月老霊籤 第92番(中)

明明如月,何時可掇? 月のように明るく輝くものを、いつになれば摘み取れるのか?

籤の原文と現代語訳

明明如月
月のように明るく輝くものを、

何時可掇?
いつになれば摘み取れるのか?

籤番等級出典
第92番(第九十二籤)中(吉凶半ば)曹操「短歌行」
曹操〈短歌行〉

典故:原典は何を語っているか

優れた人材は天の明月のように明るく輝いているが、いつになったら手にすることができるのか、と詠んだ句です。

「短歌行」(たんかこう)は曹操(そうそう)の楽府詩で、『文選』と『楽府詩集』に収められていますが、作られた時期は定まっていません。『三国志演義』はこれを赤壁の戦いの前に置き、曹操が槊(ほこ)を横たえて詩を賦す場面を描いていますが、それは小説の脚色で、史実ではありません。

詩は、酒を前にして歌うことから書き起こし、人生は朝露のように短いと嘆きます。続いて『詩経』の句を借ります。「子衿」(しきん)は一般に恋しい人を想う詩として読まれますが、曹操はそれを賢才を渇望する気持ちに用い、さらに「鹿鳴」(ろくめい)のよき客をもてなす場面を借りて、礼をもって迎えたいという思いを示します。明明如月,何時可掇(明明として月の如し、何れの時にか掇(と)るべき=明るく輝く月のようなあなたを、いつになったら手にできるのか)はその後にあり、ここまで思うと、憂いが胸の底からわき上がってきます。詩は周公が口の中のものを吐き出してまで賢者を迎え、天下の心が帰した、という故事で結ばれます。

曹操が書いたのは人材を求める詩ですが、至るところで恋の詩の言葉を借りているので、後の人はよく想い人への慕情として読んできました。月老籤がこの句を採っているのも、この角度からの読み方です。

意味

相手はすばらしいけれど手が届かず、いまはまだ摘み取れません。待つ時間が必要です。

ひとこと:距離を縮めたいなら、まず二人のあいだの差を少しずつ埋めましょう。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第91番/次の籤:第93番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第92番のよくある質問

月老霊籤の第92番には何と書かれていますか?

「明明如月,何時可掇?」という文句で、現代語にすると「月のように明るく輝くものを、いつになれば摘み取れるのか?」という意味です。等級は中、出典は曹操「短歌行」です。

月老霊籤の第92番はどういう意味ですか?

相手はすばらしいけれど手が届かず、いまはまだ摘み取れません。待つ時間が必要です。ひとこと添えるなら、距離を縮めたいなら、まず二人のあいだの差を少しずつ埋めましょう。