十二直と黄道日・黒道日:農民暦のあの二つの欄をどう読むか

農民暦の毎日には、宜忌のほかにたいてい一文字(建・除・満・平……)と一柱の神(青龍・明堂・天刑・朱雀……)が書かれています。前者が建除十二神、後者が黄道・黒道の十二神です。建除十二神は、日本のカレンダーの暦注に載っている「十二直」と同じ十二文字です。どちらも昔の人が日の吉凶を判断した基礎ですが、どちらも単独で吉凶を決める欄ではありません。

十二直の並び方

十二直は「月建(げっけん)」から数えます。二十四節気で区切った月にはそれぞれ月の支があり(立春のあとは寅の月)、日の支が月の支と同じ日が「建」の日です。そこから除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉と続き、12日で一巡します。節気が変わる境目では同じ直を一日重ねて月を切り替えるので、十二直は二十四節気と結びついています。台湾の暦で「収」と書く十番目は、日本の暦注では「納(おさん)」と書きます。

伝統的な口訣は 「建滿平收黑,除危定執黃,成開皆可用,閉破不相當。」 です。意味は「建・満・平・収は黒、除・危・定・執は黄、成・開はどちらも用いてよく、閉・破はふさわしくない」。日本の暦注にも十二直ごとの吉凶の説明がありますが、細かい読み方は国や流派で違うことがあります。

十二直イメージ口訣の分類1年の宜嫁娶の日に現れた数
建(たつ)物事が立ち上がり、勢いが出はじめる黒4日
除(のぞく)古いものを除き新しくする、障りを払う黄16日
満(みつ)満ちる、充実する黒12日
平(たいら)平らか、穏やか黒7日
定(さだん)定まる、落ち着く黄16日
執(とる)守る、保つ黄14日
破(やぶる)破れる、突き破る(月の支と冲する)用いない0日
危(あやぶ)高い所、危うさの中に得るものがある黄15日
成(なる)成し遂げる、完成する用いてよい8日
納(おさん)取り入れる、収める黒8日
開(ひらく)開く、通じる用いてよい19日
閉(とづ)閉じる、しまい込む用いない9日

いちばん右の列は、2026年10月からの1年にある128日の宜嫁娶の日が、どの直に当たったかを本サイトで集計したものです。二つのことがわかります。破の日は一日もないことは「閉・破はふさわしくない」と一致します。ところが口訣で「黒」とされる建・満・平・収と、「ふさわしくない」閉を合わせると、なお40日が通書で宜嫁娶とされています。通書の宜忌は数十種類の吉神・凶神を総合したもので、十二直はそのひとつにすぎないからです。

黄道・黒道の十二神

六柱の神
黄道(吉)青龍・明堂・金匱・天徳・玉堂・司命
黒道(凶)天刑・朱雀・白虎・天牢・玄武・勾陳

十二神は毎日一柱ずつ交代で当番をし、起点は月によって決まるので、1年では黄道と黒道がおよそ半々になります(本サイトの集計では1年のうち黄道日は181日)。日本でも「黄道吉日」という言葉は知られていますが、もともとは黄道の神が当番をする日のことです。時辰にもそれぞれ当番の神がいるので、時辰にも黄道・黒道があり、本サイトの示す「吉時」は黄道の時辰です。

十二直と同じく、黄道・黒道も参考のひとつにすぎません。1年の宜嫁娶の日のうち、黄道日は約53.1%で、残りの半分近くは黒道日ですが、通書はそれでも「宜」としています。

本サイトでのこの二つの欄の使い方

本サイトは通書の宜忌を基準にし、黄道日と十二直の吉日(除・危・定・執・成・開)は加点に使うだけで、条件にはしていません。検索結果では、両方を満たす日に印をつけています。理由は単純で、宜忌はすでにこれらの要素を一度総合しているからです。ひとつの欄でさらにふるい落とすと二重に減点することになり、通書がよいとしている日まで理由なく消してしまいます。

吉日を探す:事柄を選び、干支を入れると日付と吉時が出ます

通書の宜忌で絞り込み、当事者の干支(えと)と冲する日を除いて、その日の黄道の時辰(吉時)を一覧にします。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。

干支は立春(2月4日ごろ)で切り替わります。1月〜2月初めに生まれた方は前年の干支になることがあるので、わからなければ無料で命式を出すで年柱を確かめてください。時刻は台湾時間(UTC+8)で、日本時間(JST)は1時間足した時刻です。ほかの家族の干支も避けたいときは、干支を替えて何度か調べてください。

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正直にお伝えします:吉日は安心をくれますが、結果の責任までは負いません

択日は千年以上続く生活の習わしで、大切な日に節目の感覚と安心をもたらしてくれます。けれども結婚生活が幸せか、引っ越しが順調か、商売がうまくいくかを決めるのは、最終的には人です。本サイトの宜忌は通書(暦の本)の暦法データにもとづいていますが、通書は流派によって少しずつ違います。特に大切な場面では、本サイトの結果を一次選考として使い、信頼できる先生に相談するのもよいでしょう。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

すぐに吉日を探したい方へ

事柄を選んで干支を入れるだけで、その事柄に宜しく当事者と冲しない日を一覧にし、黄道日・十二直の吉日・吉時に印をつけます。

十二直と黄道日・黒道日のよくある質問

建除十二神とは何ですか?

通書が月の支から数えて毎日割り当てる値星で、建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉の順に12日で一巡します。日の支が月の支と同じ日が建の日で、そこから順に並びます。日本の暦注の十二直と同じもので、日本では十番目を「納」と書きます。

「除危定執は黄、成開はみな用いてよい」とはどういう意味ですか?

十二直の吉凶を判断する伝統的な口訣です。除・危・定・執は吉、成・開も用いてよく、建・満・平・収は凶、閉・破はふさわしくない、という意味です。ただし参考のひとつにすぎず、通書の宜忌はもっと多くの要素を総合しています。

黄道日は必ず黒道日よりよいのですか?

そうとは限りません。黄道・黒道はその日の当番の神にすぎず、1年ではおよそ半々です。本サイトの集計では、宜嫁娶の日のおよそ半分が黒道日で、通書はそれでも「宜」としています。

破の日に物事をしてもいいですか?

破の日は月の支と冲する日で、伝統的に祝い事には向かないとされます。本サイトの集計では、1年の宜嫁娶の日のうち破の日に当たった日は一日もありませんでした。