年運の通変星で見る仕事の変化:官星は昇進、食傷は独立、傷官見官は悪いとは限らない
今年「動き」があるとわかったら、次の問いは「どこへ動くのか」です。四柱推命では、年運の天干・地支があなたにとってどの通変星にあたるかを見ます。同じ変化でも、官星の年はたいてい役職や上司に関わり、食傷の年は自分がじっとしていられず、自分のものをやりたくなる。そこに喜忌を重ねれば、その力が後押しなのか、ブレーキなのかがわかります。
五種類の年、五種類の仕事の変化
| 年運がもたらす通変星 | 仕事でよくある変化 | 喜のとき | 忌のとき |
|---|---|---|---|
| 官星(正官・偏官) | 役職・上司・制度・評価 | 昇進、大きな仕事を任される、よりよい組織へ移る | プレッシャーが増す、管理が厳しくなる、上司と合わない |
| 食傷(食神・傷官) | 力を見せたい、自分でやりたい、やり方を変えたい | 仕事が認められる、フリーランスや起業がうまく回る | 言葉で人を怒らせやすい、辞めたいのに次がない |
| 財(正財・偏財) | 収入・業績・チャンス・資源 | 昇給、業績が上がる、引き抜きの声がかかる | 抱えきれないほど仕事が増える、お金のために走り回る |
| 印(印綬・偏印) | 学び・資格・支えてくれる人・休息 | 学び直し、資格取得、学べる職場への移動 | 考えすぎて動けず、タイミングを逃しやすい |
| 比劫(比肩・劫財) | 同僚・パートナー・競争 | 一緒に動ける仲間がいて、協力がうまくいく | 同僚に手柄を取られる、資源を分けられる |
年運の天干と地支はそれぞれ一つずつ通変星を持ち、二つが同じ種類とは限りません。官星を含む年は約 32.0%、食傷を含む年も約 32.0% で、ほぼ 3 年に 1 年はどちらかに出会う計算です。これらの通変星があなたにとって喜か忌かわからなければ、まず用神・喜神を確認してください。
官星の年:明さんの昇進のチャンス
明さんは日干が乙木で身強、喜ぶ五行は火・金・土です。2028 年の戊申、2029 年の己酉は、年運の地支の申・酉が彼の正官・偏官にあたり、しかも金は彼の用神・喜神です。この 2 年は「動き」のシグナルこそありませんが、昇進には好機です。今の会社でより大きな責任や管理職を求めれば、応えてもらいやすいでしょう。そして 2030 年、庚戌が月柱と反吟になり、しかも喜の年になってから、外へ出ることを考えればよいのです。10 年の一覧は転職のタイミング(総論)にあります。
傷官見官:よくあることで、悪いとは限らない
傷官見官(しょうかんけんかん)は古典で知られた凶の組み合わせです。正官は規律と上司、傷官は管理されるのを嫌い、自分のやり方を通したい気持ちを表します。命式の天干に正官がある人が傷官の年に出会うと、二つの力がぶつかって衝突が起きやすくなります。
ただ、これは実はとてもありふれたことです。命式の天干に正官が出ている人は約 27.2% で、その全員が 10 年のうちに傷官の年に出会い、平均 1.82 年です。ですから大事なのは避けることではなく、傷官があなたにとって喜か忌かを見ることです。
| 傷官があなたにとって | その年はどちらに近いか | どう使うか |
|---|---|---|
| 用神・喜神 | 自分のやり方で成果を出す年。枠組みがかえって足かせになる | 新しいやり方を自分から提案する、あるいは力を発揮できる環境へ移る。辞める前に成果をまとめておく |
| 忌神 | 上司や制度と正面からぶつかり、後悔する言葉を口にしやすい | 大事な意見は書いておき、翌日に出す。財星(収入・成果)が緩衝材になるのが理想 |
翔太さん:2035 年に傷官見官、しかも喜の年
翔太さん|1990年1月27日 巳の刻(9〜11時)生まれ・男性
- 命式の土台:翔太さんは日干が壬水で身弱(みじゃく)。喜ぶ五行は 金木水、忌む五行は 火土。年干の己土が彼の正官(せいかん)です。
- 2035 年 乙卯:年運の天干・地支ともに傷官で、命式の年干にある正官とぶつかる、典型的な傷官見官です。ところが翔太さんは身弱で木を喜ぶため、傷官は彼にとって用神・喜神です。
- どう読むか:この年、彼は自分のやり方で仕事をしたい気持ちが強くなり、今の枠組みの中では窮屈に感じやすいでしょう。正面からぶつかるより、アイデアを成果の形にするか、前の年(2034 年、駅馬で食神が喜)のうちに移る道を計画しておくのが得策です。
古人は「傷官見官、財あれば解くべし」と言いました。傷官の才能をまず収入と成果に変え、その成果をもって規律と話し合えば、衝突に出口ができます。この考え方は通関用神でさらに詳しく説明しています。
正直なひとこと:四柱推命でわかるのは「動きやすい時期」まで
転職するかどうかを最後に決めるのは、貯金で何か月持ちこたえられるか、次の職場があるか、その業界の求人が多いかどうかです。四柱推命にできるのは、どの年に変化のシグナルが多いか、動いたときに追い風か向かい風かを先に知らせて、準備の時間をつくることです。辞めるか残るかを代わりに決めるものではありません。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、キャリア・お金・法律の専門家の助言の代わりにはなりません。
これから数年、どの通変星の年が来る?
生年月日と性別を入れると、今後 10 年の年ごとの通変星と喜忌、そして傷官見官の年があるかがわかります。
年運の通変星と仕事のよくある質問
官星の年は必ず昇進しますか?
必ずではありません。官星の年は役職・上司・制度が変わりやすいことを表します。喜なら昇進や大きな仕事を任される形になりやすく、忌ならプレッシャーが増したり、管理が厳しくなったりしがちです。
傷官見官の年は退職すべきですか?
見つけたとたんに辞める必要はありません。命式に正官がある人なら 10 年以内に誰でも出会い、平均 1.82 年です。傷官が喜なら自分のやり方で成果を出す時期、忌なら言葉と決断を一拍遅らせることが大切です。
食傷の年は起業に向いていますか?
食傷は力を見せたい、自分でやりたい気持ちを表し、喜の年ならフリーランスや自社商品づくりが比較的うまく回ります。ただ起業するなら、財星が用神・喜神か、身強で持ちこたえられるか、資金と市場があるかも見る必要があります。