紫微斗数の太陰星:富星・細やかさ・内省・積み重ね

太陰がどの宮に入っても、その分野には細やかさと忍耐が宿ります。財帛宮なら上手にお金を管理して少しずつ蓄え、田宅宮なら家の居心地を大切にし、夫妻宮なら気持ちを重んじて優しく接してほしいと願います。太陰がもたらすのは「ゆっくり育つ」豊かさと、心にしまって簡単には口にしない感情です。

命盤の中の太陰の位置

太陰は天府星系に属し、いつも天府から順方向に 1 宮進んだ位置にあります。そのため天府との距離は一生変わらず、同宮・対宮になる主星の組み合わせも六通りしかありません。

太陰は十二の地支で六つの組み合わせをつくります。どの組も、向かい合って冲する二つの地支の組です。

地支太陰の組み合わせ廟旺
子宮・午宮太陰・天同の同宮子:廟、午:不
丑宮・未宮太陰・太陽の同宮丑:廟、未:不
寅宮・申宮太陰・天機の同宮寅:旺、申:利
卯宮・酉宮太陰単独(対宮に天同)卯:陥、酉:旺
辰宮・戌宮太陰単独(対宮に太陽)辰:陥、戌:旺
巳宮・亥宮太陰単独(対宮に天機)巳:陥、亥:廟

そのうち 3 組は太陰が単独で入り、対宮の星を借りて読みます。それぞれの組み合わせが命宮に入ったときの読み方は、命宮の太陰をご覧ください。

十二宮の太陰

同じ太陰でも、入る宮によって人生の違う側面を表します。下の表は各宮の解説から最初の一文を抜き出したもので、リンク先でその宮の詳しい解説を読めます。

宮この宮の太陰詳しい解説
命宮太陰が命宮に入る人は繊細で内省的、感じ方を大切にし、美しさや雰囲気にとても敏感で、家庭も大切にします。命宮の太陰 →
兄弟宮兄弟宮に太陰がある人は、きょうだいや同輩との関係が細やかで優しく、互いの気持ちを大切にし、悩みを打ち明けられる相手になりやすいでしょう。兄弟宮の太陰 →
夫妻宮夫妻宮に太陰がある人は、優しく繊細で、気持ちを大切にする人に惹かれます。夫妻宮の太陰 →
子女宮太陰が子女宮にあると、次の世代との関係は細やかでやさしく、相手の気持ちをとても気にかけ、暮らしの細部までよく世話をします。子女宮の太陰 →
財帛宮太陰は富の星で、財帛宮にあると積み上げ型のお金になります。財帛宮の太陰 →
遷移宮太陰が遷移宮にある人は、外では細やかで穏やかで控えめです。遷移宮の太陰 →
奴僕宮太陰が奴僕宮にある人の友人は、繊細でやさしく、悩みを打ち明け合い、支え合える人が多い傾向です。奴僕宮の太陰 →
官禄宮太陰が官禄宮にある人は、仕事で細やかさ・段取り・品質を重んじます。官禄宮の太陰 →
田宅宮太陰は田宅をつかさどる星(田宅主)で、田宅宮に入ると「本来の場所に収まる」とされ、古書は家が安らかで、住まいを手に入れるのに向く配置と見ています。田宅宮の太陰 →
福徳宮福徳宮に太陰がある人は、内面が繊細で感受性が強く、気持ちをとても大切にします。福徳宮の太陰 →
父母宮父母宮に太陰がある人の親や目上は、細やかでやさしく、あなたの気持ちをとても気にかけ、暮らしの細かいところまでよく世話をしてくれます。父母宮の太陰 →
疾厄宮当サイトは健康に関する読み解きを行わないため、収録していません。—

廟旺と陥

廟:子・丑・亥、旺:寅・酉・戌、利:申、不:午・未、陥:卯・辰・巳。

当サイトは『全書』系統の廟旺表を採用しています。表は流派によって一部異なります。廟旺は星の特質がすんなり発揮されやすいこと、陥は発揮に苦労したり偏りやすかったりすることを表し、吉凶そのものではありません。

太陰の四化

四化は生まれ年の天干で決まり、紫微斗数では旧暦の元日(春節)で年が切り替わります。大限・流年にもそれぞれ四化があり、時期ごとに太陰の禄・権・科・忌を引き出します。

太陰を読むときにまず見ること

太陰の読み方は太陽と反対です。太陰は夜の位置を好み、酉・戌・亥・子でもっとも力を発揮し、卯・辰・巳では陥になります。太陽とは対になり、丑・未で同宮します。天機と同宮すれば思慮深く、天同と同宮すれば優しさが前に出ます。太陰は化禄・化権・化科のどれにもなりやすく、化忌なら気持ちを内にため込み、家族や年上の女性とのわだかまりが生まれやすくなります。

当サイトの実データ

8.2%命宮に太陰が入る割合(十四主星はどれも 8.1〜8.9% の範囲)
3 / 6太陰の六つの組み合わせのうち、ほかの主星と同宮する組の数
5 / 10十の年干のうち、太陰を化禄・化権・化科・化忌にする年干の数

集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運の良し悪しを表すものではありません。

ほかの主星

紫微星帝星・主導と尊厳 天機星智星・知略と変化 太陽星貴星・献身と周りを照らす力 武曲星財星・実務・決断・実行力 天同星福星・穏やかさと楽しむ心 廉貞星囚星・原則と強い感情 天府星庫星・安定・守り・管理 貪狼星桃花星・欲望と才芸 巨門星暗星・弁舌と疑い深さ 天相星印星・公正・調整・補佐 天梁星蔭星・庇護・道理・貴人 七殺星将星・独立・行動力・開拓 破軍星耗星・破壊と再建、冒険心

正直にお伝えしたいこと:一つの星は一人の人間ではありません

同じ主星でも、どの宮に入るかで読み方は変わります。さらに同じ宮には同宮の星、補助星や煞星、四化があり、三方四正や大限・流年も関わります。一つの星だけでわかるのは基調までです。当サイトの内容はすべて参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは、専門家にご相談ください。

あなたの太陰はどの宮に?

新暦の生年月日と出生時刻を入れて命盤を出し、どれか一つの宮をタップすると、宮の中の主星の読み方と、その宮の詳しい解説へのリンクが表示されます。

太陰星のよくある質問

夜に生まれた人は太陰がよいのですか?

伝統的には、夜に生まれ、しかも太陰が旺の位置にあるときにもっとも力を得るとされます。ただし廟旺は太陰がどの地支に入るかで決まるもので、昼夜どちらに生まれたかとは別の話です。両方をあわせて見ます。

太陰星が廟旺になるのはどの地支ですか?

当サイトが採用する『全書』の廟旺表では、廟:子・丑・亥、旺:寅・酉・戌、利:申、不:午・未、陥:卯・辰・巳です。

太陰星は何に化しますか?

化禄(丁年生まれ)、化権(戊年生まれ)、化科(庚年・癸年生まれ)、化忌(乙年生まれ)です。