春の星空:北斗七星からアークトゥルス、スピカへ
春の宵は北斗七星が一年でいちばん高く昇るので、ここから始めるのが最適です。柄のカーブを外へたどると、オレンジ色のアークトゥルス、白いスピカと二つの明るい星に順に行き着きます。これが「春の大曲線」です。
台北 4 月 15 日 夜 9 時の星空
台北 4 月 15 日 夜 9 時。空を見上げたときの向きで、北が上、東が左、中心が天頂、外周が地平線です。惑星と月は年によって位置が変わるため描いていません。特定の日の空は、このページのツールでご覧ください。
同じ空は 5 月中旬なら夜 7 時ごろ、3 月中旬なら夜 11 時ごろにも見られます。星空は 1 か月に約 2 時間ずつ早くなるので、時刻をずらせば下の位置はほかの月にも使えます。
このページの計算例は、繁体字版と同じく台北(北緯 25°)で出しています。東京(北緯 35.7°)では北の星がおよそ 11° 高く、南の星がおよそ 11° 低く見えます。ツールで東京・札幌・大阪・福岡・那覇などを選べば、その場所の空を描き直せます。
この表で探してみましょう
| 目標 | 中国名 | 西洋の名前 | 台北 4/15 夜 9 時 | 東京 4/15 夜 9 時 | 見分け方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北斗七星 | 天枢 | ドゥーベ、おおぐま座 | 北の空、高度約 53° | 北の空、高度約 64° | 北の空高く、器の口を下に向けている。春の空全体の出発点 |
| 大曲線の一つ目 | 大角(大角星) | アークトゥルス、うしかい座 | 東の空、高度約 40° | 東の空、高度約 42° | 柄のカーブの先で最初に出会う明るいオレンジ色の星。夜空で 4 番目に明るい恒星 |
| 大曲線の二つ目 | 角宿一 | スピカ、おとめ座 | 南東の空、高度約 36° | 南東の空、高度約 31° | さらに同じだけ進んだ白い明るい星。青龍の角・角宿の距星 |
| しし座 | 軒轅十四 | レグルス、しし座 | 南西の空、高度約 75° | 南西の空、高度約 64° | 南西の高い空。裏返しの「?」(中国名 軒轅)がしし座の頭で、その根もとがレグルス |
| 春の大三角 | 五帝座一 | デネボラ、しし座 | 南東の空、高度約 70° | 南東の空、高度約 65° | しし座の尾のデネボラが、アークトゥルス・スピカと大きな三角形をつくる |
| うみへび座の心臓 | 星宿一 | アルファルド、うみへび座 | 南西の空、高度約 52° | 南西の空、高度約 41° | 南西の空にぽつんと光るオレンジ色の星。周りに明るい星がない。朱雀の星宿 |
| からす座 | 軫宿一 | ギェナー、からす座 | 南東の空、高度約 41° | 南東の空、高度約 33° | スピカの南西にある四つの星の小さな四辺形。軫宿 |
位置は当サイトの星空エンジンで計算(台北・東京とも地方の標準時、大気差は考慮せず)。緯度が 1° 北へ行くごとに、南の星はおよそ 1° 低くなります。
みなみじゅうじ座は日本で見える?
場所と時期しだいです。みなみじゅうじ座で最も明るいアクルックス(赤緯約 −63°)は、東京では最も高くなっても -8.9° で地平線の下のままですが、石垣島では約 2.4° まで昇ります。沖縄の八重山諸島、特に日本最南端の有人島・波照間島は「南十字星が見える島」として知られ、4〜6 月の夜、南がひらけた海辺で空気が澄んでいれば全体が見えます。台湾南端の墾丁でもアクルックスは約 4.8°、ガクルックスは約 10.8° です。
鬼宿の「積尸気(ししき)」
かに座は暗い星座ですが、中央に肉眼でも見えるぼんやりした光のしみがあります。西洋ではプレセペ星団(M44)、中国では鬼宿の中にあり、古くは「積尸気」と呼ばれました。春の宵、しし座とふたご座の間を暗い場所で探してみてください。
よくある三つの誤解
アークトゥルスとスピカは同じ宿に属する。
どちらの中国名にも「角」がつきますが、アークトゥルス(大角)はうしかい座にある亢宿近くの別の星官で、角宿の距星はおとめ座のスピカ(角宿一)だけです。
春の宵には青龍の全身が見える。
春の宵の早い時間に東から昇ってくるのは角宿と亢宿だけで、房宿・心宿・尾宿が高く昇るのは真夜中過ぎか夏の宵です。
しし座流星群は春。
しし座が見ごろなのは春の宵ですが、しし座流星群の極大は 11 月中旬で、しし座が昇る真夜中過ぎまで待つ必要があります。
今夜の星空:いま頭の上に何があるか
日付・時刻・場所を選ぶと、その瞬間の全天星図を描き、月、惑星、高く昇っている明るい星、そして真南に南中している二十八宿を表示します。西洋の星座と中国の星官の線を切り替えられます。計算はすべてお使いのブラウザの中で行います。
星表:ヒッパルコス星表の 5 等星までの約 1,600 個(d3-celestial から整理、BSD ライセンス)。月と惑星は簡易計算で位置の誤差は 0.3° 以内、大気差は考慮していません。
正直に言うと:ここで扱うのは天文で、吉凶ではありません
このテーマで扱うのは、実際に空に見える星のことです。どの方角にあり、どの季節に見え、東洋と西洋でそれぞれ何と呼ぶか。暦注の「今日の宿」、宿曜占星術、テレビの星占いの十二星座、紫微斗数の星は、どれも星の名前を借りていますが別の計算体系で、その夜の空の星とは対応していません。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
日付を変えて、あなたの夜の星空を見る
日付・時刻・場所を選ぶと、月と惑星も入れた全天星図を描きます。
春の星空のよくある質問
春の大曲線とは?
北斗七星の柄のカーブを外へたどってうしかい座のアークトゥルスへ、さらにおとめ座のスピカまで延ばした大きな弧です。
春の大三角はどの星ですか?
うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラです。
みなみじゅうじ座は日本で見えますか?
本州からは見えませんが、沖縄の八重山諸島(石垣島・波照間島など)なら 4〜6 月の夜に見えます。石垣島でもアクルックスの高さは約 2.4° なので、南がひらけた場所が必要です。