月老霊籤 第87番(下)
便如鳳去秦樓,雲斂巫山。 まるで鳳凰が秦の楼閣を飛び去り、巫山の雲が消えてしまったかのよう。
籤の原文と現代語訳
便如鳳去秦樓
まるで鳳凰が秦の楼閣を飛び去り、
雲斂巫山
巫山の雲が消えてしまったかのよう。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第87番(第八十七籤) | 下(注意をうながす) | 王実甫『西廂記』第三本 王實甫《西廂記》第三本 |
校勘:『西廂記』の原文は「月暗西廂,鳳去秦樓,雲斂巫山」。
典故:原典は何を語っているか
紅娘が「これからは会うのが難しくなる。鳳凰が秦の楼閣を飛び去り、巫山の雲が消えたように」と語る場面です。
この歌詞は『西廂記』第三本第二折にあり、後の人はよく「鬧簡」(どうかん、手紙騒動)と呼びます。張生は紅娘に恋文を託して崔鶯鶯に届けさせますが、鶯鶯は紅娘の前で腹を立て、張生を見舞ったのは兄妹としての礼にすぎない、またこんなことがあれば母に言いつける、と言い、それから返事を一通書いて紅娘に届けさせます。
紅娘はお嬢様が本当に心変わりしたのだと思い、悔しい思いで張生に会いに行き、もうだめです、と告げて、この一段を歌います。「鳳は秦楼を去る」は、弄玉(ろうぎょく)と蕭史(しょうし)が鳳凰に乗って去った伝説を、「雲は巫山に斂(おさ)まる」は、楚王が夢で神女と会った故事を用いたもので、もともとは男女の逢瀬の象徴ですが、ここでは一方は飛び去り、一方は消えてしまっています。
ところが劇はここで一転します。張生が返事を開くと、鶯鶯はその夜、庭で会おうと誘っていたのです。何も知らされていなかったのは、かえって紅娘のほうでした。月老籤が採っているのは歌詞の字面のイメージで、劇中のどんでん返しは読む人に味わってもらうことにしています。
意味
縁がいったん遠のき、会うことが難しくなっています。この関係は、しばらくは続けにくい時期です。
ひとこと:いまの状況を受け止めて、自分に少し時間をあげましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第87番のよくある質問
月老霊籤の第87番には何と書かれていますか?
「便如鳳去秦樓,雲斂巫山。」という文句で、現代語にすると「まるで鳳凰が秦の楼閣を飛び去り、巫山の雲が消えてしまったかのよう。」という意味です。等級は下、出典は王実甫『西廂記』第三本です。
月老霊籤の第87番はどういう意味ですか?
縁がいったん遠のき、会うことが難しくなっています。この関係は、しばらくは続けにくい時期です。ひとこと添えるなら、いまの状況を受け止めて、自分に少し時間をあげましょう。