冬の星空:オリオン座、冬の大三角、シリウス
冬の宵は一年でいちばん明るい星が多く、夜空で最も明るい恒星シリウスも高く昇ります。等間隔に並ぶオリオン座の三つ星を見つければ、冬の空全体をたどっていけます。中国ではこの三つの星が参宿の中心で、西方白虎の胴にあたります。
台北 1 月 15 日 夜 9 時の星空
台北 1 月 15 日 夜 9 時。空を見上げたときの向きで、北が上、東が左、中心が天頂、外周が地平線です。惑星と月は年によって位置が変わるため描いていません。特定の日の空は、このページのツールでご覧ください。
同じ空は 2 月中旬なら夜 7 時ごろ、12 月中旬なら夜 11 時ごろにも見られます。星空は 1 か月に約 2 時間ずつ早くなるので、時刻をずらせば下の位置はほかの月にも使えます。
このページの計算例は、繁体字版と同じく台北(北緯 25°)で出しています。東京(北緯 35.7°)では北の星がおよそ 11° 高く、南の星がおよそ 11° 低く見えます。ツールで東京・札幌・大阪・福岡・那覇などを選べば、その場所の空を描き直せます。
この表で探してみましょう
| 目標 | 中国名 | 西洋の名前 | 台北 1/15 夜 9 時 | 東京 1/15 夜 9 時 | 見分け方 |
|---|---|---|---|---|---|
| オリオン座の三つ星 | 参宿二 | アルニラム、オリオン座 | 南東の空、高度約 61° | 南の空、高度約 52° | 同じ明るさの三つの星が等間隔で一直線に並ぶ。参宿の中心 |
| オリオン座の左肩 | 参宿四 | ベテルギウス、オリオン座 | 南東の空、高度約 65° | 南東の空、高度約 59° | 三つ星の左上の、明らかに赤い明るい星。日本の和名で「平家星」 |
| オリオン座の右足 | 参宿七 | リゲル、オリオン座 | 南の空、高度約 56° | 南の空、高度約 46° | 三つ星の右下の、青白い明るい星。和名で「源氏星」 |
| 冬の大三角:シリウス | 天狼(天狼星) | シリウス、おおいぬ座 | 南東の空、高度約 39° | 南東の空、高度約 32° | 三つ星を左下へ延ばして最初に出会うとても明るい星。夜空でいちばん明るい恒星 |
| 冬の大三角:プロキオン | 南河三 | プロキオン、こいぬ座 | 東の空、高度約 44° | 南東の空、高度約 42° | ベテルギウスの東の黄白色の星。ベテルギウス・シリウスと正三角形をつくる |
| ふたご座 | 北河三 | ポルックス、ふたご座 | 東の空、高度約 49° | 東の空、高度約 53° | プロキオンの北に並ぶ二つの明るい星、カストルとポルックス |
| ぎょしゃ座 | 五車二 | カペラ、ぎょしゃ座 | 北の空、高度約 68° | 北の空、高度約 79°(天頂付近) | 天頂のやや北にある黄色い明るい星 |
| おうし座 | 畢宿五 | アルデバラン、おうし座 | 南の空、高度約 81°(天頂付近) | 南の空、高度約 70° | 三つ星を右上へ延ばすと、ヒアデス星団の V 字(畢宿)の中にオレンジ色の星 |
| すばる | 昴宿六 | アルキオネ、おうし座 | 西の空、高度約 77°(天頂付近) | 南西の空、高度約 71° | アルデバランからさらに右上、小さな星がぎゅっと集まっている |
| カノープス(南極老人星) | 老人(南極老人星) | カノープス、りゅうこつ座 | 南の空、高度約 9°(かなり低い) | 地平線の下 | シリウスの真下、南の地平線近くの明るい星。夜空で 2 番目に明るい恒星 |
位置は当サイトの星空エンジンで計算(台北・東京とも地方の標準時、大気差は考慮せず)。緯度が 1° 北へ行くごとに、南の星はおよそ 1° 低くなります。
冬のダイヤモンド(冬の大六角形)
リゲルから始めて、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウスを順に結ぶと大きな六角形になり、その中にベテルギウスがあります。日本では「冬のダイヤモンド」とも呼ばれます。七つとも一等星以上なので、街中でも見えます。
カノープス:日本では「見えたら幸運」の星
カノープス(りゅうこつ座 α、赤緯約 −53°)は中国の北方ではめったに見えず、現れると吉兆とされて「南極老人星」「寿星」と呼ばれました。日本でも房総の布良(めら)にちなむ「布良星(めらぼし)」などの和名があり、縁起のよい星として親しまれてきました。東京では最も高くても約 1.6° で、南の地平線まで見通せる場所でなければ見えません。那覇では約 11°、台北では約 12°、高雄では約 15° まで昇ります。1〜2 月の夜 9〜11 時ごろ、シリウスの真下の南の地平線近くを探してください。
ベテルギウスの赤
ベテルギウスは明るさが不規則に変わる赤色超巨星で、2019 年末から 2020 年初めにかけて大きく暗くなって世界の注目を集め、その後もとに戻りました。赤いベテルギウスと青白いリゲルは、星に色の違いがあることを確かめるのに最適な組み合わせです。
よくある三つの誤解
三つ星を参宿というので、参宿は三つの星。
参宿は三つ星のほか、四隅のベテルギウス・ベラトリックス・サイフ・リゲルを含む七つの星です。「参」を「三」と解する説は、中央の三つ星を指しています。
シリウスは夜空でいちばん明るい。
シリウスは最も明るい「恒星」です。金星や木星、ときには火星のほうが明るく、月は言うまでもありません。
カノープスは日本では見えない。
関東以南なら見えます。ただし東京では最も高くても約 1.6° と地平線ぎりぎりで、那覇では約 11° です。冬の宵、シリウスの真下を探します。
今夜の星空:いま頭の上に何があるか
日付・時刻・場所を選ぶと、その瞬間の全天星図を描き、月、惑星、高く昇っている明るい星、そして真南に南中している二十八宿を表示します。西洋の星座と中国の星官の線を切り替えられます。計算はすべてお使いのブラウザの中で行います。
星表:ヒッパルコス星表の 5 等星までの約 1,600 個(d3-celestial から整理、BSD ライセンス)。月と惑星は簡易計算で位置の誤差は 0.3° 以内、大気差は考慮していません。
正直に言うと:ここで扱うのは天文で、吉凶ではありません
このテーマで扱うのは、実際に空に見える星のことです。どの方角にあり、どの季節に見え、東洋と西洋でそれぞれ何と呼ぶか。暦注の「今日の宿」、宿曜占星術、テレビの星占いの十二星座、紫微斗数の星は、どれも星の名前を借りていますが別の計算体系で、その夜の空の星とは対応していません。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
日付を変えて、あなたの夜の星空を見る
日付・時刻・場所を選ぶと、月と惑星も入れた全天星図を描きます。
冬の星空のよくある質問
冬の大三角はどの星ですか?
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンです。
オリオン座は中国の天文学で何と呼ばれますか?
主に二十八宿の参宿(三つ星と四隅の明るい星)と觜宿(頭の小さな三星)で、西方白虎に属します。
カノープスは日本で見えますか?
見えます。冬の宵、シリウスの真下の南の地平線近くで、東京では最も高くて約 1.6°、那覇では約 11° です。南がひらけた場所が必要です。