四柱推命で見る共同経営:劫財は利益を分けるのか、始める前に確かめたいこと

友人と店を開く、一緒に仕事を請ける。始まりはいつも熱いものですが、問題になるのはたいていお金、手柄、そして最終的に誰が決めるかです。四柱推命は共同経営をするかどうかを代わりに決めてはくれませんが、いちばんつまずきやすい場所を先に示してくれます。二人は互いに劫財か、二人とも比劫が強いか、五行で片方だけが得をしていないか。見えていれば、契約と役割分担で先に手を打てます。

先に話し合っておきたい三つの組み合わせ

組み合わせ見分け方実測の割合起こりやすいこと
互いに劫財二人の日干の五行が同じで陰陽が違う(例:甲と乙、丙と丁)9.9%顧客・リソース・手柄が分かれやすく、お金があいまいだと関係にひびが入る
二人とも比劫が強い二人の命式で最も重い通変星のグループがどちらも比肩・劫財4.3%どちらも自分で決めたがり、譲らない
片方が得をし、片方が持ち出し相手の日干の五行があなたの用神・喜神なのに、あなたの五行は相手の忌神(またはその逆)39.2%片方はどんどん順調に、もう片方はどんどん疲れて、やがて不満がたまる

比劫奪財は古典によく出てくる考え方です。比肩・劫財はあなたと同類で、同じ財を分け合います。家庭に当てはめれば兄弟姉妹の遺産分けの話になり、共同経営に当てはめれば、二人が同じ顧客、同じ利益、同じ手柄を取り合う話になります。互いに劫財の組み合わせは約 9.9% と少なくありませんが、これは「先にはっきりさせておこう」という合図であって、「必ずけんかになる」という意味ではありません。

例:明さんと共同経営者の健さん

明さん × 共同経営者の健さん:互いに劫財、しかも力を出しているのは明さん

明さん|1987年4月16日 亥の刻(21〜23時)生まれ

年柱丁卯
月柱甲辰
日柱・日干乙未
時柱丁亥

健さん|1987年1月25日 申の刻(15〜17時)生まれ

年柱丙寅
月柱辛丑
日柱・日干甲戌
時柱壬申
  1. 二人の土台:明さん:日干は乙木、身強(みきょう)。喜ぶ五行は 火金土、忌む五行は 水木。健さんは日干が甲木で身弱、喜ぶ五行は 水木、忌む五行は 火土金。
  2. 通変星の役割:甲と乙はどちらも木で、一つは陽、一つは陰。だから二人は互いに劫財(ごうざい)です。同類で推進力があり、同じリソースを分け合う関係です。
  3. 五行の補い合い:健さんは身弱で木の助けが必要なので、明さんの木は健さんの用神・喜神です。ところが明さんは身強で木を忌むため、健さんの木は明さんにとって負担になります。この共同経営では、力を出しているのは明さん、得をしているのは健さんです。
  4. 干支の関係:日支の未と戌は刑であり破でもあり、月支の辰と丑は破です。私的な付き合いでは小さなことでお互いの気に障りやすく、決めた段取りも直前でひっくり返りがちです。
  5. 活かし方:この組み合わせがいちばん危ないのは「友達だからそこまできっちりしなくていい」という空気です。出資、利益の配分、それぞれが担当する顧客と業務は、最初から契約書に書いておきましょう。持ち出しが多いのは明さんなので、友情に頼るのではなく、配分の面でそれがきちんと報われるようにすべきです。

お金を管理するのは誰、決めるのは誰

共同経営でいちばん現実的な問題は役割分担です。四柱推命から参考にできる方向は二つありますが、あくまで傾向で、最後は二人の得意分野と意欲で決めてください。

始める前に、この四つを書き出しておく

  1. 出資と利益配分:誰がいくらのお金と時間を出し、利益をどう分け、損失をどう負担するか。互いに劫財の組み合わせは、特に書面にしておくこと。
  2. 役割と決定権:誰が営業を担い誰が運営を担うか、一人で決めてよいことと二人の合意が必要なことは何か。二人とも比劫が強い組み合わせでは、ここがいちばん大切です。
  3. 顧客と成果の帰属:それぞれが連れてきた顧客や作った成果物が会社のものか個人のものか、抜けるときはどう扱うか。
  4. 抜け方:誰かが抜けたくなったり考えが合わなくなったりしたとき、持ち分をどう買い取るか、何か月前に知らせるか。うまくいっているときに出口の話をしておくのが、いちばん関係を傷つけません。

タイミングも参考になります。二人それぞれの大運(たいうん)や流年(りゅうねん)が、比劫奪財や財星が冲される年に入っていないか。そういう年に必ず何かが起こるわけではありませんが、拡大や大きな投資は控えめにして守りに入るのに向いています。その年の運の見方は四柱推命で見る流年で解説しています。

正直なひとこと:四柱推命でわかるのは「付き合い方の傾向」まで

二人の協力がうまくいくかどうかは、最終的にはコミュニケーションと役割分担、そして約束したことを守れるかで決まります。四柱推命にできるのは、どこでつまずきやすいかを先に教えることです。どちらが相手を押し切りやすいか、お金や手柄でどこがもめやすいか、仕事のペースがどれだけ違うか。わかったら話し合い、文書にしておく。人を採用するかどうかを判定する道具ではありません。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、契約や財務・法律上の取り決めの代わりにはなりません。

共同経営の前に、二人の組み合わせを調べる

あなたと共同経営者の生年月日を入力すると、互いに劫財か、五行でどちらが得をするか、日柱・月柱に刑や冲がないかがわかります。

共同経営のよくある質問

二人が互いに劫財なら、共同経営はしないほうがいいですか?

共同経営はできます。ただ、お金と手柄は先にはっきりさせましょう。互いに劫財とは、同類で推進力があり、同じリソースを分け合いやすい二人のことで、約 9.9% の組み合わせがこれにあたります。出資・利益配分・顧客の帰属を契約書に書いておけば、その推進力を同じ方向に使えます。

四柱推命で、共同経営が儲かるかどうかわかりますか?

わかりませんし、事業の成否を四柱推命で判断すべきでもありません。四柱推命で示せるのは二人の関わり方の傾向、つまり誰が主導し、誰が得をし、どこでもめやすいかです。儲かるかどうかはビジネスモデル・市場・実行力しだいです。

共同経営の相手は、用神が補い合う人を選ぶべきですか?

相互補完の組み合わせは約 23.4% しかないので、こだわる必要はありません。もっと多いのは片方が得をし片方が持ち出しになる組み合わせで、持ち出しの側が報われると感じられる分担と見返りがあれば、同じように長く続けられます。

共同経営を始めるのに向かない時期はありますか?

二人の大運・流年を参考にできます。比劫奪財や財星が冲される年、身弱なのに財が重くのしかかる年は、控えめにしたほうがよいでしょう。これはタイミングの目安にすぎず、本当に大事なのは準備が十分かどうかです。