紫微斗数の禄存:安定した財と守り

禄存(ろくぞん)は紫微斗数の財禄の星で、生まれ年の天干によって位置が決まります。安定して少しずつ積み上がる資源を表し、入った宮の分野に「土台」ができます。ただしその持ち味は守ることで、攻めることではありません。

禄存とは

禄存と化禄はよく一緒に語られますが、別物です。禄存は実在の星で一生同じ宮にとどまり、化禄は生まれ年の天干によってほかの星に起こる変化です。二つが同じ宮にあるか向かい合うと「双禄(そうろく)」と呼ばれます。禄存の前後一つずつには必ず擎羊と陀羅があるため、資源のあるところには競争や足踏みがつきもので、守ってこそ残ります。

禄存と天馬は六吉星・六煞星と同じ補助星で、命盤ではそれらと一緒に並びます。多くの本では禄存と天馬を六吉星と並べて論じ、「禄馬」とまとめて呼びます。

禄存の配置のしかた

禄存は生まれ年の天干で配置します。天干ごとに宮が一つ決まっていて、一生変わりません。擎羊は常に禄存から順方向に一つ進んだ宮、陀羅は逆方向に一つ戻った宮にあるので、表にあわせて載せています。禄存の位置は十干それぞれの「禄」の位置そのもので、四柱推命の神殺にある禄神と同じ表です。四柱推命では日干で、紫微斗数では生まれ年の天干で調べます。流年にも「流禄」があり、その年の天干で同じ表を引きます。

年の天干禄存の位置擎羊の位置陀羅の位置
甲年寅宮卯宮丑宮
乙年卯宮辰宮寅宮
丙年巳宮午宮辰宮
丁年午宮未宮巳宮
戊年巳宮午宮辰宮
己年午宮未宮巳宮
庚年申宮酉宮未宮
辛年酉宮戌宮申宮
壬年亥宮子宮戌宮
癸年子宮丑宮亥宮

上の早見表は、当サイトの命盤エンジンで実際に作成した命盤から逆算したもので、命盤作成ツールと同じルールです。紫微斗数では旧暦の正月一日で年が切り替わり、23:00 以降の生まれは翌日の子の刻として扱います。禄存が丑宮・辰宮・未宮・戌宮に入ることはありません。

禄存と天馬

禄存と天馬が同じ宮に入るのが「禄馬交馳」のもっとも厳密な形です。禄存は年の天干、天馬は年の地支で決まるため、六十干支のうち同じ宮になるのは 6 つの生まれ年だけです:甲子・庚午・甲申・庚寅・甲辰・庚戌。当サイトの 1960〜2005 年生まれの標本では約 11.1% でした。もう少しゆるやかに、禄存と天馬がどちらも命宮の三方四正にあれば数えるという考え方もあり、その割合は約 10.2% です。

禄存が命宮にある人は、命宮が必ず擎羊と陀羅に左右から挟まれます(当サイトの 16,802 枚の命盤すべてで例外なし)。古書ではこれを「羊陀夾命」と呼びます。禄存と生まれ年の化禄が同じ宮に入る(双禄同宮)割合は約 7.3% です。

あわせて読みたい:天馬、六吉星と六煞星。

十二宮の禄存

宮禄存がこの宮にあるとき
命宮落ち着いていて安心感を重んじ、お金の扱いは堅実です。命宮は必ず擎羊と陀羅に挟まれるため、身近に競い合う人や急かす人がいがちです。
兄弟宮同世代とは実利的な付き合い。兄弟や仲間は安定した支えになりますが、お金のやりとりはきちんと分けましょう。
夫妻宮恋愛に安心感を求め、パートナーは現実的で家庭を守るタイプが多いでしょう。
子女宮次の世代には実のある形で投資を惜しまず、残してあげる資源も大切にします。
財帛宮収入は安定していて少しずつ増えるタイプ。貯める力があり、固定給や長期で積み上げる資産づくりに向きます。
遷移宮外に出ても資源を見つけやすく、よその土地でも足場を固めやすい配置です。
奴僕宮友人や部下は現実的で、助け合いも具体的な形になりやすいでしょう。
官禄宮安定して長く積み上げられる仕事に向きます。財務、事務・管理、専門技術、今あるものを守る役割などです。
田宅宮自分の家や決まった拠点を持つことを重んじ、家の資源は安定しています。
福徳宮心の中では安心感を大切にし、穏やかで地に足のついた暮らしを好み、冒険はあまり好みません。
父母宮目上の人から実際的な支えを得られ、上司とはルールを守って付き合います。
疾厄宮当サイトは健康に関する読み解きを行わないため、掲載していません。

当サイトの実データ

8.3%禄存が命宮にある割合
33.0%禄存が命宮の三方四正(命宮・財帛宮・官禄宮・遷移宮)にある
7.3%禄存と生まれ年の化禄が同じ宮(双禄同宮)
11.1%禄存と天馬が同じ宮(禄馬交馳)

集計方法:本サイトの命盤エンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命盤を作成しました(出生時刻は固定シードの乱数で抽出)。計 16,802 枚です。これは命盤の構造がどう分布しているかを示すもので、個人の運勢の良し悪しを表すものではありません。

誤解:禄存が命宮にあれば必ずお金持ちになる。

禄存が表すのは安定と守りで、財産の多さではありません。慎重で冒険を好まない傾向にもつながります。財の積み上がり方は財帛宮・官禄宮と四化も合わせて見ます。

誤解:擎羊と陀羅に挟まれた禄存は台無しになる。

禄存の前後一つずつに擎羊と陀羅があるのはどの命盤でも同じなので、「羊陀夾禄」自体は特別に悪い配置ではありません。資源のそばには必ず競争がある、守れてこそ意味がある、という注意書きです。

アドバイス

禄存の財は守ることで残りますが、流れも必要です。まず土台を固め、そのうえでチャンスのための余白を少し残しておきましょう。

禄存・天馬と四つの雑曜

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正直なところ:禄存・天馬は傾向であって、預金残高ではありません

禄存と天馬が示すのは、資源や移動が現れやすい場所です。収入を保証するものではなく、必ず引っ越しや海外に行くという意味でもありません。当サイトは疾厄宮による健康の読み解きを行いません。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、投資や資産運用の助言ではありません。

あなたの禄存はどの宮に?

新暦の生年月日と出生時刻を入力して命盤を作成し、どれか一つの宮をタップすると、その宮の補助星・煞星・雑曜が表示されます。

禄存のよくある質問

禄存と化禄はどちらが良いのですか?

優劣はありません。禄存は決まった場所にあって守る必要のある財、化禄は流れに乗ってやってくる資源や縁です。二つが同じ宮にあるか向かい合うと「双禄」と呼ばれ、一般に資源が厚い配置とされます。

命宮に禄存がある人は多いですか?

当サイトが 16,802 枚の命盤で集計したところ、禄存が命宮にある人は約 8.3%、命宮の三方四正のどこかにある人は約 33.0% でした。

禄存の位置はどうやって調べますか?

禄存は生まれ年の天干で配置します。このページに早見表をすべて掲載しているほか、当サイトの無料の紫微斗数命盤作成ツールでも確認できます。