月老霊籤 第91番(上)
你往事已沉,我只言自今。 あなたの過ぎたことはもう沈んだ、私はただこれからのことを言おう。
籤の原文と現代語訳
你往事已沉
あなたの過ぎたことはもう沈んだ、
我只言自今
私はただこれからのことを言おう。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第91番(第九十一籤) | 上(よい) | 王実甫『西廂記』第三本 王實甫《西廂記》第三本 |
校勘:『西廂記』の原文は「往事已沉,只言目今」。
典故:原典は何を語っているか
紅娘が張生に、過去のことにくよくよせず、目の前のことだけを見るように、と勧める場面です。
この歌詞は『西廂記』第三本第四折にあります。前の折で、鶯鶯は詩を書いて張生を夜の庭での逢瀬に誘いましたが、張生が塀を越えて行くと、鶯鶯は紅娘の前で態度を翻し、彼をさんざんに叱りつけました。張生は書斎に戻るとそのまま病に伏してしまいます。
老夫人は紅娘を見舞いに行かせ、鶯鶯も彼女に一枚の「処方箋」を託します。それは実は、張生をその夜の逢瀬に誘う詩でした。張生は喜びながらも半信半疑で、しゃべり続けて止まりません。そこで紅娘がこの一段を歌い、今夜きっと二人を会わせてあげると請け合います。さらに紅娘は、白い璧(たま)も黄金もいらないから、その時には頭いっぱいに花を挿し、裾を引く錦の衣を着せて、晴れがましく仲人を務めさせてほしい、と冗談まじりに言います。
第四本に入ると、鶯鶯は果たして約束どおりやって来ます。紅娘のこの言葉は、前の晩のつまずきに縛られないように、と張生を励ますものです。月老籤が採っているのは、「往事はすでに沈んだ」という、この一面です。
意味
過ぎたことは過ぎたこととして、大切なのはいまです。互いに過去を責めず、新しく始めましょう。
ひとこと:昔のことを蒸し返さないで。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第91番のよくある質問
月老霊籤の第91番には何と書かれていますか?
「你往事已沉,我只言自今。」という文句で、現代語にすると「あなたの過ぎたことはもう沈んだ、私はただこれからのことを言おう。」という意味です。等級は上、出典は王実甫『西廂記』第三本です。
月老霊籤の第91番はどういう意味ですか?
過ぎたことは過ぎたこととして、大切なのはいまです。互いに過去を責めず、新しく始めましょう。ひとこと添えるなら、昔のことを蒸し返さないで。