陰干の十二運:陽順陰逆か、陰陽同生か

陽干の十二運には異論がありません。甲木は亥で長生、卯で帝旺です。問題は陰干です。乙木の長生は午なのか、それとも甲木と同じ亥なのか。この食い違いは古典の時代から現代の命式ソフトまで、ずっと議論され続けています。

二派の対照

陰干陽順陰逆:長生陽順陰逆:帝旺陰陽同生:長生陰陽同生:帝旺
乙木午(同じ五行の蔵干なし)寅亥(同じ五行の蔵干あり)卯
丁火酉(同じ五行の蔵干なし)巳寅(同じ五行の蔵干あり)午
己土酉(同じ五行の蔵干なし)巳寅(同じ五行の蔵干あり)午
辛金子(同じ五行の蔵干なし)申巳(同じ五行の蔵干あり)酉
癸水卯(同じ五行の蔵干なし)亥申(同じ五行の蔵干あり)子

陰干では、両派の結果はすべての支で異なります。おおまかな強弱(得地・中間・失地)に直しても、当サイトの検証では陰干の日干の月支のおよそ 50.1% が、流派によって別の等級に分かれました。

陽順陰逆の根拠

陰陽同生の根拠と「長生なのに根がない」

陽順陰逆を批判する人がまず挙げるのが、乙木の長生が午になる点です。午に蔵されるのは丁火と己土で、木の気はまったくありません。そこで乙木が「生まれる」とは説明しにくい、というわけです。同じことはほかの陰干にも見られます。

陰干陽順陰逆の長生の支陰陽同生の長生の支
乙木午(同じ五行の蔵干なし)亥(同じ五行の蔵干あり)
丁火酉(同じ五行の蔵干なし)寅(同じ五行の蔵干あり)
己土酉(同じ五行の蔵干なし)寅(同じ五行の蔵干あり)
辛金子(同じ五行の蔵干なし)巳(同じ五行の蔵干あり)
癸水卯(同じ五行の蔵干なし)申(同じ五行の蔵干あり)

陽順陰逆での陰干の長生の支は、五つとも同じ五行の蔵干を持ちません。一方、陰陽同生の長生の支には、どれも同じ五行の陽干が蔵されています。これが同生派の主な論点です。ただし同生派に切り替えても、十二運をそのまま通根の物差しにはできません。たとえば陽順陰逆では乙木は亥で「死」ですが、亥には甲木が蔵されており、れっきとした根になります。当サイトが強弱を蔵干で見るのはこのためです。当サイトの検証では、月支で日干が「長生」なのに同じ五行の蔵干がない命式は 4.2% ありました。

土の寄生:戊は丙に従うか、壬に従うか

土には独立した季節がないため、ほかの五行に「寄生」させます。主流は火土同宮で、戊は丙に、己は丁に従い、戊土の長生は寅です。ほかに水土同宮という説もあり、戊は壬に従って長生は申になります。当サイトの表は火土同宮で、多くの命式ソフトと同じです。

当サイトのやり方

あなたの十二運を調べる

新暦の生年月日を入れると、日干が四柱の各支で長生・帝旺・墓のどれにあたるか、各柱の天干が何に坐しているか、最初の八つの大運がどの段階を通るかを表示します。陰干の日干では二つの流派の結果を並べます。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。

生年月日は新暦で入力します。子時は夜 11 時で日付が変わる扱いです。十二運は陽順陰逆(多くの命式ソフトと同じ)で出します。

日干の自坐六十の日柱はそれぞれ何に坐すか 大運の十二運帝旺・墓・絶の大運をどう読むか 身強・身弱十二運とは別の物差し

正直なひとこと:十二運は描写であって、判決ではありません

「病」「死」「墓」「絶」という字はどきっとしますが、これは人の一生になぞらえて、五行の気が一年十二か月のなかで盛衰する様子を名づけたものにすぎません。健康状態や寿命、死を予言するものではありません。日干がある支で「芽生えたばかり」なのか「盛りの最中」なのかを理解する手がかりにはなりますが、その人の強弱やよしあしは命式全体と大運・流年で決まり、一文字だけで結論は出せません。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

あなたの日干は陰干ですか?

生年月日を入れると、ツールが二派の結果を並べて、どの支で違うのかを示します。

陰干の十二運のよくある質問

乙木の長生はどの支ですか?

陽順陰逆派では午、陰陽同生派では亥です。多くの命式ソフトは陽順陰逆なので、乙木の長生は午と表示されます。

陽順陰逆と陰陽同生、どちらが正しいのですか?

両派とも伝承があり、定説はありません。陽順陰逆は古典とソフトの主流で、陰陽同生の支持者は、陰干の長生の支に同じ五行の蔵干がないという矛盾を指摘しています。

戊土の長生は寅ですか、申ですか?

主流は火土同宮で、戊は丙に従い寅で長生です。水土同宮の説では戊は壬に従い申で長生になります。当サイトは火土同宮を採っています。