月老霊籤 第14番(上上)

誰謂荼苦?其甘如薺。宴爾新婚,如兄如弟。 苦菜が苦いと誰が言う?私にはナズナのように甘い。あなたは新妻と睦まじく、まるで兄弟のように親しい。

籤の原文と現代語訳

誰謂荼苦?
苦菜が苦いと誰が言う?

其甘如薺
私にはナズナのように甘い。

宴爾新婚
あなたは新妻と睦まじく、

如兄如弟
まるで兄弟のように親しい。

籤番等級出典
第14番(第十四籤)上上(とてもよい)『詩経』邶風「谷風(こくふう)」
《詩經・邶風・谷風》

校勘:流布本は「如史如弟」とするが、『詩経』により「如兄如弟」に改めた。『詩経』の原文は「宴爾新昏」。

典故:原典は何を語っているか

原詩は夫に捨てられた妻の嘆きの歌です。苦菜が苦いと誰が言うのか、私の苦しみに比べればナズナのように甘い。あなたは新しい妻と、兄弟のように仲睦まじい、と歌っています。

「谷風」(こくふう)は『詩経』の「邶風」(はいふう)に収められた、たいへん長い棄婦の詩です。冒頭、彼女は谷を吹く風雨を引き合いに、夫婦は心を一つにすべきで、腹を立てるべきではない、と訴えます。続いて家を出て道を行きますが、名残惜しくて足取りは重く、夫は門口までしか見送ってくれません。籤のこの数句は、まさにこのとき口にした言葉です。彼女はさらに、私が作った魚梁(やな)に触らないで、私の魚籠(びく)を開けないで、と言い、すぐに、自分の身さえ置き所がないのに、この先のことなど構っていられない、と嘆きます。後の章では、貧しかった頃に心を尽くして家を切り盛りしたのに、暮らしが楽になった今、夫は自分を仇のように扱う、と振り返ります。『毛詩序』はこの詩を、衛の夫婦が道を失ったことを風刺したものとしています。「新婚燕爾」(しんこんえんじ)はのちに新郎新婦を祝うめでたい言葉になり、元の詩にこめられた恨みや苦しみは、かえってあまり顧みられなくなりました。

意味

字面どおりに読めば、心から好きなら苦労さえ甘く感じる、新婚の睦まじさを表します。ただ原詩は捨てられた妻の歌でもあり、幸せなときこそそばにいる人を大切に、という戒めとしても読めます。

ひとこと:条件だけで人を選ばないこと。一緒になってからも、相手をずっと大切に。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第13番/次の籤:第15番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第14番のよくある質問

月老霊籤の第14番には何と書かれていますか?

「誰謂荼苦?其甘如薺。宴爾新婚,如兄如弟。」という文句で、現代語にすると「苦菜が苦いと誰が言う?私にはナズナのように甘い。あなたは新妻と睦まじく、まるで兄弟のように親しい。」という意味です。等級は上上、出典は『詩経』邶風「谷風(こくふう)」です。

月老霊籤の第14番はどういう意味ですか?

字面どおりに読めば、心から好きなら苦労さえ甘く感じる、新婚の睦まじさを表します。ただ原詩は捨てられた妻の歌でもあり、幸せなときこそそばにいる人を大切に、という戒めとしても読めます。ひとこと添えるなら、条件だけで人を選ばないこと。一緒になってからも、相手をずっと大切に。