月老霊籤 第88番(中)
是非吾所謂情也。 それは私の言う情ではない。
籤の原文と現代語訳
是非吾所謂情也
それは私の言う情ではない。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第88番(第八十八籤) | 中(吉凶半ば) | 『荘子』徳充符篇 《莊子・德充符》 |
典故:原典は何を語っているか
恵子が荘子に「人にはもともと情がないのか」と尋ねると、荘子は「それは私の言う情ではない。私の言う無情とは、好き嫌いで自分を傷つけないことだ」と答えました。
『荘子』徳充符(とくじゅうふ)篇は、篇全体を通して、体に障害があったり容貌が醜かったりしながら、内なる徳が満ちているために人が慕い寄ってくる人々を描いています。篇の終わりは、荘子と親友の恵施(けいし)との対話です。
恵施は尋ねました。人はもともと情がないのか。荘子は、そうだ、と答えます。恵施はさらに問います。情がないのに、どうして人と呼べるのか。荘子は、道が彼に容貌を与え、天が彼に形を与えたのだ、どうして人と呼べないことがあろう、と答えます。恵施は重ねて問います。人である以上、どうして情がないことがあろう。そこで荘子はようやく 是非吾所謂情也(是れ吾が所謂(いわゆる)情に非ざるなり=それは私の言う情ではない)と言い、さらに、自然に従い、ことさらに生を増やそうとしないことを説きました。
最後に荘子は逆に恵施をからかいます。君は心を疲れさせ力を費やし、木にもたれて詩を吟じ、枯れ木にもたれてうたた寝をしている。天は君に形を与えたのに、君は堅白の論を振りかざしてあちこちで論争している、と。二人は生涯の論敵で、言葉には少しの遠慮もありません。月老籤は荘子のこの区別を借りて、まず自分が口にする「情」とは何を指しているのかをはっきりさせるよう促しています。
意味
それは本当の恋心ではないかもしれません。一時の好き嫌いや衝動を、愛と取り違えないように。
ひとこと:それが好きという気持ちなのか、寂しさなのか、慣れなのか、見分けましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第88番のよくある質問
月老霊籤の第88番には何と書かれていますか?
「是非吾所謂情也。」という文句で、現代語にすると「それは私の言う情ではない。」という意味です。等級は中、出典は『荘子』徳充符篇です。
月老霊籤の第88番はどういう意味ですか?
それは本当の恋心ではないかもしれません。一時の好き嫌いや衝動を、愛と取り違えないように。ひとこと添えるなら、それが好きという気持ちなのか、寂しさなのか、慣れなのか、見分けましょう。