命宮の貪狼:桃花星が命宮にある人はどんな人か
貪狼(とんろう)は欲望と才芸の星で、正桃花(恋愛の星)でもあります。貪狼が命宮に入る人は交際が広く趣味も多く、何を学んでも覚えが早く、人生への熱意にあふれ、楽しむことも上手です。たいていは多才で人の中にいると魅力的に映り、パーティーでも交渉の席でも顔が利くタイプです。
貪狼が命宮に入る人の性格
貪狼の「貪」は求めること。もっと多くの経験、もっと多くの関係、もっと大きな成果を求めます。このエネルギーを正しいところに使えば、この上ない原動力になり、使い方を誤れば酒・恋愛・お金・意地の張り合いに流れます。貪狼が命宮にある命盤では、貪狼が抑えられているか、一つのことに集中できるかが要になります。
- 仕事:営業、広報、エンターテインメント、芸術、飲食、マーケティング、宗教や占いなど、交際と才芸が求められる仕事に向きます。
- お金:人脈と才芸で稼ぎ、使うのも速めです。貪狼が火星・鈴星と重なると古書には急に財を成すという説がありますが、大きな浮き沈みにも備えましょう。
- 恋愛:恋愛では情熱的でロマンチック、雰囲気を大切にしますが、新鮮さに惹かれやすい面もあります。安定した関係には手入れを続けることが必要です。
廟旺と陥:貪狼がもっとも力を発揮する宮
廟旺の貪狼は才能も魅力も強く、四墓の宮(辰・戌・丑・未)の貪狼を古書は「先に貧しく後に富む」としています。陥の貪狼は欲望や感情を抑えにくく、人間関係や恋愛の浮き沈みが大きくなりがちです。当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、廟:丑・辰・未・戌;旺:子・午;利:卯・酉;平:寅・申;陥:巳・亥です。
次の表は、貪狼が命宮に入るとき、十二の地支それぞれでの廟旺と同宮の主星、そして三方四正にあたる対宮・財帛宮・官禄宮の主星をまとめたものです。これらの位置は星の配置ルールで決まっていて、貪狼の位置が決まればほかの主星もすべて決まるため、同じ地支の貪狼なら三方四正はいつも同じ顔ぶれになります。
| 命宮の位置 | 廟旺 | 同宮の主星 | 対宮(遷移宮) | 財帛宮 | 官禄宮 |
|---|---|---|---|---|---|
| 寅宮 | 平 | 単独 | 廉貞 | 破軍 | 七殺 |
| 卯宮 | 利 | 紫微 | 空宮 | 武曲・破軍 | 廉貞・七殺 |
| 辰宮 | 廟 | 単独 | 武曲 | 破軍 | 七殺 |
| 巳宮 | 陥 | 廉貞 | 空宮 | 紫微・破軍 | 武曲・七殺 |
| 午宮 | 旺 | 単独 | 紫微 | 破軍 | 七殺 |
| 未宮 | 廟 | 武曲 | 空宮 | 廉貞・破軍 | 紫微・七殺 |
| 申宮 | 平 | 単独 | 廉貞 | 破軍 | 七殺 |
| 酉宮 | 利 | 紫微 | 空宮 | 武曲・破軍 | 廉貞・七殺 |
| 戌宮 | 廟 | 単独 | 武曲 | 破軍 | 七殺 |
| 亥宮 | 陥 | 廉貞 | 空宮 | 紫微・破軍 | 武曲・七殺 |
| 子宮 | 旺 | 単独 | 紫微 | 破軍 | 七殺 |
| 丑宮 | 廟 | 武曲 | 空宮 | 廉貞・破軍 | 紫微・七殺 |
表の「空宮」は、その宮に十四主星がないことを表します。読むときは対宮の主星を借り、宮の中の補助星と四化に特に注目します。
命宮の貪狼の六つの組み合わせ
十二の地支は二つずつ向かい合って冲し、向かい合う二つの宮は同宮の主星が同じになるため、貪狼が命宮に入る形は全部で六つの組み合わせしかありません。二つの宮の違いは廟旺と、遷移宮から見た角度にあります。
貪狼単独(対宮に紫微)(子・午)
子宮は貪狼(旺)、午宮は貪狼(旺)。対宮:紫微;財帛宮:破軍;官禄宮:七殺。貪狼が命宮に入る人の約 14.8% がこの組み合わせです。
貪狼が子・午で旺、対宮に紫微がある形で、交際力が強く多才で、紫微のプライドと向上心も帯びています。古書は子・午の貪狼に「泛水桃花(はんすいとうか)」という言葉を残していますが、これは主に擎羊などの煞星と出会ったとき、恋愛や欲望が抑えにくくなることを指します。煞星がなければ、とても魅力的な配置です。
武曲・貪狼の同宮(丑・未)
丑宮は貪狼(廟)・武曲(廟)、未宮は貪狼(廟)・武曲(廟)。対宮:空宮;財帛宮:廉貞・破軍;官禄宮:紫微・七殺。貪狼が命宮に入る人の約 15.9% がこの組み合わせです。
財星と欲望の星の組み合わせで、向上心が強くお金に敏感で、商売・営業・投資に向きます。古書は「武貪は少年の人を発せず」と言い、この組み合わせの多くは三十歳を過ぎてから運が開け、若いうちは落ち着かずお金の使い方も速いとしています。火星・鈴星と重なると「火貪格」「鈴貪格」となり、古書は急に運が開ける配置とみなします。あわせて読みたい:命宮の武曲。
貪狼単独(対宮に廉貞)(寅・申)
寅宮は貪狼(平)、申宮は貪狼(平)。対宮:廉貞;財帛宮:破軍;官禄宮:七殺。貪狼が命宮に入る人の約 17.0% がこの組み合わせです。
貪狼が寅・申で平、対宮に廉貞がある形で、二つの桃花の星が向かい合い、人づきあいと恋愛のエネルギーがとても強く、趣味も広く暮らしも華やかです。課題は集中と自律で、この組み合わせの人は何を学んでも覚えが早い一方、どれも表面をなでるだけで終わりがちです。
紫微・貪狼の同宮(卯・酉)
卯宮は貪狼(利)・紫微(旺)、酉宮は貪狼(利)・紫微(旺)。対宮:空宮;財帛宮:武曲・破軍;官禄宮:廉貞・七殺。貪狼が命宮に入る人の約 17.7% がこの組み合わせです。
帝星と桃花星の組み合わせで、人望がきわめて厚く、楽しむことを知り、美的センス・娯楽・人づきあいにすぐれた才能があります。古書は「桃花犯主(とうかはんしゅ)」と呼び、欲望に引っぱられやすいので、酒・恋愛・お金・意地の張り合いには節度が必要だと戒めています。左輔・右弼や化科と重なると、その人間的な魅力がかえって仕事の資源に変わります。あわせて読みたい:命宮の紫微。
貪狼単独(対宮に武曲)(辰・戌)
辰宮は貪狼(廟)、戌宮は貪狼(廟)。対宮:武曲;財帛宮:破軍;官禄宮:七殺。貪狼が命宮に入る人の約 17.3% がこの組み合わせです。
貪狼が辰・戌で廟となり、対宮に武曲がある形で、古書はこれも「武貪は四墓に在り」として論じ、多くは中年以降に運が開けるとしています。向上心が強くお金に敏感で、火星・鈴星と重なって火貪格・鈴貪格になると、古書は急に運が開けやすい配置とみなしますが、大きな浮き沈みにも備えましょう。
廉貞・貪狼の同宮(巳・亥)
巳宮は貪狼(陥)・廉貞(陥)、亥宮は貪狼(陥)・廉貞(陥)。対宮:空宮;財帛宮:紫微・破軍;官禄宮:武曲・七殺。貪狼が命宮に入る人の約 17.3% がこの組み合わせです。
次桃花と正桃花の組み合わせで、二つの星は巳・亥でいずれも陥となり、欲望と感情の強さが高く、人づきあいも恋愛も華やかですが、浮き沈みも起こりがちです。古書の廉貞・貪狼への評は控えめですが、現代的に読めば、魅力も才芸もとても強く、要は自分を律せるかどうかです。芸能・デザイン・広報・営業に向きます。あわせて読みたい:命宮の廉貞。
生年四化が命宮に入るとき
- 貪狼の化禄(戊年生まれ):貪狼が化禄になって命宮にあると、人望も金運も盛んで、交際や経営が得意です。営業・エンターテインメント・サービス業に向きます。当サイトの集計では、貪狼が命宮に入る人の約 10.1% が、生年の化禄を命宮に持っています。
- 貪狼の化権(己年生まれ):貪狼が化権になって命宮にあると、欲望が向上心と行動力に変わり、開拓型や競争型の仕事に向きます。当サイトの集計では、貪狼が命宮に入る人の約 5.8% が、生年の化権を命宮に持っています。
- 貪狼の化忌(癸年生まれ):貪狼が化忌になって命宮にあると、欲望と執着がいっそう強まり、恋愛やお金でつまずきを繰り返しがちです。足るを知り、節度を保つことを覚えましょう。当サイトの集計では、貪狼が命宮に入る人の約 12.9% が、生年の化忌を命宮に持っています。
男性の命盤と女性の命盤
男性:古書は男性の貪狼を「酒色を好み、多才」としています。現代的に読めば、交際力が強く趣味も広く、営業やエンターテインメントに向きます。恋愛では一途さを意識したいところです。
女性:古書の女性の貪狼に対する評は保守的です。現代的に読めば、魅力と才芸と社交力があり、広報・芸術・営業に向きます。恋愛では情熱的で、一緒に人生を探検できる相手を求めます。
古書は伝統的な社会で書かれたもので、男女の命盤への評には当時の性別観がしばしば映っています。当サイトは古書の説と現代の読み方を並べて紹介しますが、読み解きは性格の傾向を中心とし、性別で優劣をつけることはしません。
吉星と重なるとき、煞星と重なるとき
吉星と重なるとき:火星・鈴星と重なって「火貪格(かとんかく)」「鈴貪格(れいとんかく)」を作ると、古書は急に運が開ける兆しとみなします。化禄・禄存と重なれば、人望も金運も盛んになります。
煞星と重なるとき:擎羊・陀羅と重なると、古書は恋愛や欲望の面での行き過ぎを戒めています。化忌と重なると執着がいっそう深まるので、節度を大切に。
当サイトの集計では、貪狼が命宮に入る人の約 42.0% が命宮に六煞星を少なくとも一つ持っており、全体の 41.8% とほぼ同じ水準です。煞星があるのはふつうのことで、大切なのはどの星と同じ宮にあり、主星の廟旺がどうかです。詳しくは 六吉星と六煞星 をご覧ください。
当サイトの実データ
集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運命の良し悪しを表すものではありません。
ほかの主星が命宮に入るとき
正直なところ:主星は基調であって、すべてではありません
命宮の主星が表すのは、その人の性格の基調です。実際に命盤を読むときは、同じ宮の補助星・煞星・四化、さらに三方四正や大限・流年もあわせて見ます。同じ星が命宮に入る人でも、歩む人生はまったく違うことがあります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは専門家にご相談ください。
あなたの命宮にはどの主星が?
新暦の生年月日と出生時刻を入力すると、十二宮・十四主星・生年四化・大限・流年が一度に出ます。命宮をタップすれば、その三方四正も確認できます。
命宮の貪狼のよくある質問
貪狼が命宮の人は浮気性ですか?
貪狼は正桃花で、魅力や人間関係・体験への渇望を表しますが、浮気性という意味ではありません。本当に見るべきなのは、煞星や化忌があるか、そして夫妻宮の状態です。
火貪格とは何ですか?
貪狼と火星が同じ宮にあるか向かい合う形を古書は火貪格と呼び、急に運が開ける配置とみなします。鈴星と組む場合は鈴貪格です。来るのが速ければ去るのも速いことがあるので、堅実なお金の管理と組み合わせましょう。
命宮が貪狼の人は多いですか?
当サイトが 16,802 枚の命盤で集計したところ、命宮に貪狼がある割合は約 8.3%(ほかの主星との同宮を含む)でした。十四主星はどれも命宮に入る割合がおおむね 8〜9% 前後で、特に珍しい星はありません。
命宮の貪狼はどの宮がいちばんよいですか?
当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、貪狼は丑宮・辰宮・未宮・戌宮で廟、巳宮・亥宮で陥となります。ただしよしあしは同宮の組み合わせ・四化・三方四正でも変わり、廟旺は条件の一つにすぎません。