命宮の太陽:貴星が命宮にある人はどんな人か
太陽(たいよう)は光と熱の星で、古書はその化気を「貴」とし、名声と公正さを重んじるとしています。太陽が命宮に入る人は面倒見がよく外向的で、周りの人を自然に気づかい、集団の中で自分がどう見られているかも気にします。たいていは率直で隠しごとが少なく、責任感をもって物事にあたります。
太陽が命宮に入る人の性格
太陽は十四主星の中で、廟旺と陥の差がいちばん大きい星です。昼の、旺じる位置の太陽は光り輝き、努力が人の目に届きます。夜の、陥の位置の太陽も同じように熱心ですが、与えるばかりで見返りが少なく、骨折り損になることさえあります。ですから太陽が命宮にある命盤では、まずどの宮に入っているかを確かめます。
- 仕事:公務員、教育、マスコミ、外交、営業、医療、社会福祉など、熱意と公共性が求められる仕事に向きます。
- お金:名声と人脈で稼ぎ、お金の使い方も気前がよく、人のために使うことがよくあります。太陽が陥の人は特に、自分のために貯めることを覚えたいところです。
- 恋愛:恋愛ではおおらかで積極的、相手の世話を焼くのが好きです。世話が束縛に変わらないよう気をつけましょう。
廟旺と陥:太陽がもっとも力を発揮する宮
廟旺の太陽は情熱的で責任感があり、評判もよく人を引っぱっていけて、努力が人の目に届きます。陥や不の太陽も熱心さは変わりませんが、心身をすり減らしたり、人の手柄のために働いたりしがちで、与えるばかりで見返りが遅れます。当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、廟:卯;旺:寅・辰・巳・午;得:未・申;平:酉;不:丑・戌;陥:子・亥です。
次の表は、太陽が命宮に入るとき、十二の地支それぞれでの廟旺と同宮の主星、そして三方四正にあたる対宮・財帛宮・官禄宮の主星をまとめたものです。これらの位置は星の配置ルールで決まっていて、太陽の位置が決まればほかの主星もすべて決まるため、同じ地支の太陽なら三方四正はいつも同じ顔ぶれになります。
| 命宮の位置 | 廟旺 | 同宮の主星 | 対宮(遷移宮) | 財帛宮 | 官禄宮 |
|---|---|---|---|---|---|
| 寅宮 | 旺 | 巨門 | 空宮 | 空宮 | 空宮 |
| 卯宮 | 廟 | 天梁 | 空宮 | 太陰 | 空宮 |
| 辰宮 | 旺 | 単独 | 太陰 | 巨門 | 空宮 |
| 巳宮 | 旺 | 単独 | 巨門 | 天梁 | 太陰 |
| 午宮 | 旺 | 単独 | 天梁 | 空宮 | 巨門 |
| 未宮 | 得 | 太陰 | 空宮 | 空宮 | 天梁 |
| 申宮 | 得 | 巨門 | 空宮 | 空宮 | 空宮 |
| 酉宮 | 平 | 天梁 | 空宮 | 太陰 | 空宮 |
| 戌宮 | 不 | 単独 | 太陰 | 巨門 | 空宮 |
| 亥宮 | 陥 | 単独 | 巨門 | 天梁 | 太陰 |
| 子宮 | 陥 | 単独 | 天梁 | 空宮 | 巨門 |
| 丑宮 | 不 | 太陰 | 空宮 | 空宮 | 天梁 |
表の「空宮」は、その宮に十四主星がないことを表します。読むときは対宮の主星を借り、宮の中の補助星と四化に特に注目します。
命宮の太陽の六つの組み合わせ
十二の地支は二つずつ向かい合って冲し、向かい合う二つの宮は同宮の主星が同じになるため、太陽が命宮に入る形は全部で六つの組み合わせしかありません。二つの宮の違いは廟旺と、遷移宮から見た角度にあります。
太陽単独(対宮に天梁)(子・午)
子宮は太陽(陥)、午宮は太陽(旺)。対宮:天梁;財帛宮:空宮;官禄宮:巨門。太陽が命宮に入る人の約 17.3% がこの組み合わせです。
太陽が子・午で単独、対宮に天梁がある形です。午宮を古書は「日麗中天(にちれいちゅうてん)」と呼び、太陽がもっとも旺じて光が外へ放たれ、名声を重んじます。子宮の太陽は陥で、熱心さは変わらないのに、努力が見てもらえないと感じやすくなります。対宮の天梁は、目上の人との縁と面倒見のよさをもたらします。
太陽・太陰の同宮(丑・未)
丑宮は太陽(不)・太陰(廟)、未宮は太陽(得)・太陰(不)。対宮:空宮;財帛宮:空宮;官禄宮:天梁。太陽が命宮に入る人の約 18.1% がこの組み合わせです。
太陽と太陰が丑・未で同じ宮に入り、陰と陽が並び立ちます。性格の中に外向きの面と内向きの面が同居し、感情の起伏がやや大きく、理想と現実の間で揺れがちです。丑宮では太陰が廟、太陽は力を得ない位置で内向き寄り、未宮では太陽が得、太陰は力を得ない位置で外向き寄りになります。この組み合わせの人は適応力が高い一方、決断では迷いやすい傾向があります。あわせて読みたい:命宮の太陰。
太陽・巨門の同宮(寅・申)
寅宮は太陽(旺)・巨門(廟)、申宮は太陽(得)・巨門(廟)。対宮:空宮;財帛宮:空宮;官禄宮:空宮。太陽が命宮に入る人の約 15.6% がこの組み合わせです。
貴星と弁舌の星の組み合わせで、話に説得力があり、はっきり意見を言え、教育・外交・マスコミ・法律に向きます。古書は「巨日同宮、官は三代に封ぜらる」と言いますが、これは寅宮で太陽が旺じ、巨門の暗さを照らせる形を指します。申宮の太陽はすでに西に傾いており、弁は立っても揉めごとや苦労の多さには注意が必要です。あわせて読みたい:命宮の巨門。
太陽・天梁の同宮(卯・酉)
卯宮は太陽(廟)・天梁(廟)、酉宮は太陽(平)・天梁(得)。対宮:空宮;財帛宮:太陰;官禄宮:空宮。太陽が命宮に入る人の約 15.1% がこの組み合わせです。
貴星と蔭星の組み合わせで、正義感があり面倒見がよく、公務員・教育・医療・社会福祉に向きます。古書の「陽梁昌禄」格は、太陽・天梁がさらに文昌、禄存または化禄と出会う形を指し、試験や名声に有利とされます。卯宮では太陽も天梁も廟で、酉宮よりずっと順調です。酉宮の太陽は夕日で、与えるものは多くても見返りが遅れがちです。あわせて読みたい:命宮の天梁。
太陽単独(対宮に太陰)(辰・戌)
辰宮は太陽(旺)、戌宮は太陽(不)。対宮:太陰;財帛宮:巨門;官禄宮:空宮。太陽が命宮に入る人の約 16.7% がこの組み合わせです。
太陽が辰・戌で単独、対宮に太陰があり、日と月が向かい合う形です。辰宮で命宮に入ると太陽は旺、対宮の戌宮の太陰も旺で、日も月も明るく、情熱と責任感に細やかさが加わります。戌宮で命宮に入ると太陽は力を得ない位置、対宮の辰宮の太陰は陥で、日も月も弱く、与えるものは多いのに見てもらえることが少なめです。この組み合わせの人は仕事と家庭の両方を気にかけ、両方で身を削りがちです。
太陽単独(対宮に巨門)(巳・亥)
巳宮は太陽(旺)、亥宮は太陽(陥)。対宮:巨門;財帛宮:天梁;官禄宮:太陰。太陽が命宮に入る人の約 17.3% がこの組み合わせです。
太陽が巳・亥で単独、対宮に巨門がある形です。巳宮の太陽は旺で巨門の暗さを照らし、弁舌と名声を兼ね備えます。亥宮の太陽は陥で、古書は「日落」と呼び、熱心なのに骨折り損になりやすく、揉めごとにも巻き込まれがちです。
生年四化が命宮に入るとき
- 太陽の化禄(庚年生まれ):太陽が化禄になって命宮にあると、面倒見のよさが実際の見返りにつながり、人望と評判がお金を呼びます。人前に出る仕事に向きます。当サイトの集計では、太陽が命宮に入る人の約 12.4% が、生年の化禄を命宮に持っています。
- 太陽の化権(辛年生まれ):太陽が化権になって命宮にあると、統率力と影響力が増し、発言に重みが出ます。権威が求められるポジションに向きます。当サイトの集計では、太陽が命宮に入る人の約 9.8% が、生年の化権を命宮に持っています。
- 太陽の化忌(甲年生まれ):太陽が化忌になって命宮にあると、名声・公正さ・年上の男性のことが特に気になり、人のことで気をもみやすくなります。与えるのは自分の力に見合った範囲で。当サイトの集計では、太陽が命宮に入る人の約 11.5% が、生年の化忌を命宮に持っています。
男性の命盤と女性の命盤
男性:古書は男性の太陽を「貴を主る」とし、太陽を父や夫の象徴ともみなしています。現代的に読めば、家族をきちんと支えられるか、仕事で認められるかを重視する人で、プレッシャーもこの責任感から来ることが多いでしょう。
女性:古書は女性の太陽を「気性が強く、男子の志がある」としています。現代的に読めば、外向的で統率力があり、はっきり意見を言える人で、人前に出る仕事や管理職に向きます。恋愛では、裏表がなく責任感のある人に惹かれます。
古書は伝統的な社会で書かれたもので、男女の命盤への評には当時の性別観がしばしば映っています。当サイトは古書の説と現代の読み方を並べて紹介しますが、読み解きは性格の傾向を中心とし、性別で優劣をつけることはしません。
吉星と重なるとき、煞星と重なるとき
吉星と重なるとき:天梁・文昌・禄存や化禄とそろうと、古書は「陽梁昌禄(ようりょうしょうろく)」と呼び、試験・名声・公職に有利とします。左輔・右弼と重なれば影響力がさらに大きくなります。
煞星と重なるとき:煞星と重なると、率直さから人の気分を害したり、面倒見のよさから揉めごとに巻き込まれたりしがちです。陥のうえに化忌が重なるときは、人の荷物を背負いすぎないよう特に注意しましょう。
当サイトの集計では、太陽が命宮に入る人の約 43.2% が命宮に六煞星を少なくとも一つ持っており、全体の 41.8% とほぼ同じ水準です。煞星があるのはふつうのことで、大切なのはどの星と同じ宮にあり、主星の廟旺がどうかです。詳しくは 六吉星と六煞星 をご覧ください。
当サイトの実データ
集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運命の良し悪しを表すものではありません。
ほかの主星が命宮に入るとき
正直なところ:主星は基調であって、すべてではありません
命宮の主星が表すのは、その人の性格の基調です。実際に命盤を読むときは、同じ宮の補助星・煞星・四化、さらに三方四正や大限・流年もあわせて見ます。同じ星が命宮に入る人でも、歩む人生はまったく違うことがあります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは専門家にご相談ください。
あなたの命宮にはどの主星が?
新暦の生年月日と出生時刻を入力すると、十二宮・十四主星・生年四化・大限・流年が一度に出ます。命宮をタップすれば、その三方四正も確認できます。
命宮の太陽のよくある質問
命宮の太陽が陥だと苦労しますか?
苦労しやすいのは「努力と見返りが釣り合わない」点で、熱意や能力が劣るわけではありません。太陽が陥の人は、裏方や夜の仕事、根気よく積み上げる仕事に向きます。断ることも覚えて、自分を燃やし尽くさないようにしましょう。
太陽が命宮の人に向く仕事は?
熱意と公共性が求められる仕事です。公務員・教育・マスコミ・外交・営業・社会福祉など。太陽のエネルギーは人に見られてこそ生きるので、舞台が大きいほど力を発揮します。
命宮が太陽の人は多いですか?
当サイトが 16,802 枚の命盤で集計したところ、命宮に太陽がある割合は約 8.1%(ほかの主星との同宮を含む)でした。十四主星はどれも命宮に入る割合がおおむね 8〜9% 前後で、特に珍しい星はありません。
命宮の太陽はどの宮がいちばんよいですか?
当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、太陽は卯宮で廟、子宮・亥宮で陥となります。ただしよしあしは同宮の組み合わせ・四化・三方四正でも変わり、廟旺は条件の一つにすぎません。