来因宮:この一生はどこから始まるか

生まれ年の天干と同じ天干を持つ宮が、命盤の上にひとつ見つかります。飛星派はこれを「来因宮(らいいんきゅう)」と呼び、この一生の起因、何度も立ち返るテーマという意味で読みます。その地支は生まれ年の天干だけで決まりますが、十二宮のどの宮名にあたるかは、命宮の位置によって変わります。

十干来因宮の対照表

生まれ年の天干甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
来因宮の地支戌宮酉宮申宮未宮午宮巳宮辰宮卯宮寅宮亥宮

五虎遁で宮干を配すると、十干は寅宮から亥宮までにそれぞれ一回ずつ現れます。そのため、どの年干にも寅から亥のあいだにちょうどひとつ同じ天干の宮があります。辛年の卯宮と壬年の寅宮は、その天干が丑宮・子宮にもう一度現れますが、飛星派の通例では子宮・丑宮は来因宮にしないので、辛年は卯、壬年は寅を取ります。

生まれ年の天干は旧暦の正月一日で切り替わります。来因宮をどれほど重視するかは流派によって異なり、この概念を使わない流派もあります。

十二宮が来因宮になったときの読み方

来因宮がよくある読み方
命宮自分自身が起点。自力で道を切り開き、何ごとも「自分が何を望むか」から出発する
兄弟宮きょうだい・同輩・共同経営の相手が人生を動かす。身内の資金繰りも大切にする
夫妻宮恋愛とパートナーが人生の軸のひとつで、多くの決断が関係に沿って動く
子女宮年下や教え子、共同での投資や外での活動が、人生のきっかけになりやすい
財帛宮お金のためにがんばることが主旋律で、稼ぎ方が人生の方向を左右する
疾厄宮伝統的には体の傾向を見る宮。本サイトでは「自分の身で力を尽くす癖」とだけ読み、健康の判断はしない
遷移宮外の舞台、故郷を離れての活躍、外での出会いが一生を動かす
奴僕宮友人・同僚・人脈が人生のきっかけで、人を通じて物事が成ることが多い
官禄宮仕事とキャリアが人生の軸。何をするかが、どんな道を歩くかを決める
田宅宮家庭・一族・住まいが人生の根
福徳宮心の持ち方・趣味・精神生活が人生の選択を導く
父母宮目上・上司・書類・学びが人生の出発点を動かす

来因宮の読み方は「人生のテーマ」のヒントであって、運命の制限ではありません。来因宮そのものにどの星が入っているか、その宮干が禄権科忌をどこへ飛ばすかもあわせて見ます。来因宮から出る線は、このテーマがどう展開していくかとして読まれることが多いものです。

例の命盤

例の命盤:1988 年 6 月 15 日午前 10 時生まれの女性(架空の生年月日)。旧暦では戊辰年五月初二、巳の刻、金四局で、命宮は乙丑、太陽・太陰が入ります。生まれ年は戊辰年で年干は戊なので、上の表から来因は午宮です。この命盤の午宮は奴僕宮(戊午)で、七殺と右弼が入っています。友人・同僚・人脈が人生のきっかけと読めます。奴僕宮の宮干戊は化禄を父母宮へ、化忌を福徳宮へ飛ばすので、続けて、人脈がもたらすチャンスとこだわりがそれぞれどこに落ちるかを読むことができます。

当サイトの実測:十二宮は均等

8.3%来因宮が命宮にある命盤
8.0〜8.7%来因宮が各宮にある割合の幅
1/12理論上の各宮の確率

集計方法:本サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ紫微斗数の命盤を作成しました(時辰は固定シードの乱数で抽出、男女は交互)。計 16,802 枚です。宮干・飛化・自化は本サイトの飛化エンジンで計算しており、オープンソースの命盤ライブラリ iztro と 1 枚ずつ照合済みです。

来因宮がどの宮名にあたるかは、生まれ年の天干と命宮の位置で決まり、この二つはおおむね互いに独立しているため、十二宮がそれぞれ約十二分の一ずつになります。「来因宮が命宮にある人は運がいい」といった説には、特別な根拠はありません。

来因宮とは命宮のこと。

両者が同じ宮になる命盤は約 8.3% にすぎません。来因宮は生まれ年の天干で、命宮は生まれ月と時辰で決まります。

来因宮が疾厄宮にあると、一生病気がち。

当サイトは健康の判断を行いません。来因宮が疾厄宮にある場合、本サイトでは「自分の身で力を尽くし、何ごとも自ら手がける」とだけ読みます。

宮干飛化十二宮はどう禄・権・科・忌を飛ばすか 自化離心自化と向心自化 化忌の冲と連鎖忌入・忌冲・追忌 転宮ある宮を太極にして周囲の人を見る 飛星四化の心法禄権科忌の推論文型と忌の軽重 飛星四化の総論飛星派と三合派+飛化盤

率直に言うと:飛化は推論の道具であって、判決ではありません

飛星派は命盤を「宮と宮のあいだの因果の網」として読みます。ひとつの出来事を起点・経過・行き着く先に分けて考えられるのが強みで、推理のおもしろさがあります。ただし流派が多く、用語も読み方もそれぞれ異なり、同じ一本の化忌の線から、先生によって違う物語が読み出されることもあります。当サイトは各派に共通する骨格だけを書き、読み方は傾向とかかわり合いとして示します。凶の断定はせず、寿命や健康にも触れません。命盤は地図であり、どの道を歩くかを決めるのはあなた自身です。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

あなたの来因宮を見つけましょう

飛化盤は来因宮を点線の枠で示します。タップすると、そこから飛び出す四本の線が見られます。

来因宮のよくある質問

来因宮はどうやって見つけますか?

生まれ年(旧暦の正月一日で切り替え)の天干を見ます。甲年は戌宮、乙年は酉、丙年は申、丁年は未、戊年は午、己年は巳、庚年は辰、辛年は卯、壬年は寅、癸年は亥です。そのうえで、その地支があなたの命盤で何宮にあたるかを確かめます。

なぜ子宮・丑宮は来因宮にならないのですか?

子宮・丑宮の天干は寅宮・卯宮の繰り返しなので、飛星派の通例では寅から亥のあいだの宮だけを取ります。重複が起こるのは辛年(卯と丑)と壬年(寅と子)だけです。

来因宮はどの宮にあるのがいいですか?

よしあしはありません。十二宮がそれぞれ約 8.3% です。来因宮が示すのは人生のテーマがどの分野にあるかで、来因宮の星や飛化もあわせて見る必要があります。