機月同梁:安定型の四星が三方にそろう
殺破狼が「動」なら、機月同梁(きげつどうりょう)は「静」です。天機(てんき)・太陰(たいいん)・天同(てんどう)・天梁(てんりょう)の四星は穏やかで計画を重んじる星で、これらがすべて命宮の三方四正に現れると、古書は「機月同梁作吏人」と言います。組織の中で参謀役を務め、企画や文書の仕事をこなす人、という意味です。
機月同梁
成格の条件:天機・太陰・天同・天梁の四星がすべて三方四正にある(寅・申は『全書』の正格)。
加点と破格:三合に文昌または文曲が見えることを、通行本(現在広く出回っている格局集)は欠かせない加点とみなします。吉星は多いほどよいとされます。『全書』は、凶煞・空劫・化忌が見えれば下格としています。
出典:「骨髄賦」に「七殺破軍宜出外,機月同梁作吏人」、『全書』巻三に「梁同機月寅申位,一生利業聰明」、『全書』巻三の注に「命在寅申方論……凶殺空劫化忌為下格」
四星はいずれも「よく考えてから動く」星です。天機は頭脳、太陰は細やかさと積み重ね、天同は和やかさ、天梁は人の面倒を見ることと筋を通すことを表します。四星がそろった人は、物事をきちんと計画し段取りを整えるのが得意で、前線で先陣を切るより、後方で仕組みを支えることを選びやすい傾向があります。古代の「吏」は官僚組織で実務を担う人のことで、現代でいえば公務、企画、事務・管理、財務、研究など、安定と細やかさが求められる仕事にあたります。
『全書』は命宮が寅・申の場合(天同・天梁か天機・太陰が命宮に入る盤と、空宮で対宮が巨門・太陽の盤)だけを数えます。通行本は寅・申を正格とし、ほかの宮でも四星がそろえば成立とします。台湾の紫微斗数サイト「星林学苑」は 18 通りすべてを採っています。本サイトは 18 通りをすべて成立と判定し、寅・申は「『全書』の正格」と別に表示します。なお、オープンソースの命盤ライブラリ iztro が挙げる「命宮が空宮で、対宮から天同・天梁または天機・太陰を借りる」4 通りは、実際に命盤を出すと三方四正に四星がそろわないため、本サイトは採りません。
本サイトの実測:命盤の約 12.9% が機月同梁に当てはまります。
例の命盤:新暦 1960 年 1 月 14 日、巳の刻生まれ(己亥年)。命宮は申で、主星はありません。三方四正の吉星と禄・権・科:天魁・天鉞・天梁化科。煞星・化忌・陥:火星・地劫。
18 通り:なぜ巳・亥ではそろわないのか
本サイトですべての命盤を「命宮の地支+命宮の主星」で分類すると、機月同梁はちょうど 18 通り現れます。9 通りの組み合わせに、それぞれ対宮の型が一つずつあるということです。命宮が巳・亥のときは、どの星が入っても三方四正に四星はそろいません。そのうち命宮が寅・申の 8 通りが『全書』の正格で、全命盤の約 4.2% にあたります。
誤解:機月同梁は公務員にしか向かない。
古書の「吏人」は、制度の中で働く人のことです。現代の企画、事務・管理、財務、研究、技術管理、さらに大企業の中間管理職なども、この気質を生かせる場です。
誤解:機月同梁には野心がない。
安定型の構造であって、向上心がないという意味ではありません。化禄・化権や禄存が加われば、専門性を武器に着実に上がっていくタイプになることがよくあります。
ほかの格局
率直に言うと:格局は命盤のひとことの要約であって、命盤のすべてではありません
古書は、よく現れて見分けやすい星の組み合わせに名前をつけました。覚えやすく、説明しやすくするためで、それが格局です。命盤の輪郭をすばやくつかむには便利ですが、命盤の吉凶は格局の名前があるかどうかで決まるものではありません。同じ格局でも、三方四正の吉星・煞星・四化が違えば、たどる人生は大きく変わります。当サイトは成格の条件、古書の出典、性格の傾向だけを書き、富貴・貧賤・寿命・健康についての断定はしません。内容は参考・娯楽を目的としたものです。
自分の命盤にどんな格局があるか調べる
新暦の生年月日と出生時刻を入れると、命盤が当てはまるすべての格局、成格の根拠、三方四正の吉星と煞星・化忌を一覧にします。計算はすべてブラウザ内で行います。
機月同梁のよくある質問
機月同梁はどう見ればいいですか?
命宮・財帛宮・官禄宮・遷移宮の四つの宮に、天機・太陰・天同・天梁の四つの主星がすべてそろっているかを見ます。
機月同梁は良い格局ですか?
安定していて細やかで、制度のある環境に合う構造です。古書は三合に文昌・文曲が見え、煞星や化忌がないことを重んじ、凶煞・空劫・化忌が見えれば下格としています。
機月同梁の人は多いですか?
本サイトの集計では命盤の約 12.9% が当てはまり、そのうち命宮が寅・申の『全書』正格は約 4.2% です。