牡牛座の冥王星:世代の課題・権力・変容

冥王星は世代天体で、ホロスコープでは権力、危機、執着、根本からの変容を表します。このページでは牡牛座の冥王星の核になる姿から、「この世代に共通する課題」「個人のホロスコープでの読み方」「権力・危機・変容」までを書き、本サイトで計算した数字(冥王星が牡牛座にあった年)も載せています。

牡牛座の冥王星の基本データ

項目牡牛座の冥王星
冥王星が表すもの権力、危機、執着、根本からの変容
星座牡牛座:地のエレメント・不動宮、支配星は金星
品位損傷(この天体が別のやり方で力を出す位置)
冥王星の滞在期間一回あたり約33.7年、およそ244年ごとに戻ってくる
1950〜2030年生まれいない(この期間はこの星座にない)

牡牛座の冥王星の核心

冥王星は世代天体です。ひとつの星座に何年もとどまるので、同じ時期に生まれた人はみな同じで、まずは世代の背景を表します。あなた個人にどれだけ影響するかは、どのハウスに入っているか、太陽・月・アセンダントや個人天体と緊密なアスペクトをとっているかで決まります。

牡牛座の冥王星は、伝統的にいう「損傷(デトリメント)」、つまり冥王星の気質とこの星座の性格がいちばん噛み合わない位置です。冥王星が求めるのは、深く掘り下げ、ばらばらにして組み直すこと。牡牛座は地のエレメント・不動宮に属し、支配星は金星で、守ること、積み上げること、暮らしを安定させることを求めます。冥王星が前回ここにいたのは、いま最年長の人が生まれるずっと前のこと。次に戻ってくるのはさらに遠い未来です。ですからこれは、曾祖父母より上の世代の話を通してしか理解できない配置です。

損傷といっても悪いという意味ではなく、変容が少し遠回りになるということです。その世代が経験した変動は、土地、財産、食べもの、手仕事といった、手でさわれるものに集中しやすかったと考えられます。何代先まで同じように続くと思っていた暮らしが、少しずつ変えられていく。牡牛座のゆっくりさと頑固さのせいで、変化は遅れてやってきて、そのぶん重くのしかかります。けれども一度本当に切り替わると、新しい価値観は深く沈み込み、ふたたび揺らぐまでには長い時間がかかります。そこが他の星座とは大きく違うところです。家の年長者が残した、どうしても捨てられない品々には、どこかこの空気が漂っています。

この世代に共通する課題

その世代に共通する課題は、「本当に自分のものと言えるのは何か」でした。田畑、家業、体を使う労働、食べていくための技術。牡牛座がいちばん大切にするものが、冥王星の通過とともにもう一度重さを量り直されたのです。頼りにしていた足場を失う人もいれば、新しい生産の仕組みのなかで、前の世代には想像もつかない富を築く人もいました。持つことと失うことが同時に起こり、世代全体が「安心をどこに置くか」を考え直さざるをえませんでした。それを土地に戻した人もいれば、初めて自分の腕前に置いた人もいます。

個人のホロスコープでの読み方

いま生きている人でこの配置を持つ人はいませんが、上の世代のホロスコープを振り返るときも読み方は同じです。まずどのハウスにあるかを見て、次に太陽、月、アセンダント、金星と緊密なアスペクトがあるかを確かめます。第2ハウスや第8ハウスにあれば、お金や共有の資源の浮き沈みがその人の人生の軸になりやすいでしょう。金星と強いアスペクトがあれば、美しいもの、楽しみ、愛情へのこだわりが特に深くなります。個人の天体に触れていなければ、それは時代の背景色にすぎず、年長者のホロスコープを読むときに重く見すぎる必要はありません。

権力・危機・変容

牡牛座では、権力は資源のうえに育ちます。土地や蓄え、お金、生産の道具を握る人が発言力を持つのです。危機もたいてい欠乏の形で現れます。何かが急に足りなくなる、あるいは一生守ってきたものを取り上げられる。この世代の変容はとてもゆっくりで、最後の最後まで守り抜いてから、ようやく古いやり方がもう通用しないと認めることが多いものでした。けれども手放したあとには、価値についてのより地に足のついた理解が残ります。何を手放してよくて、何を残す価値があるのかがわかるようになるのです。

牡牛座の冥王星の長所

牡牛座の冥王星の盲点

牡牛座の冥王星の人へのアドバイス

その世代の年長者の話から、後に続く人が読みとれることがあります。本当の安心は、手のなかに握っているものだけでなく、失ったあとにもう一度始められる力からも生まれる、ということです。牡牛座の冥王星が残した経験は、まだ新しいものが芽吹く場所に心を注ぎ、すでに枯れた畑にしがみつかないこと。そして身につけた技を、次の世代にきちんと手渡すことを忘れないことです。

冥王星が牡牛座にあった年

冥王星は動きが遅く、星座を移るのに何年、ときには十数年から二十年以上かかるため、同じ時期に生まれた人はみな冥王星が同じ星座にあります。いま生きている人のなかで牡牛座の冥王星の人はほとんどいません。前回または次回の通過は下の表のとおりで、このページはその世代に共通する背景を書いたものです。1800〜2150年に冥王星が牡牛座を通った期間は次のとおりです(台北時間。逆行による出入りは一回の通過にまとめています)。

入った時期最後に出た時期約何年出入りの回数
1851年5月1884年4月32.95
2095年6月2129年3月33.75

本サイトの天体暦エンジンで1日ずつ計算(1800〜2150年)。「出入りの回数」が2以上のものは、冥王星が逆行でひとつ前の星座に戻り、また入り直したことを表します。その前後に生まれた人は、生年月日で確かめてください。1950〜2030年生まれのうち、牡牛座の冥王星の人は約0%です。

12星座の冥王星

牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座・天秤座・蠍座・射手座・山羊座・水瓶座・魚座

牡牛座にあるほかの天体

太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星

太陽が牡牛座にあることが、ふつう言う「牡牛座生まれ」です。牡牛座をご覧ください。天体の星座はハウスと合わせて読むもので、ホロスコープ詳細解読で両方を確かめられます。天体×星座の一覧へ戻る

ひとこと:ひとつの天体はホロスコープの一部にすぎません

このページは、この天体がこの星座にあるときに占星術の伝統でよく語られる傾向をまとめたもので、科学的な結論ではありません。同じ配置の人でも、太陽・月・アセンダントやほかの天体はそれぞれ違い、この天体が入るハウスやアスペクトによっても表れ方は大きく変わります。自分に当てはまらないところがあるのは自然なことで、ホロスコープ全体を見るほうがずっと正確です。本サイトの内容は参考・娯楽としてお読みください。健康・投資・法律のことは専門家にご相談ください。

完全なホロスコープを作ってみる

自分の天体がそれぞれどの星座・どのハウスにあるか知りたいときは、生年月日、出生時刻、出生地を入れれば、10天体、12ハウス、アスペクトが一度に出て、配置ごとの解説もつきます。計算はすべてお使いのブラウザ内で行われます。

牡牛座の冥王星のよくある質問

冥王星が牡牛座で「損傷」とされるのはなぜ?

冥王星の本来の性質と牡牛座が正反対だからです。冥王星は蠍座を支配し、ばらばらにして生まれ変わらせるのが得意です。牡牛座は蠍座の向かい側にあり、保存と安定を大切にします。一方は壊して建て直したく、もう一方はそのまま守りたい。そのため冥王星はここで、回り道をしながら、ゆっくり力を出すしかありません。損傷とは表現がスムーズにいかないというだけで、悪いという意味ではありません。その世代の粘り強さは、まさにこのぎこちなさのなかで磨かれたものです。

いま冥王星が牡牛座にある人はいますか?

いません。冥王星が前回牡牛座にいたのは、いま最年長の人が生まれるずっと前で、次に戻ってくるのははるか遠い未来です。この配置を知るには、家族のなかのもっと前の世代の話をたどるか、天文暦から計算するしかありません。正確な年は、このページの通過表をご覧ください。

冥王星が牡牛座にあるのは何年生まれですか?

1800〜2150年で見ると、冥王星が牡牛座にある期間は1851〜1884年、2095〜2129年です(台北時間)。星座が変わる年の前後に生まれた人は、ホロスコープ作成で生年月日から確かめてください。

牡牛座の冥王星はよい配置ですか?

牡牛座の冥王星は損傷(デトリメント)です。牡牛座は冥王星が支配する星座の向かい側にあり、リズムが逆なので、この天体の欲求は別の言い方で表す必要があります。損傷は悪いことではなく、遠回りした分だけ身につく力でもあります。ただし品位よりも、ハウスとアスペクトのほうが大きく影響します。