紫微斗数の巨門星:暗星・弁舌と疑い深さ

巨門がどの宮に入っても、その分野は「話すこと」と「疑うこと」に関わります。官禄宮なら話す力で身を立て、研究や説得が得意です。兄弟宮ならきょうだいとよく話し、よく言い合い、夫妻宮なら会話が多いぶん口げんかも起きやすくなります。巨門がもたらすのは深く掘り下げる力と、物事の影の部分から先に見る癖です。

命盤の中の巨門の位置

巨門は天府星系に属し、いつも天府から順方向に 3 宮進んだ位置にあります。そのため天府との距離は一生変わらず、同宮・対宮になる主星の組み合わせも六通りしかありません。

巨門は十二の地支で六つの組み合わせをつくります。どの組も、向かい合って冲する二つの地支の組です。

地支巨門の組み合わせ廟旺
子宮・午宮巨門単独(対宮に天機)子:旺、午:旺
丑宮・未宮巨門・天同の同宮丑:不、未:不
寅宮・申宮巨門・太陽の同宮寅:廟、申:廟
卯宮・酉宮巨門・天機の同宮卯:廟、酉:廟
辰宮・戌宮巨門単独(対宮に天同)辰:陥、戌:陥
巳宮・亥宮巨門単独(対宮に太陽)巳:旺、亥:旺

そのうち 3 組は巨門が単独で入り、対宮の星を借りて読みます。それぞれの組み合わせが命宮に入ったときの読み方は、命宮の巨門をご覧ください。

十二宮の巨門

同じ巨門でも、入る宮によって人生の違う側面を表します。下の表は各宮の解説から最初の一文を抜き出したもので、リンク先でその宮の詳しい解説を読めます。

宮この宮の巨門詳しい解説
命宮巨門が命宮に入る人は話がうまく分析力も高く、研究・説明・説得が得意で、話す力と考える力で身を立てる仕事に向きます。命宮の巨門 →
兄弟宮兄弟宮に巨門がある人は、きょうだいや同輩との間に言葉が多く、話し合いも議論も口げんかもあって、静かな関係になることはあまりありません。兄弟宮の巨門 →
夫妻宮夫妻宮に巨門がある人は、弁が立ち、見識があって物事を深く見る人に惹かれます。夫妻宮の巨門 →
子女宮巨門が子女宮にあると、次の世代とのあいだで言葉が多くなります。子女宮の巨門 →
財帛宮巨門が財帛宮にあると、話術・専門性・研究で稼ぐタイプになります。財帛宮の巨門 →
遷移宮巨門が遷移宮にある人は、外では弁舌と専門性で足場を築き、言葉に重みがあって、話題の中心にもなりやすい人です。遷移宮の巨門 →
奴僕宮巨門が奴僕宮にある人の友人の間では、口数も意見も多く議論が盛り上がる一方、言い争いや誤解も起きやすくなります。奴僕宮の巨門 →
官禄宮巨門が官禄宮にある人は、弁舌・専門性・研究で仕事をします。官禄宮の巨門 →
田宅宮巨門が田宅宮にある人の家は口数も話し合いも多く、家族がよく言葉を交わす一方で、言い争いもよく起こります。田宅宮の巨門 →
福徳宮福徳宮に巨門がある人は、内面の思慮が深く、疑い深いところもあり、物事をまず問題点から見る習慣があります。福徳宮の巨門 →
父母宮父母宮に巨門がある人と親や目上との間には、言葉がたくさん行き交います。父母宮の巨門 →
疾厄宮当サイトは健康に関する読み解きを行わないため、収録していません。—

廟旺と陥

廟:寅・卯・申・酉、旺:子・巳・午・亥、不:丑・未、陥:辰・戌。

当サイトは『全書』系統の廟旺表を採用しています。表は流派によって一部異なります。廟旺は星の特質がすんなり発揮されやすいこと、陥は発揮に苦労したり偏りやすかったりすることを表し、吉凶そのものではありません。

巨門の四化

四化は生まれ年の天干で決まり、紫微斗数では旧暦の元日(春節)で年が切り替わります。大限・流年にもそれぞれ四化があり、時期ごとに巨門の禄・権・科・忌を引き出します。

巨門を読むときにまず見ること

巨門は、何に照らされているかを見ます。巨門がもっとも喜ぶのは太陽です。太陽・巨門が同宮する寅・申や、旺の太陽が巨門を照らすときは、弁舌が説得力と専門性に変わります。太陽が陥なら、巨門の疑い深さが目立ちやすくなります。天機と同宮すれば分析、天同と同宮すれば感情に寄ります。化禄なら話す力で得をし、化忌なら口論や誤解が生まれやすくなります。

当サイトの実データ

8.4%命宮に巨門が入る割合(十四主星はどれも 8.1〜8.9% の範囲)
3 / 6巨門の六つの組み合わせのうち、ほかの主星と同宮する組の数
3 / 10十の年干のうち、巨門を化禄・化権・化科・化忌にする年干の数

集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運の良し悪しを表すものではありません。

ほかの主星

紫微星帝星・主導と尊厳 天機星智星・知略と変化 太陽星貴星・献身と周りを照らす力 武曲星財星・実務・決断・実行力 天同星福星・穏やかさと楽しむ心 廉貞星囚星・原則と強い感情 天府星庫星・安定・守り・管理 太陰星富星・細やかさ・内省・積み重ね 貪狼星桃花星・欲望と才芸 天相星印星・公正・調整・補佐 天梁星蔭星・庇護・道理・貴人 七殺星将星・独立・行動力・開拓 破軍星耗星・破壊と再建、冒険心

正直にお伝えしたいこと:一つの星は一人の人間ではありません

同じ主星でも、どの宮に入るかで読み方は変わります。さらに同じ宮には同宮の星、補助星や煞星、四化があり、三方四正や大限・流年も関わります。一つの星だけでわかるのは基調までです。当サイトの内容はすべて参考・娯楽を目的としたものです。健康・投資・法律に関わることは、専門家にご相談ください。

あなたの巨門はどの宮に?

新暦の生年月日と出生時刻を入れて命盤を出し、どれか一つの宮をタップすると、宮の中の主星の読み方と、その宮の詳しい解説へのリンクが表示されます。

巨門星のよくある質問

巨門星は「是非(もめごと)」の星ですか?

古書は巨門が是非をつかさどるとしますが、現代的には、巨門は問題を見つけて本当のことを言うのが得意なので、議論を呼びやすいと読みます。研究・法律・教育・相談といった仕事では、大きな強みになります。

巨門星が廟旺になるのはどの地支ですか?

当サイトが採用する『全書』の廟旺表では、廟:寅・卯・申・酉、旺:子・巳・午・亥、不:丑・未、陥:辰・戌です。

巨門星は何に化しますか?

化禄(辛年生まれ)、化権(癸年生まれ)、化忌(丁年生まれ)です。