申亥の害とは?
申亥(さる・い)の害(がい)は、干支でいえば「猪が猿に遇えば矢を投げるがごとし」の組み合わせです(亥は日本の干支ではイノシシ)。申の金と亥の水は、本来は金が水を生じる相生の間柄なのに害し合います。成り立ちはやはり「合の相手を冲で奪われる」形——申はもともと巳と合していたのに、亥が巳を冲して申の盟友を引き離しました。害は六害(中国語圏では「穿(せん)」とも呼びます)の一つで、申亥の害は疑いや腹の探り合い、策士策に溺れる形に出やすいとされます。
- 関係の種類
- 地支の六害(別名「穿」)
- 害し合う地支
- 申(金)↔ 亥(水)・サルとイノシシ
- 成り立ち
- 巳申はもともと合、亥が巳を冲するので申と亥が害し合う
- 傾向
- 疑いと腹の探り合い、知恵どうしの傷つけ合い、策士策に溺れる
一、申と亥はなぜ害し合う?
申はもともと巳と合しています(巳申の支合)。ところが亥がやってきて巳を冲で追い払い(巳亥の冲)、申の合を壊してしまうので、申と亥は害し合います。昔から「猪遇猿猴似箭投(猪が猿に遇えば矢を投げるがごとし)」といわれる組み合わせです。申の金と亥の水は本来は相生なのに、ここでは知恵どうしが傷つけ合う形になります——頭の切れる者どうしの、水面下の駆け引きです。
二、どの柱に出ると、何が動く?
申亥の害は、疑い、腹の探り合い、知恵どうしの傷つけ合いに出やすいとされます。人間関係で互いに計算し合い、策士策に溺れる形です。ごく近しい身内の間の見えない思惑に関わることもあります。どの柱に出るかで、どの関係の信頼に関わるかが変わります。
三、いつ動き出す?
命式に申か亥のどちらかがあれば、大運・流年でもう一方が巡ってきたときに動きます。その時期は、人間関係の中の疑いや計算が表に出やすく、ちょっとした腹づもり一つで、せっかくの縁を損なうこともあります。
四、申亥の害をどう受け止める?
申亥の害の宿題は、計算を減らし、率直さを増やすことです。賢さを、人を警戒するためではなく、人と向き合うために使う。腹の探り合いをやめれば、この知恵どうしの傷つけ合いの大半は和らぎます。(以上は伝統的な命理の考え方で、参考程度にとどめてください。)
五、ある命式の物語
頭の切れる二人(申亥)は、本来なら補い合えたはずなのに、それぞれが腹に一物を抱えて水面下で張り合い、うまくいくはずの協力関係は互いの計算の中ですり減っていきました。申亥の害を持つある男性は、若いころ賢さを人を警戒し、人を出し抜くことにばかり使い、かえって助けてくれる人を遠ざけていました。この害が刺激された年には、疑いから生まれた誤解で仕事仲間を一人失いました。その後、計算を減らし率直に話すようにしてから、申亥の見えない傷が跳ね返ってくることはなくなりました。賢さは、人を警戒するより、人と向き合うために使うほうがいいのです。
あなたの命式に申亥の害はありますか?
申亥の害がどの柱に出ているか、どの関係の信頼に傷が出やすいかは、四柱すべてを見てはじめて判断できます。生年月日を入力すれば無料で命式を出せます。
よくある質問
申亥の害は主にどこに出ますか?
疑い、腹の探り合い、知恵どうしの傷つけ合い——人間関係で互いに計算し合い、策士策に溺れる形に出やすく、身内の間の見えない思惑に関わることもあります。
申亥の害があると、足を引っ張る人に出会いやすいですか?
そうした傾向はありますが、多くは互いの計算が原因です。計算を減らして率直に接すれば、かえって足を引っ張る人を助けてくれる人に変えることもできます。
申亥の害は深刻ですか?
重さでいえば冲や刑より軽いものの、信頼という見えないところが傷つくため、縁を損ないやすいものです。
申亥の害はどう和らげますか?
計算を減らし、率直さを増やし、賢さを人を警戒するためではなく人と向き合うために使うことです。命理上の調整の考え方で、参考程度にとどめてください。