命宮の天同:福星が命宮にある人はどんな人か
天同(てんどう)は福の星です。天同が命宮に入る人はおおらかで楽観的、楽しむことを大切にし、人に好かれ、争いを好みません。付き合いやすく気取らない人という印象を与え、周りの空気をほっと緩める力があり、暮らしを楽しむのも上手です。
天同が命宮に入る人の性格
天同には「先に苦労して後に甘い」という独特の言い方があります。順調すぎる天同は怠けがちで向上心に欠けやすく、むしろ若いうちに苦労し、環境に追い込まれた天同ほど本当の力を身につけます。天同が命宮にある命盤では、化権・化忌や煞星が天同を「刺激」しているかどうかを見ます。
- 仕事:サービス業、教育、社会福祉、医療、公務員、飲食、エンターテインメント、そして安定した組織での仕事に向きます。
- お金:お金にはあまりこだわらず、楽しみのために使い、お金の管理は保守的です。安定した収入に決まった額の貯蓄を組み合わせる方法が合います。
- 恋愛:恋愛では優しく思いやりがあり、雰囲気を大切にしますが、パートナーに頼りがちな面もあります。安心できる関係が必要です。
廟旺と陥:天同がもっとも力を発揮する宮
廟旺の天同は福があり、気持ちの持ち方がよく、人望にも恵まれます。陥や不の天同は気持ちを抑え込みやすく、穏やかに暮らしたいのに揉めごとに出会いがちです。当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、廟:巳・亥;旺:子・申;利:寅;平:卯・辰・酉・戌;不:丑・未;陥:午です。
次の表は、天同が命宮に入るとき、十二の地支それぞれでの廟旺と同宮の主星、そして三方四正にあたる対宮・財帛宮・官禄宮の主星をまとめたものです。これらの位置は星の配置ルールで決まっていて、天同の位置が決まればほかの主星もすべて決まるため、同じ地支の天同なら三方四正はいつも同じ顔ぶれになります。
| 命宮の位置 | 廟旺 | 同宮の主星 | 対宮(遷移宮) | 財帛宮 | 官禄宮 |
|---|---|---|---|---|---|
| 寅宮 | 利 | 天梁 | 空宮 | 太陰 | 天機 |
| 卯宮 | 平 | 単独 | 太陰 | 巨門 | 天機 |
| 辰宮 | 平 | 単独 | 巨門 | 天梁 | 天機・太陰 |
| 巳宮 | 廟 | 単独 | 天梁 | 空宮 | 天機・巨門 |
| 午宮 | 陥 | 太陰 | 空宮 | 空宮 | 天機・天梁 |
| 未宮 | 不 | 巨門 | 空宮 | 空宮 | 天機 |
| 申宮 | 旺 | 天梁 | 空宮 | 太陰 | 天機 |
| 酉宮 | 平 | 単独 | 太陰 | 巨門 | 天機 |
| 戌宮 | 平 | 単独 | 巨門 | 天梁 | 天機・太陰 |
| 亥宮 | 廟 | 単独 | 天梁 | 空宮 | 天機・巨門 |
| 子宮 | 旺 | 太陰 | 空宮 | 空宮 | 天機・天梁 |
| 丑宮 | 不 | 巨門 | 空宮 | 空宮 | 天機 |
表の「空宮」は、その宮に十四主星がないことを表します。読むときは対宮の主星を借り、宮の中の補助星と四化に特に注目します。
命宮の天同の六つの組み合わせ
十二の地支は二つずつ向かい合って冲し、向かい合う二つの宮は同宮の主星が同じになるため、天同が命宮に入る形は全部で六つの組み合わせしかありません。二つの宮の違いは廟旺と、遷移宮から見た角度にあります。
天同・太陰の同宮(子・午)
子宮は天同(旺)・太陰(廟)、午宮は天同(陥)・太陰(不)。対宮:空宮;財帛宮:空宮;官禄宮:天機・天梁。天同が命宮に入る人の約 14.1% がこの組み合わせです。
福星と富星の組み合わせで、優しく感じ方を大切にし、芸術的な気質があり人にも好かれます。古書は子宮の天同・太陰を「水澄桂萼(すいちょうけいがく)」と呼び、二つの星がどちらも力を発揮する福の多い配置とします。午宮では二つとも力を得ない位置で、気持ちを抑え込みやすく、恋愛でも紆余曲折が多めです。あわせて読みたい:命宮の太陰。
天同・巨門の同宮(丑・未)
丑宮は天同(不)・巨門(不)、未宮は天同(不)・巨門(不)。対宮:空宮;財帛宮:空宮;官禄宮:天機。天同が命宮に入る人の約 15.5% がこの組み合わせです。
福星と暗星の組み合わせで、丑・未では二つとも力を得ない位置にあり、心の中に言葉にできない悔しさや矛盾を抱えがちで、穏やかに暮らしたいのに揉めごとに出会いやすい配置です。この組み合わせの人は感受性が強く、細やかなコミュニケーションが求められる仕事に向きます。課題は気持ちをため込まないこと、そして疑い深さを人間関係に持ち込まないことです。あわせて読みたい:命宮の巨門。
天同・天梁の同宮(寅・申)
寅宮は天同(利)・天梁(廟)、申宮は天同(旺)・天梁(陥)。対宮:空宮;財帛宮:太陰;官禄宮:天機。天同が命宮に入る人の約 16.3% がこの組み合わせです。
福星と蔭星の組み合わせで、穏やかで共感力があり面倒見がよく、サービス業・医療・教育・社会福祉・公務員に向きます。「機月同梁」の格に属し、安定した組織でもっとも力を発揮します。天同は申宮で旺、寅宮で利、天梁は寅宮で廟、申宮で陥と、それぞれに一長一短があります。課題は安楽に流れて競争を避けたがることです。あわせて読みたい:命宮の天梁。
天同単独(対宮に太陰)(卯・酉)
卯宮は天同(平)、酉宮は天同(平)。対宮:太陰;財帛宮:巨門;官禄宮:天機。天同が命宮に入る人の約 17.0% がこの組み合わせです。
天同が卯・酉で平、対宮に太陰がある形で、穏やかで感じ方を大切にし、芸術的な気質があります。この組み合わせの人はややのんびりしていて成り行き任せで、環境に少し追い込まれてはじめて力を出すことがよくあります。天同が卯宮なら対宮の酉宮の太陰は旺で、借りる太陰に力があります。天同が酉宮なら対宮の卯宮の太陰は陥で、気持ちが沈みやすくなります。
天同単独(対宮に巨門)(辰・戌)
辰宮は天同(平)、戌宮は天同(平)。対宮:巨門;財帛宮:天梁;官禄宮:天機・太陰。天同が命宮に入る人の約 19.8% がこの組み合わせです。
天同が辰・戌で平、対宮に巨門がある形です。穏やかに暮らしたいのに言葉をめぐる揉めごとによく出会い、気持ちを胸にしまい込みがちです。古書は辰・戌の巨門について「辛年生まれは吉に化す」と言い、辛年には巨門が化禄になるので、対宮の巨門がかえって助けになるとしています。
天同単独(対宮に天梁)(巳・亥)
巳宮は天同(廟)、亥宮は天同(廟)。対宮:天梁;財帛宮:空宮;官禄宮:天機・巨門。天同が命宮に入る人の約 17.3% がこの組み合わせです。
天同が巳・亥で廟となり、対宮に天梁がある形で、天同がもっとも福に恵まれる位置の一つです。穏やかで楽観的、人に好かれ、目上の人にもよく面倒を見てもらえます。課題は安楽すぎて競争心に欠けることです。古書は天同を「先に苦しく後に甘い」とし、若いうちに少し苦労するのはかえってよいこととしています。
生年四化が命宮に入るとき
- 天同の化禄(丙年生まれ):天同が化禄になって命宮にあると、福に福が重なり、人望も金運も順調ですが、そのぶん現状に満足しやすくなります。当サイトの集計では、天同が命宮に入る人の約 9.9% が、生年の化禄を命宮に持っています。
- 天同の化権(丁年生まれ):天同が化権になって命宮にあると、福の星に主体性と行動力が加わり、天同がもっとも力を発揮できる配置の一つになります。当サイトの集計では、天同が命宮に入る人の約 9.7% が、生年の化権を命宮に持っています。
- 天同の化忌(庚年生まれ):天同が化忌になって命宮にあると、穏やかに暮らしたいのに思いどおりにいかないことが多く、気持ちを胸にためがちです。その代わり粘り強さが引き出され、かえって大きな成果につながります。当サイトの集計では、天同が命宮に入る人の約 11.9% が、生年の化忌を命宮に持っています。
男性の命盤と女性の命盤
男性:古書は男性の天同を「温和で大志がない」とし、福を享受するタイプとしています。現代的に読めば、付き合いやすく暮らしの質を大切にする人で、安定した仕事に向きます。現状に安住しすぎないよう気をつけましょう。
女性:古書は女性の天同を「優しく福がある」としています。現代的に読めば、穏やかで共感力があり人に好かれ、サービスやケアの仕事に向きます。恋愛では安心感と暮らしの楽しさを大切にします。
古書は伝統的な社会で書かれたもので、男女の命盤への評には当時の性別観がしばしば映っています。当サイトは古書の説と現代の読み方を並べて紹介しますが、読み解きは性格の傾向を中心とし、性別で優劣をつけることはしません。
吉星と重なるとき、煞星と重なるとき
吉星と重なるとき:天梁・太陰・天機とそろって「機月同梁」を作ると、公務員や安定した組織に向きます。化権と重なるときがもっとも力を発揮します。
煞星と重なるとき:煞星と重なると、天同のおおらかさが逃避に変わりやすく、プレッシャーが大きいと身を隠そうとしがちです。化忌と重なると感情の起伏が大きくなるので、気持ちのはけ口を見つけましょう。
当サイトの集計では、天同が命宮に入る人の約 40.3% が命宮に六煞星を少なくとも一つ持っており、全体の 41.8% とほぼ同じ水準です。煞星があるのはふつうのことで、大切なのはどの星と同じ宮にあり、主星の廟旺がどうかです。詳しくは 六吉星と六煞星 をご覧ください。
当サイトの実データ
集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運命の良し悪しを表すものではありません。
ほかの主星が命宮に入るとき
正直なところ:主星は基調であって、すべてではありません
命宮の主星が表すのは、その人の性格の基調です。実際に命盤を読むときは、同じ宮の補助星・煞星・四化、さらに三方四正や大限・流年もあわせて見ます。同じ星が命宮に入る人でも、歩む人生はまったく違うことがあります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは専門家にご相談ください。
あなたの命宮にはどの主星が?
新暦の生年月日と出生時刻を入力すると、十二宮・十四主星・生年四化・大限・流年が一度に出ます。命宮をタップすれば、その三方四正も確認できます。
命宮の天同のよくある質問
天同が命宮の人は怠け者ですか?
天同は楽しむことを大切にし争いを好まないので、向上心がないように見えることがありますが、怠け者というわけではありません。天同は環境に少し「刺激」されてはじめて力を出すタイプなので、目標がはっきりしている、あるいは適度なプレッシャーのある環境に向きます。
天同が命宮の人に向く仕事は?
サービス業・教育・社会福祉・医療・公務員・飲食・エンターテインメントなど、親しみやすさが求められる仕事や、安定した組織での仕事に向きます。
命宮が天同の人は多いですか?
当サイトが 16,802 枚の命盤で集計したところ、命宮に天同がある割合は約 8.3%(ほかの主星との同宮を含む)でした。十四主星はどれも命宮に入る割合がおおむね 8〜9% 前後で、特に珍しい星はありません。
命宮の天同はどの宮がいちばんよいですか?
当サイトが採用する『全書』系統の廟旺表では、天同は巳宮・亥宮で廟、午宮で陥となります。ただしよしあしは同宮の組み合わせ・四化・三方四正でも変わり、廟旺は条件の一つにすぎません。