月老霊籤 第11番(中平)
自剪芭蕉寫佛經,金蓮無復印中庭。清風明月長相憶,玉管朱弦可要聽?多病不勝衣更薄,宿妝猶在酒初醒。隔年違別成何事?臥看牽牛織女星。 芭蕉の葉を自ら切って経を書き写す。金の蓮の足跡は、もう中庭に残らない。清らかな風と明るい月に、いつまでも思い出す。玉の笛と朱の弦、聴いてくれる人はいるのだろうか?体も弱く、衣はいっそう薄く感じる。昨夜の化粧のまま、酒の酔いがようやく醒める。年を隔てて別れたまま、何になったというのか?横になって牽牛と織女の星を眺める。
籤の原文と現代語訳
自剪芭蕉寫佛經
芭蕉の葉を自ら切って経を書き写す。
金蓮無復印中庭
金の蓮の足跡は、もう中庭に残らない。
清風明月長相憶
清らかな風と明るい月に、いつまでも思い出す。
玉管朱弦可要聽?
玉の笛と朱の弦、聴いてくれる人はいるのだろうか?
多病不勝衣更薄
体も弱く、衣はいっそう薄く感じる。
宿妝猶在酒初醒
昨夜の化粧のまま、酒の酔いがようやく醒める。
隔年違別成何事?
年を隔てて別れたまま、何になったというのか?
臥看牽牛織女星
横になって牽牛と織女の星を眺める。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第11番(第十一籤) | 中平(吉凶半ば・穏やか) | 黄之雋(こうしじゅん)『香屑集(こうせつしゅう)』(唐詩の句を集めた集句詩) 黃之雋《香屑集》(集唐人詩句) |
校勘:第7句は流布本で「衛星年違別」とあるのを、『香屑集』により「隔年違別」に改めた。第2句は zhanbu の版で「無影」とあるが、『香屑集』により「無復」とする。『香屑集』では第3句が「清風朗月」、第5句が「多病不任」で、意味は同じなので流布本のまま記載。
典故:原典は何を語っているか
清の黄之雋が、八人の唐の詩人の句を集めて一首に仕立てた詩です。ひとり暮らしの女性が遠くの人を想う姿を描き、最後の句は杜牧「秋夕」の「横になって牽牛と織女の星を眺める」を借りています。
この詩は清代の黄之雋(こうしせん)『香屑集』(こうせつしゅう)に収められています。黄之雋は康熙・雍正年間の文人で、集句を好みました。集句とは、先人の詩から一句ずつ取り出し、組み合わせて新しい一首に仕立てるものです。『香屑集』十八巻はすべて唐人の詩句で編まれていて、どの句にも出典がありながら、平仄・対句・韻がすべて合い、しかも一気に書き下ろしたように読めなければならず、たいへんな腕前が要ります。この七言律詩は、ひとり暮らしの女性を描いています。芭蕉の葉を切り取って経を写し、庭にはもう彼女の足跡も残っていません。清らかな風と明るい月のもとでいつまでも昔の人を想いながら、相手がまだ自分の簫(しょう)や琴を聞きたいと思っているかはわかりません。病がちで体も弱く、薄着のまま、酔いから覚めても昨夜の化粧がまだ残っています。最後に、別れて一年、何がどうなったというのか、と問い、ただ横になって天の牽牛星と織女星を眺めるばかりです。結びの句を借りた「秋夕」は杜牧(とぼく)の作とされますが、王建(おうけん)の作とする人もいます。そのほかの句の出典は、ここでは一つひとつ確かめきれていません。
意味
思い出と恋しさの中に沈んでいますが、昔の恋はもう過ぎたことです。悔やみ続けるより、まず自分を大切にすることが、新しい縁を迎える近道です。
ひとこと:過去を手放してこそ、新しい人の入る場所ができます。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第11番のよくある質問
月老霊籤の第11番には何と書かれていますか?
「自剪芭蕉寫佛經,金蓮無復印中庭。清風明月長相憶,玉管朱弦可要聽?多病不勝衣更薄,宿妝猶在酒初醒。隔年違別成何事?臥看牽牛織女星。」という文句で、現代語にすると「芭蕉の葉を自ら切って経を書き写す。金の蓮の足跡は、もう中庭に残らない。清らかな風と明るい月に、いつまでも思い出す。玉の笛と朱の弦、聴いてくれる人はいるのだろうか?体も弱く、衣はいっそう薄く感じる。昨夜の化粧のまま、酒の酔いがようやく醒める。年を隔てて別れたまま、何になったというのか?横になって牽牛と織女の星を眺める。」という意味です。等級は中平、出典は黄之雋(こうしじゅん)『香屑集(こうせつしゅう)』(唐詩の句を集めた集句詩)です。
月老霊籤の第11番はどういう意味ですか?
思い出と恋しさの中に沈んでいますが、昔の恋はもう過ぎたことです。悔やみ続けるより、まず自分を大切にすることが、新しい縁を迎える近道です。ひとこと添えるなら、過去を手放してこそ、新しい人の入る場所ができます。