四柱推命の「動き」とは:月柱の冲・駅馬・大運の切り替わり、三つの変化のシグナル

占い師に「あなたは今年、動きますね」と言われることがあります。この「動き」は思いつきの言葉ではなく、たいていは調べればわかる三つのシグナルのどれかを指しています。どれが動いているのかがわかれば、変化がどこに出やすいかも読めます。仕事の足場が揺れているのか、自分の身が移るのか、人生の段階そのものが切り替わるのか、です。

一、月柱の冲:仕事の足場が揺れる

四柱のうち、月柱はその人の職場環境や社会での立ち位置を見るのによく使われます(年柱は親や家系、日柱は自分と配偶者、時柱は子どもや晩年)。年運の地支が月支と冲(ちゅう)になると、立っている地面を誰かに揺さぶられるような形です。組織再編、上司の交代、会社の方針転換、あるいは自分自身が落ち着かなくなることもあります。

年運の天干まで月干を剋す(または月干に剋される)場合は反吟(はんぎん、天剋地冲)と呼ばれ、ただの冲より力が強くなります。月柱の冲がある年に現れる割合は約 8.4%、そのうち反吟は約 3.3% です。

二、駅馬:身が動きやすい

駅馬は神殺(しんさつ)の一つで、奔走と移動を表します。本サイトでは生まれ年の地支か日支がどの三合に属するかを見て、対応する駅馬を求めます。

年支または日支駅馬その地支が年運に来る年(2026〜2037)
申・子・辰寅2034 甲寅
寅・午・戌申2028 戊申
巳・酉・丑亥2031 辛亥
亥・卯・未巳2037 丁巳

年支と日支をそれぞれ調べるので、10 年のうちに駅馬に二度出会う人もいます。駅馬の年が現れる割合は約 13.2% で、表しているのは「移動」です。転職だけでなく、転勤や海外赴任、出張の増加、引っ越し、通勤が遠くなることも含まれます。駅馬の詳しい説明は駅馬へ。

三、大運の切り替わり:人生の段階が変わる

大運は 10 年ごとに切り替わり、そのたびにあなたに作用する五行の組み合わせがまるごと入れ替わります。切り替わる年、さらにその前後一、二年は、人生の方向を調整する時期になりがちです。業界を変える、起業する、学び直す、長く勤めた会社を離れる、などです。誰でも 10 年にちょうど一度切り替わるので、ある年に現れる割合は 10.0% です。大運の読み方は四柱推命の大運へ。

どれくらいよくあるか:10 年のうち平均 2.84 年

10 年のうち「動き」のある年数割合
1 年2.9%
2 年27.9%
3 年51.6%
4 年17.6%

三つのシグナルのうち二つ以上が同じ年に重なるのは 3.1% だけです。こういう年は変化が集中しやすく、たとえば月柱の冲と大運の切り替わりが重なると、仕事と人生の方向が同時に動くことがよくあります。

同じ「動き」でも、喜と忌では大きく違う

翔太さん:2027 年は動きがあって忌、2031 年と 2034 年は動きがあって喜

翔太さん|1990年1月27日 巳の刻(9〜11時)生まれ・男性

年柱己巳
月柱丁丑
日柱・日干壬辰
時柱乙巳
年年の干支年運の通変星(干/支)喜忌動き読み方
2026丙午偏財/正財忌——
2027丁未正財/正官忌月柱の冲・大運の切り替わり動きがあり忌:変化が多いので、まず準備
2028戊申偏官/偏印喜忌半々——
2029己酉正官/印綬喜忌半々——
2030庚戌偏印/偏官喜忌半々——
2031辛亥印綬/比肩喜駅馬動きがあり喜:自分から機会を探す年
2032壬子比肩/劫財喜——
2033癸丑劫財/正官喜忌半々——
2034甲寅食神/食神喜駅馬動きがあり喜:自分から機会を探す年
2035乙卯傷官/傷官喜—傷官見官
  1. 命式の土台:翔太さんは日干が壬水で身弱(みじゃく)。喜ぶ五行は 金木水、忌む五行は 火土。年干の己土が彼の正官(せいかん)です。
  2. 2027 年 丁未:年運の地支の未が月支の丑を冲し、しかもこの年に大運が切り替わるので、二つのシグナルが重なります。ところが丁火も未土も彼の忌神で、この年の変化は押し流されるような形になりがちです。会社の再編、望まない異動、負担の増加などです。まず貯金と職務経歴書を整え、慌てて飛び出さないのが得策です。
  3. 2031 年 辛亥:亥は彼の駅馬で(年支の巳は巳酉丑に属し、駅馬は亥)、しかも辛金の印綬、亥水の比肩(ひけん)がどちらも喜です。学び直しや、学べる環境への移動、信頼できる人と一緒に動くのに向いています。
  4. 2034 年 甲寅:寅も彼の駅馬で(日支の辰は申子辰に属し、駅馬は寅)、甲木の食神(しょくじん)が喜です。この年はフリーランスで仕事を受けたり、自分のものをつくったりするのが比較的スムーズです。

同じ人の三つの「動き」の年でも、意味はまったく違います。「動きがあるか」だけを見ると大事な半分を見落とすので、本サイトの診断ツールでは必ず喜忌も一緒に表示しています。

正直なひとこと:四柱推命でわかるのは「動きやすい時期」まで

転職するかどうかを最後に決めるのは、貯金で何か月持ちこたえられるか、次の職場があるか、その業界の求人が多いかどうかです。四柱推命にできるのは、どの年に変化のシグナルが多いか、動いたときに追い風か向かい風かを先に知らせて、準備の時間をつくることです。辞めるか残るかを代わりに決めるものではありません。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、キャリア・お金・法律の専門家の助言の代わりにはなりません。

これから 10 年、あなたが動く年はいつ?

生年月日と性別を入れると、年ごとに月柱の冲・駅馬・大運の切り替わりがあるか、その年があなたにとって喜か忌かがわかります。

四柱推命の「動き」のよくある質問

年運が月柱を冲すると、どういう意味ですか?

月柱は職場環境や社会での立ち位置を見るのによく使われます。年運の地支が月支を冲すると、その年は仕事の環境が変わりやすくなります。組織再編、上司の交代、方針転換、あるいは自分が移りたくなることもあります。天干も剋し合う反吟なら、力はさらに強くなります。

駅馬はどうやって調べますか?

生まれ年の地支か日支がどの三合に属するかを見ます。申子辰の駅馬は寅、寅午戌は申、巳酉丑は亥、亥卯未は巳です。年運の地支がその字になる年が駅馬の年です。

大運が切り替わる年は、必ず大きな変化がありますか?

必ずではありませんが、切り替わる前後一、二年は人生の方向を調整する時期になりがちです。新しい大運があなたにとって喜か忌か、そしてその年の年運そのものがどうかを合わせて見ます。