 『窮通宝鑑』で引く | 当サイトの用神・喜神 | |
|---|---|---|
| よりどころ | 日干と生まれ月 | 命式全体の強弱・寒暖・病薬(びょうやく) |
| 長所 | 直感的で、引けばすぐ方向がわかる | 命式にもともと火や水がどれだけあるかを考慮できる |
| 限界 | 同じ月生まれでも命式は大きく違い、表は「たいてい」しか言えない | 命式全体を出さないとわからない |
| 当サイトの扱い | 参考として掲載 | 扶抑(ふよく)を土台に、調候(ちょうこう)で不足を補う |
両者はぶつかり合うものではありません。表の用神の一つ以上が当サイトの用神・喜神に入る割合は 85.2% で、向いている方向はおおむね同じです。ただし「第一候補」はよく食い違います。当サイトのエンジンは、まず日干が荷を担えるかどうかを見るからです。調候の考え方は調候用神をご覧ください。
よくある三つの誤解
表で引いた用神が、そのまま自分の用神・喜神だ。
表が示すのは、同じ月に生まれた人がたいてい必要とするものです。当サイトの検証では、書の第一候補と当サイトの第一用神が一致したのは 35.3% だけでした。
『窮通宝鑑』は寒暖のことしか言っていない。
書は強弱や病薬も扱っています。春の旺じた木は庚金で剪定し、夏の乾いた土は壬水で潤す、といった具合です。整理表はそうした場合分けを一つにまとめているので、一マスに用神がいくつも並ぶのです。
月は新暦か旧暦のカレンダーの月で数える。
月は二十四節気で区切ります。立春を過ぎてはじめて寅月、啓蟄を過ぎてはじめて卯月です。
十干ごとの月別解説
正直なひとこと:『窮通宝鑑』はよい地図ですが、あなたの現在地ではありません
『窮通宝鑑』が「日干 × 生まれ月」ごとに挙げる用神は、その月に生まれた人がたいてい必要とするものです。けれども同じ月に生まれた二人でも、命式にもともとある火や水の量は大きく違うことがあります。当サイトの検証では、書の第一候補が、命式全体から出した第一の用神・喜神と一致したのは 35.3% にとどまりました。表の用神のうち少なくとも一つが用神・喜神に含まれていたのは 85.2% です。方向をつかむ目安として使い、最後は命式全体を見てください。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
表を引いたら、次は命式全体を
用神・喜神の診断は、扶抑・調候・病薬をあわせて計算し、あなたの命式が本当に必要としているものを示します。
窮通宝鑑のよくある質問
『窮通宝鑑』とはどんな本ですか?
清代に伝わる四柱推命の古典で、別名を『欄江網(らんこうもう)』といいます。十干の日干それぞれが十二か月に必要とする調候用神を挙げており、調候派の代表的な書です。
寅月生まれの甲木は何を用神にしますか?
整理表は丙・癸を挙げます。初春はまだ寒さが残るので、まず丙火で命式を温め、癸水で根を潤します。
調候用神の表を、そのまま用神・喜神として使えますか?
参考にはなりますが、表だけで決めるのはおすすめしません。当サイトの検証では、書の第一候補と当サイトの第一用神が一致したのは 35.3% だけでした。命式全体の強弱と、もともとの寒暖もあわせて見る必要があります。
月は新暦と旧暦のどちらで数えますか?
どちらでもなく、二十四節気で数えます。立春からが寅月、啓蟄からが卯月というように続きます。