四柱推命の「方合(三会)」とはどういう意味?
「合」が二つの字が手をつなぐこと、「三合」が志を同じくする三人の同盟だとすれば、方合(ほうごう)は一つの家族、同じ土地の人々が一堂に会することです。中国語では「三会」とも呼びます。同じ方位の地支が三つそろうと、一つにまとまった純粋で強い力になります。方合はこの一連の関係の中でもっとも力の強いもので、いったん成立すると、命式全体の力関係を書き換えてしまうことがあります。
- 関係の種類
- 同じ方位に気が集まる三字の会合
- 四つの方局
- 寅卯辰=東方木、巳午未=南方火、申酉戌=西方金、亥子丑=北方水
- 強さ
- 方合 > 三合 > 支合
- 傾向
- 一つの五行が急に強まり、命式の強弱を書き換える
一、「会」とは何が集まるのか
地支は命式の下に隠れた十二の字(子・丑・寅……)です。この十二字は、方位と季節によって、もともと四つの「家」に分かれています。東の家は寅卯辰で春、木に属します。南の家は巳午未で夏、火に属します。西の家は申酉戌で秋、金に属します。北の家は亥子丑で冬、水に属します。「会」とは、同じ家の三字が命式の中でそろうことです。そろうと、その方位・その季節の、純粋で濃い一つの気にまとまります。寅卯辰がそろえば春まるごとの木の気が押し寄せ、巳午未がそろえば真夏の火そのものになります。この力は純粋で、まとまりがあり、しかも大きいのです。
二、四つの方局
覚え方は簡単です。十二支の輪を三つずつ区切ると、それぞれが一つの季節に当たり、三つそろうとその季節の五行に「会」します。寅卯辰は東方木(春)、巳午未は南方火(真夏)、申酉戌は西方金(秋)、亥子丑は北方水(真冬)です。
三、「方合」と「三合」の違い
この二つはもっとも混同されやすいのですが、区別は簡単です。三合(たとえば申子辰の水局)は、方位の違う三字が同じ目標のために手を組むものです。それぞれが水の「始まり・頂点・しまい」に立ち、同じ理念を持つ別々の土地の三人が出資し合うような関係です。方合(たとえば亥子丑の北方水)は、同じ方位・同じ季節の身内が集まるものです。もともと一つの家族、同じ水と土で育った者どうしなので、集まれば自然に勢いが生まれます。親族や同郷の集まりのようなものです。ですから方合は三合よりも純粋で、まとまりがあり、強力です。一方は「同盟」、もう一方は「血のつながり」。強さの順は、方合>三合>支合となります。
四、方合の威力:命式全体を書き換える
なぜ方合がもっとも強いといえるのでしょうか。それは命式の根本である「強弱」を揺るがすからです。命式を読むうえで大切な手順の一つが、「自分自身(日干)が強いか弱いか」の判断です。自分を助ける力が多ければ身強(みきょう)、自分を剋したり漏らしたりする力が多ければ身弱(みじゃく)に傾きます。方局が一つそろうと、ある五行がまとまって急に増えます。この増え方が、もとの強弱のバランスをひっくり返してしまうことが多く、「この人に何がいちばん必要か」、つまり用神(ようじん)の判断にまで影響します。方合は生まれたときにそろっているとは限らず、大運や年運が最後の一字を補ってはじめて成立することもよくあります。その時期にはその五行の力が命式に満ちあふれ、喜神なら大吉、忌神なら大凶となります。
五、方合はいつでも良いもの?
方合は力がもっとも大きいので、吉も凶もいちばん大きく現れます。「人が多ければ何でもはかどる」というにぎやかさではなく、一つの季節の気候がまるごとのしかかってくるようなものです。合う季節なら万物が育ち、ひと息に物事が成ります。合わない季節なら過ぎたるは及ばざるがごとしで、かえって害を受けます。火が必要な人が巳午未の方合に出会えば、日照り続きに降る雨のようなもの。火をいちばん恐れる人にとっては、同じ火の方局が燃えすぎた災いになりかねません。
六、命式の中の物語
ある人は命式の火がとても弱く、火は彼にとって温かさであり、原動力であり、物事をやり遂げる熱意でした。ところが命式全体で頼りになるのは「巳」の火がひとつだけ。何をしても気持ちが上向きませんでした。その後、大運が「午」に入り、数年後の年運で「未」が巡ってきます。巳・午・未の三字がそろい、南方火の方合が成立しました。真夏まるごとの火の気が、どっと命式に流れ込んだのです。その数年、彼は枯れ木に春が来たように、熱意も行動力もチャンスも一度に燃え上がり、以前なら考えもしなかったことを成し遂げました。ところが、火をいちばん恐れる別の人が同じ方局に出会うと、話はまったく逆になります。火が強すぎて燃えすぎ、その数年はかえって落ち着かず、出費がかさみ、心身ともに疲れ果てました。同じ一つの方合でも、命式が違えば、一方には恵みの雨、もう一方には思いがけない火事になる。これが方合です。力がいちばん大きく、恵みも厳しさもいちばん重いのです。
あなたの命式に方合はそろっていますか?
方合は成立すればもっとも強い力を持ちますが、四柱全体を見て、大運や年運と照らし合わせてはじめて判断できます。生年月日を入れて無料の命式を出し、ご自分の五行のバランスを確かめてみてください。
よくある質問
方合は三字すべてがそろわないと成立しませんか?
はい。三字がそろってはじめて方局となり、力も完全になります。隣り合う二字だけ(寅卯、亥子など)の場合は「半会」と呼ぶことが多く、勢いはあっても局にはなっていません。
方合と三合が同時に出ることはありますか?
あります。しかもよくあることです。同じ字が三合にも方合にも加わることがあります(卯は亥卯未の三合木にも、寅卯辰の方合木にも入ります)。実際には、どちらが先に成立し、力がどちらに傾くかを見ます。
大運や年運で方合がそろうこともありますか?
あります。命式にすでに二字あれば、大運や年運が三字目を補った期間に方局が成立し、その五行の力が満ちあふれます。一連の関係の中で、運の影響がもっとも激しく出るものです。
方合は良いものですか、悪いものですか?
命式の喜忌しだいです。方合はある五行を急に強めます。それが必要な五行(用神・喜神)なら大吉、恐れる五行(忌神)なら凶です。力が大きいほど、良くも悪くもはっきり出ます。