寅巳の害とは?
寅巳(とら・み)の害(がい)は、干支でいえば「蛇が猛虎に遇えば刀で断つがごとし」の組み合わせです。寅の木と巳の火は、本来は木が火を生じる恩ある間柄なのに害し合います。しかも寅巳は害であると同時に「寅巳申の三刑」にも含まれるため、ほかの害より傷が重くなりやすく、恩と恨み、けがやもめごとの色合いを帯びます。害は六害(中国語圏では「穿(せん)」とも呼びます)の一つです。
- 関係の種類
- 地支の六害(別名「穿」)
- 害し合う地支
- 寅(木)↔ 巳(火)・虎と蛇
- 成り立ち
- 寅亥はもともと合、巳が亥を冲するので寅と巳が害し合う。さらに寅巳申の三刑と重なる
- 傾向
- 恩から恨みが生まれる、けがやもめごと(刑を帯びるため重め)
一、寅と巳はなぜ害し合う?
寅はもともと亥と合しています(寅亥の支合)。ところが巳がやってきて亥を冲で追い払い(巳亥の冲)、寅の合を壊してしまうので、寅と巳は害し合います。昔から「蛇遇猛虎如刀断(蛇が猛虎に遇えば刀で断つがごとし)」といわれる組み合わせです。さらに重要なのは、寅巳が「寅巳申の三刑」にも含まれていること。命式にもう一つ「申」が加わると、この組は害と刑が重なり、傷が深くなります。
二、どの柱に出ると、何が動く?
寅巳の害は、恩から恨みが生まれる、けがやもめごとに出やすいとされます。善意が裏切られる、協力関係にわだかまりが生じる、といった形です。刑を帯びるため、思わぬけがや口論・訴訟ごとにも注意が要るといわれます(体の不安は医療機関へ)。どの柱に出るかで、どの関係に関わるかが変わります。(刑と重なったときの詳しい筋書きは「寅巳申の三刑」のページで解説しています。)
三、いつ動き出す?
命式に寅か巳のどちらかがあれば、大運・流年でもう一方が巡ってきたときに動きます。その年にさらに「申」が巡って寅巳申の三刑がそろうと、傷はもっとも重く、もめごとももっともこじれやすくなります。
四、寅巳の害をどう受け止める?
この組は刑と重なるため、六害のなかでも重いほうです。実際には、組む相手を慎重に選び、書面に残して一歩ぶんの余地を残すこと、そして刑の硬い気を規律の求められる仕事(外科医、警察・自衛官、司法など)へ向けることが勧められます。(以上は伝統的な命理の考え方で、参考程度にとどめてください。)
五、ある命式の物語
ある男性は親しい友人と手を組みました(寅巳)。はじめは木が火を生じるような、善意からの支え合いでした。ところが利益がからむ場面でわだかまりが生まれ、関係がぎくしゃくしてしまいます。しかもその年はちょうど申が巡り、寅巳申の三刑が成立して、一つの共同事業が裁判沙汰にまで発展しました。これがまさに寅巳の害が「刑を帯びる」重さ——恩の中に刃が潜んでいるのです。その後、彼は組む前に書面を交わし、一歩ぶんの余地を残すようにして、同じ傷に何度もつまずくことはなくなりました。
あなたの命式に寅巳の害はありますか?
寅巳の害が寅巳申の三刑と重なっているか、どの関係に傷が出やすいかは、四柱すべてを見てはじめて判断できます。生年月日を入力すれば無料で命式を出せます。
よくある質問
寅巳の害はなぜほかの害より重いのですか?
寅巳は寅巳申の三刑にも含まれるため、申が巡ると害と刑が重なり、傷ももめごとも重くなりやすいからです。
寅巳の害は主にどこに出ますか?
恩から恨みが生まれる、協力関係にわだかまりが生じる、けがやもめごとに出やすいとされます。刑を帯びるため、口論や訴訟ごとにも注意が要るといわれます。
寅巳の害があると必ず訴訟になりますか?
そうとは限りません。そうした傾向はありますが、用神か忌神か、三刑がそろうか、和らげる要素があるかによって違います。
寅巳の害はどう和らげますか?
組む相手を慎重に選び、書面に残して余地を持たせること、そして刑の硬い気を規律の求められる仕事へ向けることです。命理上の調整の考え方で、参考程度にとどめてください。