月老霊籤 第83番(下)
姑舍是。 ひとまずこれは置いておこう。
籤の原文と現代語訳
姑舍是
ひとまずこれは置いておこう。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第83番(第八十三籤) | 下(注意をうながす) | 『孟子』公孫丑上篇 《孟子・公孫丑上》 |
典故:原典は何を語っているか
孟子が「しばらくこの話は置いておこう」と、いったん話題を脇に置いた言葉です。
『孟子』公孫丑(こうそんちゅう)上篇のこの章はたいへん長く、前半は孟子が「不動心」と「浩然の気を養う」ことを語り、弟子の公孫丑が次々と問いを重ねていきます。その後、公孫丑は話題を師その人に向けます。孔門の弟子には弁舌に長けた者も徳行に長けた者もいて、孔子は両方を兼ね備えていた。先生も両方を兼ね備えておられるなら、もう聖人ではありませんか、と。孟子は慌てて否定し、孔子でさえ聖人を自任しようとはしなかった、と言います。
公孫丑は問い方を変えます。子夏・子游(しゆう)・子張(しちょう)は聖人の一部分を得ており、冉牛(ぜんぎゅう)・閔子騫・顔淵は全体を備えているが規模が小さい、と聞きますが、先生はどちらに属するのですか。孟子はただ三字で答えました。姑舍是(姑(しばら)く是(これ)を舎(お)け=ひとまずその話は置いておこう)。続いて孟子は伯夷(はくい)・伊尹(いいん)と孔子の出処進退の違いを比べ、最後に、自分が本当に願っているのは孔子に学ぶことだ、と述べました。
孟子は答えられなかったのではなく、優劣を並べて比べることに意味を感じなかったのです。月老籤がこの三字を借りて採っているのは、まさに、いったん脇に置いて、急いで結論を出さないという口ぶりです。
意味
この件はいったん脇に置きましょう。いまはその時ではありません。
ひとこと:少し寝かせておくこと。無理に求めないで。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第83番のよくある質問
月老霊籤の第83番には何と書かれていますか?
「姑舍是。」という文句で、現代語にすると「ひとまずこれは置いておこう。」という意味です。等級は下、出典は『孟子』公孫丑上篇です。
月老霊籤の第83番はどういう意味ですか?
この件はいったん脇に置きましょう。いまはその時ではありません。ひとこと添えるなら、少し寝かせておくこと。無理に求めないで。