丑未冲とはどういう意味?
丑未冲(ちゅうびちゅう)は、地支の六冲の中でも少し変わった組です。丑も未も土に属し、「土が土を冲する」四庫の冲にあたります。子午のような水と火の激しい衝突ではなく、二つの「倉」がぶつかり合って中にしまわれていた物がひっくり返るようなもので、お金、土地や家、身内との関係に関わりやすい組です。
- 関係の種類
- 地支の六冲(四庫の冲)
- 冲する字
- 丑(湿った土)↔ 未(乾いた土)
- 蔵干
- 丑は己・癸・辛を蔵し、未は己・丁・乙を蔵す
- 傾向
- 庫が開く、土地・財産や身内の関係の変化
一、なぜ丑と未は冲するのか
丑と未は命式の上で真向かいに座り、どちらも土に属します。一方は冷えを帯びた湿った土(丑)、もう一方は熱を帯びた乾いた土(未)。同じ土でも、冷たさと乾きという正反対の性質を持っているので、一緒になるとぶつかり合います。命理ではこれを「朋冲(ほうちゅう)」、同じ仲間どうしの冲と呼びます。さらに大事なのは、丑も未も「庫(こ)」だということです。鍵のかかった倉のように、それぞれ金・水・木・火の名残の気やお金をしまい込んでいます。丑と未が冲すると、二つの倉がぶつかり合って鍵が壊れ、中にしまわれていた物が外に出てきます。ですから丑未冲のもっとも典型的な働きは「開庫(かいこ)」なのです。
二、どの柱にあると、何に関わる?
命式の四つの柱は、それぞれ違う人と時期を担当しています。丑未冲は「土」と「庫」の性質を持つので、現実にはお金と不動産(財の庫が開く、土地や家の売買、先祖の財産の分け方)、そして身内ときょうだい(土は「信」を表し、きょうだいや友人とのやりとりにも関わりやすい)に現れやすいとされます。年柱や月柱にあれば目上や先祖の財産に関わることが多く、日柱や時柱にあれば自分自身の財の庫や、晩年の住まいに関わることが多くなります。
三、いつ引き金が引かれる?
命式の丑未冲は、たいてい大運や年運が「丑」か「未」を運んできたときに、本当に打ち開かれます。引き金が引かれた一、二年には、不動産の売買、まとまったお金の出入り、土地や財産をめぐる親族間のやりとりがよく見られます。庫がうまく開けば収入になり、開き方が悪ければ出費やもめ事になります。
四、丑未冲は吉か凶か
すぐに悪いことだと決めつけないでください。命式が土を必要としているなら、あるいは財がちょうどこの二つの庫にしまわれているなら、冲で庫が開くのはかえって収入や、資産で得をするチャンスになります。冲で散らされるのが自分の頼りになる土台であれば、出費や身内とのひびに気をつける必要があります。伝統的には「火」で湿った土を温める調候(ちょうこう)や、ご自身の用神・喜神の五行で取り持つ方法が多く、子が丑と、午が未と支合すれば冲をゆるめることもできます。(以上は伝統的な命理の考え方で、参考・娯楽を目的としたものです。専門的な助言ではありません。)
五、命式の中の物語
ある女性の財は、「未」という庫の中にしまわれていて、何年も伸びも縮みもしませんでした。ある年、年運が「丑」になり、丑と未が冲して庫が打ち開かれます。その年、彼女は実家の、長く使われていなかった土地を処分し、まとまったお金を得ました。ただ、丑未冲はきょうだいの座も動かしていました。財産を分ける過程で、きょうだいと金額をめぐって言い争い、わだかまりが残りました。お金は手に入ったものの、情は少し薄れた。これこそ、丑未冲の「開庫」のいちばんありのままの両面です。
あなたの命式に丑未冲はありますか?
丑未冲がどの柱にあり、開くのが財の庫なのか身内の関係なのかは、四柱全体を見てはじめてわかります。生年月日を入れて無料の命式を出してみてください。
よくある質問
丑未冲があると必ずお金を失いますか?
そうとは限りません。丑未冲は庫を開く冲で、うまく開けば収入や資産の得になり、開き方が悪いときに出費になります。丑と未があなたにとって喜神か忌神か、庫にしまわれているのが自分の財かどうかで変わります。
なぜ丑未冲は「朋冲」と呼ばれるのですか?
丑も未も土に属する、同じ仲間どうしの冲だからです。水と火の子午冲ほど激しくはなく、ゆっくりとした変化や庫が開くことを表し、根こそぎ抜くような衝撃ではありません。
丑未冲は健康に影響しますか?
昔の命理書では土を胃腸と結びつけて語ることがありますが、本サイトでは健康の判断には用いません。体調が気になるときは、命式ではなく医療機関にご相談ください。
丑未冲はどう和らげますか?
伝統的には火で土を温める調候や、ご自身の用神・喜神の五行で取り持つ方法があり、子が丑と、午が未と支合すれば冲をゆるめることもできます。命理上の調整の考え方で、参考程度にとどめてください。