月老霊籤 第99番(中)

必先苦其心志。 まず必ずその心を苦しめる。

籤の原文と現代語訳

必先苦其心志
まず必ずその心を苦しめる。

籤番等級出典
第99番(第九十九籤)中(吉凶半ば)『孟子』告子下篇
《孟子・告子下》

典故:原典は何を語っているか

孟子は、天が人に大きな任務を与えようとするときは、まずその心を苦しめ、体を疲れさせる、と述べています。

この言葉は『孟子』告子下篇にあり、孟子が古人の例を次々と挙げた後の結論です。舜はもともと田野で耕していた。傅説(ふえつ)は工事の現場で塀を築いていた。膠鬲(こうかく)は魚や塩を売っていた。管仲(かんちゅう)は囚われの身から登用された。孫叔敖(そんしゅくごう)は海辺の出身で、百里奚(ひゃくりけい)は市井から登用された。これらの人々は後に皆、国を治める重任を担った、と。

孟子はそこから籤にあるこの言葉を述べ、さらに、その体を飢えさせ、その暮らしを乏しくし、することなすことをうまくいかなくさせ、それによってその心を動かし、その性を忍耐強くし、もともとできなかったことをできるようにする、と続けます。また、人はしばしば過ちを犯してから改めることを知り、苦しんで行き詰まってから奮い立つ。国の内外に憂いがなければ、往々にして滅びへ向かう、と言い、最後に「憂患に生き、安楽に死す」と結びます。

この文章は後に、苦境にある人を励ます言葉としてよく使われるようになりました。月老籤は冒頭の一句だけを切り取り、試練そのものに重きを置いています。

意味

よいことの前には試練があります。いまのつらさは、あなたを鍛えるためのものです。

ひとこと:この時期を乗り越えれば、あなたはひとまわり大きくなります。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第98番/次の籤:第100番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。

月老霊籤 第99番のよくある質問

月老霊籤の第99番には何と書かれていますか?

「必先苦其心志。」という文句で、現代語にすると「まず必ずその心を苦しめる。」という意味です。等級は中、出典は『孟子』告子下篇です。

月老霊籤の第99番はどういう意味ですか?

よいことの前には試練があります。いまのつらさは、あなたを鍛えるためのものです。ひとこと添えるなら、この時期を乗り越えれば、あなたはひとまわり大きくなります。