命宮の七殺:将星が命宮にある人はどんな人か
七殺(しちさつ)は将軍の星です。七殺が命宮に入る人は独立心と突破力が強く、挑戦も変化も恐れず、管理されるのを嫌い、自分でチームを率いるのがいちばん向いています。決断が速く動きも速く、困難に出会っても引かず、むしろ挫折するほど奮い立ちます。
七殺が命宮に入る人の性格
七殺・破軍・貪狼は常に互いの三合の位置にあり、この「殺破狼(さっぱろう)」は変化と開拓の代名詞です。七殺が命宮に入る人は、財帛宮と官禄宮に必ず貪狼と破軍が入ります。そのため命・財・官のすべてに突撃と変化の性質を帯び、最後まで平穏に進む人生はまれです。
- 仕事:起業、自衛官・警察官、営業、エンジニアリング、スポーツ、競争の激しい業界など、先頭に立って切り込む仕事に向きます。
- お金:稼ぐときは果敢に攻め、リスクも取るので金運の起伏は大きめです。保守的なお金の管理と組み合わせてリスクのバランスをとりましょう。
- 恋愛:恋愛ではストレートで情熱的、とても自立しています。縛られるのを嫌うので、お互いの空間を残しておく必要があります。
廟旺と陥:七殺がもっとも力を発揮する宮
七殺は十四主星の中で廟旺の位置がもっとも多く、ほとんどの位置で迫力があり、物事を成し遂げられます。七殺には陥の位置がありません。平の位置では紫微と同じ宮に入り、突破力が紫微に取り込まれて権威に変わります。当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、廟:丑・寅・辰・未・申・戌;旺:子・卯・午・酉;平:巳・亥です。
次の表は、七殺が命宮に入るとき、十二の地支それぞれでの廟旺と同宮の主星、そして三方四正にあたる対宮・財帛宮・官禄宮の主星をまとめたものです。これらの位置は星の配置ルールで決まっていて、七殺の位置が決まればほかの主星もすべて決まるため、同じ地支の七殺なら三方四正はいつも同じ顔ぶれになります。
| 命宮の位置 | 廟旺 | 同宮の主星 | 対宮(遷移宮) | 財帛宮 | 官禄宮 |
|---|---|---|---|---|---|
| 寅宮 | 廟 | 単独 | 紫微・天府 | 貪狼 | 破軍 |
| 卯宮 | 旺 | 武曲 | 天府 | 廉貞・貪狼 | 紫微・破軍 |
| 辰宮 | 廟 | 単独 | 廉貞・天府 | 貪狼 | 破軍 |
| 巳宮 | 平 | 紫微 | 天府 | 武曲・貪狼 | 廉貞・破軍 |
| 午宮 | 旺 | 単独 | 武曲・天府 | 貪狼 | 破軍 |
| 未宮 | 廟 | 廉貞 | 天府 | 紫微・貪狼 | 武曲・破軍 |
| 申宮 | 廟 | 単独 | 紫微・天府 | 貪狼 | 破軍 |
| 酉宮 | 旺 | 武曲 | 天府 | 廉貞・貪狼 | 紫微・破軍 |
| 戌宮 | 廟 | 単独 | 廉貞・天府 | 貪狼 | 破軍 |
| 亥宮 | 平 | 紫微 | 天府 | 武曲・貪狼 | 廉貞・破軍 |
| 子宮 | 旺 | 単独 | 武曲・天府 | 貪狼 | 破軍 |
| 丑宮 | 廟 | 廉貞 | 天府 | 紫微・貪狼 | 武曲・破軍 |
表の「空宮」は、その宮に十四主星がないことを表します。読むときは対宮の主星を借り、宮の中の補助星と四化に特に注目します。
命宮の七殺の六つの組み合わせ
十二の地支は二つずつ向かい合って冲し、向かい合う二つの宮は同宮の主星が同じになるため、七殺が命宮に入る形は全部で六つの組み合わせしかありません。二つの宮の違いは廟旺と、遷移宮から見た角度にあります。
七殺単独(対宮に武曲・天府)(子・午)
子宮は七殺(旺)、午宮は七殺(旺)。対宮:武曲・天府;財帛宮:貪狼;官禄宮:破軍。七殺が命宮に入る人の約 17.2% がこの組み合わせです。
七殺が子・午で旺、対宮に武曲・天府がある形で、外に見せる姿は剛直で力強く、内側は財の星に支えられています。起業・営業など、先頭に立って切り込む仕事に向きます。財帛宮に貪狼、官禄宮に破軍が入る典型的な殺破狼の格局で、人生は変化もチャンスも多めです。
廉貞・七殺の同宮(丑・未)
丑宮は七殺(廟)・廉貞(利)、未宮は七殺(廟)・廉貞(利)。対宮:天府;財帛宮:紫微・貪狼;官禄宮:武曲・破軍。七殺が命宮に入る人の約 16.6% がこの組み合わせです。
囚星と将星の組み合わせで、行動力が強く攻めに強く、気性も激しめです。この組み合わせは丑・未に入り、七殺は廟となります。古書には「廉殺丑未、富を積むの人」という言葉があり、実直な努力で財を築くとしています。煞星と重なるときは衝動的な行動に注意が必要で、古書の廉貞・七殺が擎羊・陀羅と出会う形への評はかなり厳しいものです。あわせて読みたい:命宮の廉貞。
七殺単独(対宮に紫微・天府)(寅・申)
寅宮は七殺(廟)、申宮は七殺(廟)。対宮:紫微・天府;財帛宮:貪狼;官禄宮:破軍。七殺が命宮に入る人の約 18.3% がこの組み合わせです。
七殺が寅・申で廟となり、対宮に紫微・天府がある形で、古書は「七殺朝斗」と呼びます(子・午の七殺を「仰斗」と呼ぶ本もあります)。七殺でもっとも評価の高い配置で、統率力があり一人で任を担えます。課題は気性が硬すぎて頭を下げられないことで、人生はたいてい何度か大きな浮き沈みを経てから足場が固まります。
武曲・七殺の同宮(卯・酉)
卯宮は七殺(旺)・武曲(利)、酉宮は七殺(旺)・武曲(利)。対宮:天府;財帛宮:廉貞・貪狼;官禄宮:紫微・破軍。七殺が命宮に入る人の約 16.9% がこの組み合わせです。
財星と将星の組み合わせで、行動力と決断力がきわめて強く、リスクを恐れず、自衛官・警察官・エンジニアリング・競争の激しい業界に向きます。古書には「武殺卯酉、財に因りて劫さる」という言葉があり、この組み合わせは稼ぎ方が剛直で、お金や衝動がもとで損をしやすいと戒めています。煞星と重なるときは、特にリスク管理を心がけましょう。あわせて読みたい:命宮の武曲。
七殺単独(対宮に廉貞・天府)(辰・戌)
辰宮は七殺(廟)、戌宮は七殺(廟)。対宮:廉貞・天府;財帛宮:貪狼;官禄宮:破軍。七殺が命宮に入る人の約 15.0% がこの組み合わせです。
七殺が辰・戌で廟となり、対宮に廉貞・天府がある形で、突破力の中に抜け目のなさと手腕があり、管理と開拓の両方が求められる仕事に向きます。辰・戌は天羅地網で、発展の初期には閉じ込められたような感覚を抱きがちですが、そこを耐え抜けば実権を握れることが多いでしょう。
紫微・七殺の同宮(巳・亥)
巳宮は七殺(平)・紫微(旺)、亥宮は七殺(平)・紫微(旺)。対宮:天府;財帛宮:武曲・貪狼;官禄宮:廉貞・破軍。七殺が命宮に入る人の約 16.0% がこの組み合わせです。
帝星と将星の組み合わせで、古書は「紫微、殺を化して権となす」と言います。七殺の突破力が紫微に取り込まれ、迫力のある統率力に変わるということです。気性が強く行動力もあり、困難を恐れず、部隊を率いて戦うタイプの仕事に向きます。弱点は強引でせっかちなところで、人に圧迫感を与えがちです。あわせて読みたい:命宮の紫微。
生年四化が命宮に入るとき
『全書』の十干四化表では、七殺は四化に加わりません。そのため七殺が命宮に入る人は、命宮の七殺そのものに生年の化禄・化権・化科・化忌がつくことはありません。四化の働きは、同じ宮のほかの主星や補助星(文昌・文曲・左輔・右弼など)、そして三方四正の星で見ることになります。言いかえれば、七殺が命宮の人は生年四化に揺さぶられることが比較的少なく、性格の基調は主に七殺自身と同じ宮の星によって決まります。
男性の命盤と女性の命盤
男性:古書は男性の七殺を「気性が強く、武職に向く」としています。現代的に読めば、開拓・競争・決断が求められる仕事に向きます。恋愛では強気でストレートなので、ペースを落とすことを覚えたいところです。
女性:古書には女性の七殺について、女性の強さを警戒する昔ながらの保守的な評があります。現代的に読めば、自立していて決断が速く仕事への意欲も高く、起業や管理職に向きます。恋愛では、肩を並べて戦え、彼女を縛ろうとしない相手が必要です。
古書は伝統的な社会で書かれたもので、男女の命盤への評には当時の性別観がしばしば映っています。当サイトは古書の説と現代の読み方を並べて紹介しますが、読み解きは性格の傾向を中心とし、性別で優劣をつけることはしません。
吉星と重なるとき、煞星と重なるとき
吉星と重なるとき:対宮に紫微・天府があると、古書は「七殺朝斗(しちさつちょうと)」と呼び、七殺でもっとも評価の高い配置とします。禄存・化禄と重なれば、突破力が実際の成果に変わります。
煞星と重なるとき:擎羊・陀羅・火星・鈴星と重なると、突破力が行き過ぎて向こう見ずになりやすく、古書の評も厳しくなります。大きな決断の前には、自分に冷却期間を与えましょう。
当サイトの集計では、七殺が命宮に入る人の約 42.4% が命宮に六煞星を少なくとも一つ持っており、全体の 41.8% とほぼ同じ水準です。煞星があるのはふつうのことで、大切なのはどの星と同じ宮にあり、主星の廟旺がどうかです。詳しくは 六吉星と六煞星 をご覧ください。
当サイトの実データ
集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運命の良し悪しを表すものではありません。
ほかの主星が命宮に入るとき
正直なところ:主星は基調であって、すべてではありません
命宮の主星が表すのは、その人の性格の基調です。実際に命盤を読むときは、同じ宮の補助星・煞星・四化、さらに三方四正や大限・流年もあわせて見ます。同じ星が命宮に入る人でも、歩む人生はまったく違うことがあります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは専門家にご相談ください。
あなたの命宮にはどの主星が?
新暦の生年月日と出生時刻を入力すると、十二宮・十四主星・生年四化・大限・流年が一度に出ます。命宮をタップすれば、その三方四正も確認できます。
命宮の七殺のよくある質問
七殺が命宮の人は気性が荒いですか?
七殺の核は突破力と決断力で、外からはストレートでせっかちに見えることがあっても、気性が荒いという意味ではありません。七殺の人はたいてい人ではなく事柄に向き合っていて、率直に話すのは物事をうまく進めたいからです。
七殺が命宮の人はなぜ化禄・化権・化科・化忌にならないのですか?
『紫微斗数全書』の十干四化表では、七殺は四化に加わりません。その変化は、三方四正にある貪狼・破軍と対宮の星で見ます。
命宮が七殺の人は多いですか?
当サイトが 16,802 枚の命盤で集計したところ、命宮に七殺がある割合は約 8.1%(ほかの主星との同宮を含む)でした。十四主星はどれも命宮に入る割合がおおむね 8〜9% 前後で、特に珍しい星はありません。
命宮の七殺はどの宮がいちばんよいですか?
当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、七殺は丑宮・寅宮・辰宮・未宮・申宮・戌宮で廟となり、陥の位置はありません。ただしよしあしは同宮の組み合わせ・四化・三方四正でも変わり、廟旺は条件の一つにすぎません。