辰戌冲とはどういう意味?

辰戌冲(しんじゅつちゅう)は四庫の冲です。辰も戌も土に属し、どちらも「庫(こ)」で、一方は水を、もう一方は火をしまい込んでいます。丑未冲と同じく「開庫」を表しますが、性格はより剛く、昔から辰と戌は「天羅地網(てんらちもう)」と呼ばれ、冲すると変化がとりわけ大きくなりやすいとされます。

関係の種類
地支の六冲(四庫の冲)
冲する字
辰(水の庫)↔ 戌(火の庫)
蔵干
辰は戊・乙・癸を蔵し、戌は戊・辛・丁を蔵す
傾向
庫が開く、大きな変化、信念や方向の転換
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
辰戌冲

一、なぜ辰と戌は冲するのか

辰は東南、戌は北西にあって真向かいに座り、同じ土に属する「朋冲(ほうちゅう)」です。けれどこの二つの庫はただものではありません。辰は水の墓庫、戌は火の墓庫で、冲すると水と火の二つの庫が同時に開き、中にしまわれていた物が一緒にあふれ出します。さらに辰と戌は昔から「天羅地網」と呼ばれ、孤高で剛く、物事を突き詰める性格を帯びているので、辰戌冲の動きは丑未冲よりも大きくなることが多いのです。

二、どの柱にあると、何に関わる?

辰戌冲は、財の庫や墓庫が開く、環境の激変、引っ越しや転業として現れることが多い組です。宗教や哲学、信念の方向転換にもつながりやすいとされます(あの突き詰める性分と孤高さが、物事を深いところへ向かわせやすいのです)。どの柱にあるかで、人生のどの時期、どの家族に関わるかが決まります。

三、いつ引き金が引かれる?

命式の辰戌冲は、たいてい大運や年運が「辰」か「戌」を運んできたときに打ち開かれます。引き金が引かれた時期には、大きな環境の変化、財の庫の出入り、人生の方向の立て直しがよく起こります。小さな揺れではなく、進路を変えるほどの動きです。

四、辰戌冲は吉か凶か

辰戌冲は動きが大きく、正しい方向に変われば殻を破って生まれ変わり、間違った方向に変われば揺れて根を傷めることになります。辰戌冲を持つ人には、孤高で集中力があり、物事を突き詰める面がよく見られます。この力を専門分野、宗教、哲学、研究に向ければ、人には及ばない深さを成し遂げることができます。伝統的にはご自身の用神・喜神の五行で取り持つか、酉と辰の合、卯と戌の合で冲を引き留めます。(以上は伝統的な命理の考え方で、参考・娯楽を目的としたものです。)

五、命式の中の物語

ある男性の財と人生の大半は、辰と戌という二つの庫に閉じ込められていて、何年も平穏に過ぎていました。ある年、辰と戌が冲すると、彼はそれまで順調だった事業をきっぱりやめ、まったく新しい分野に飛び込みました。周りからは無茶に見えましたが、本人はまるで天羅地網を脱ぎ捨てたように、それ以来、自分にもっと合った道を歩んでいます。辰戌冲が開くのは、財の庫だけでなく、長く抑え込まれていたその人の進むべき方向であることもあるのです。

あなたの命式に辰戌冲はありますか?

辰戌冲がどの柱にあり、開くのが財の庫なのか人生の方向なのかは、四柱全体を見てはじめてわかります。生年月日を入れて無料の命式を出してみてください。

よくある質問

辰戌冲はとても悪いものですか?

そうとは限りません。辰戌冲は庫が開くことと大きな変化を表し、正しい方向に変われば生まれ変わり、間違った方向に変わると根を傷めます。この冲を持つ人は、専門分野を突き詰めることでかえって強みを発揮できます。

辰戌冲と丑未冲はどう違いますか?

どちらも四庫の冲で、庫を開く働きがあります。辰戌は水と火を蔵し、性格が剛く(天羅地網)、動きがより大きい組です。丑未は金と木を蔵し、性格が穏やかで、土地や身内の関係に関わることが多い組です。

なぜ辰戌冲は宗教や哲学と関係があるのですか?

辰と戌は孤高で物事を突き詰める性格を持ち、冲すると人が深いところ、精神的なところへ問いを向けやすくなるため、信念や方向の転換がよく見られるとされます。

辰戌冲はどう和らげますか?

伝統的にはご自身の用神・喜神の五行で取り持つか、酉と辰の合、卯と戌の合で冲を引き留めます。命理上の調整の考え方で、参考程度にとどめてください。

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