四柱推命の「合」とはどういう意味?
四柱推命でいう「合(ごう)」は、引き合う力です。二つの天干や地支が互いに惹かれて結びつく、磁石の N 極と S 極のような関係です。合は力を束ねて新しいエネルギーを生む助けにもなれば、人を引き留めて本来やるべきことを妨げるしがらみにもなります。命式の合を読むときに大切なのは「合があるかどうか」ではなく、合したあとに何が起きたかです。
- 関係の種類
- 合(引き合い・結びつき・しがらみ)
- 干合
- 甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸
- 支合(六合)
- 子丑・寅亥・卯戌・辰酉・巳申・午未
- 三合
- 申子辰(水)・亥卯未(木)・寅午戌(火)・巳酉丑(金)
- 傾向
- 親しみと結びつき。吉凶は何が合で取られたか、化したかで決まる
一、「合」とは何が合わさるのか
命式は「天干(てんかん)」と「地支(ちし)」でできています。天干は表に出ている字、地支はその下に隠れている字と考えてください。全部で八つの字があり、これが中国語でいう「八字」です。「合」とは、その中の二つの字のあいだに引力が生まれ、互いに手を取り合って離れなくなることをいいます。この引力の多くは「陰陽の組み合わせ」から来ます。陰と陽がそろうと、磁石の両極のように自然と一対になるのです。合をいちばんよく表す姿は、二人が手をつなぐ場面でしょう。手をつなぐとどうなるか。力を合わせてより強くなるか、相手に引き留められて自分の用事が後回しになるか。合の吉凶は、まさにここで分かれます。
二、合にはどんな種類がある?
合は一種類ではなく、強さも意味もそれぞれ違います。干合(かんごう)は表に出た字どうしの合で、甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸の五組。役割のはっきりした相棒や伴侶のような関係です。支合(しごう)は地支が二つずつ合するもので、子丑・寅亥・卯戌・辰酉・巳申・午未の六組。親しさやつながり、縁を表すことが多い関係です。三合(さんごう)は三つの字がそろって一つの「局」をつくる、もっとも完全な合です。申子辰は水、亥卯未は木、寅午戌は火、巳酉丑は金に合します。三人が出資して会社を興し、全体の流れを変えるほどの勢力になるイメージです。さらに半合もあります。三合の三字のうち二字しかそろわない場合(たとえば申と子だけで辰がない)でも合しますが、力は割り引かれます。強さはおおむね三合が支合を上回り、同じ方位の三字が集まる「会」はさらに強力です。会については別の記事で詳しく扱います。
三、合したら、二つのことを確かめる
ここが合のいちばん専門的で、いちばん役に立つところです。命式に合があっても、すぐに良し悪しを決めずに二つのことを確かめましょう。一つ目は、化したかどうか。 二つの字が手を取り合ったあと、条件がそろえば新しい五行に「化」します。たとえば甲己の合は土に化することがあり、これを「合化」といいます。結びついた二人から新しい力が生まれたわけです。条件が足りないときは手をつないだだけで化さず、これを「合して化さず」と呼びます。関係はあっても、実際には何も生み出していない状態です。二つ目は、何が合で取られたか。 命式のそれぞれの字は、仕事・お金・助けてくれる人・恋愛といった役割を表しています(これをまとめて通変星といいます)。ある字が合で引き留められると、その役割が持っていかれ、気が散ってしまいます。これを端的に表すのが「貪合忘官(たんごうぼうかん)」という言葉です。「官」は仕事と責任、「貪合」は自分を引き留める相手に夢中になること。平たくいえば、情にほだされて本業を忘れ、小さなもののために大きなものを失うことです。反対に、合で取られたのが命式にとってもともと余計で邪魔な字(忌神(きじん))であれば、悪いことではありません。誰かが荷物を持って行ってくれたようなもので、かえって助かるのです。
四、合はいつ動き出す?
命式は静止していて、動くのは運のほうです。命式の中で二つの字がもとから合しているのは、いわば下地の色です。多くの場合は、大運(十年ごとに変わる運)や流年(一年ごとに変わる運)が一つの字を運んできて、命式の字と手をつないだときに合が動き出します。その期間には、この「縁」が表に出てきます。恋愛や助けてくれる人、共同の話が舞い込むこともあれば、大事な用件が引き留められて遅れることもあります。合がもたらすのが助けかしがらみかは、やはりそれが命式の喜神を動かすのか、忌神を動かすのかで決まります。
五、合はいつでも良いこと?
そうとは限りません。「合」と聞くと吉で円満なものと思いがちですが、実際には違います。正しい相手と手を取れば、同盟であり助けであり良縁です。間違った相手と手を取ったり、がんじがらめに縛られたりすれば、手足を縛られて本来の道から外れてしまいます。命式を読むときに見るべきなのは「合があるかないか」ではなく、合したあと、誰が誰に引き留められ、何を置き去りにしたかなのです。
六、命式の中の物語
ある男性は甲木の日干(にっかん)で、甲木が本人を表します。命式には清らかな正官(せいかん)があり、正官は仕事や地位、けじめを表す、彼がしっかり守るべき一本の正道でした。ところが命式にはもう一つ「己土」があり、己土は彼にとって正財(せいざい)、つまりお金でもあり、愛する人でもあります。甲と己が合すると、彼の心はすっかり己土に引き寄せられ、目に入るのはお金と情ばかり。まっすぐな仕事の道はかえって誰にも顧みられなくなりました。これが命理書でもっとも嫌われる「貪合忘官」です。彼が悪い人間なのではなく、目の前のしがらみに引き留められ、小さなもののために大きなものを失ったのです。もしある大運がまた別の字を運んできて、この合を動かしたりほどいたりすれば、彼の人生の重心もそのたびに移っていきます。命式の一つの合が、その人が一生くり返し悩む場所になることは少なくありません。
あなたの命式にはどんな「合」がありますか?
合が天干にあるのか地支にあるのか、取られたのが喜神か忌神かは、四柱全体を見てはじめてわかります。生年月日を入れれば 30 秒で無料の命式が出ます。ご自分の合を確かめてみてください。
よくある質問
命式に合が多いのは良いことですか?
一概にはいえません。合が多い人は人当たりがよく助けを得やすい一方、しがらみが多く、気が散ったり決断が遅れたりすることもあります。合しているのが喜神か忌神か、合化しているかどうかが分かれ目です。
干合と支合はどう違いますか?
干合は「表」の合で目に見えやすく、外に現れる関係や選択に関わります。支合は「下」の合で内面的なもの、縁や親しさ、目に見えないつながりを表すことが多いです。
「合化」とは何ですか?
二つの字が合したあと、条件がそろって新しい五行に化すことです(甲己が土に化すなど)。化せば本当に新しい力が生まれ、化さなければ(合して化さず)手をつないでいるだけです。
三合と支合ではどちらが強いですか?
三合(三字がそろって局をなす)のほうが支合より完全で強い力を持ちます。二字しかそろわない半合でも、力は割り引かれますが働きはあります。