月老霊籤 第82番(上上)
行去耶,前朱雀而後玄武,左青龍而右白虎。 さあ、行こう。前には朱雀、後ろには玄武、左には青龍、右には白虎。
籤の原文と現代語訳
行去耶
さあ、行こう。
前朱雀而後玄武
前には朱雀、後ろには玄武、
左青龍而右白虎
左には青龍、右には白虎。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第82番(第八十二籤) | 上上(とてもよい) | 『礼記』曲礼上篇 《禮記・曲禮上》 |
校勘:『礼記』の原文は「行,前朱鳥而後玄武」。
典故:原典は何を語っているか
昔の軍隊が出陣するときの旗の配置です。前後左右それぞれに神獣の旗を立てて守りを固めました。日本でもキトラ古墳や高松塚古墳の壁画で知られる四神です。
この句は『礼記』曲礼(きょくらい)上篇の、行軍の作法を述べた一節にあります。その前ではまず、前方に何かあったとき、どの旗を掲げて知らせるかを説明しています。前に水があれば青い旗を掲げ、土ぼこりが立てば鳴く鳶(とび)を描いた旗を掲げ、車馬が来れば飛ぶ鴻(おおとり)の旗を掲げ、猛獣に出くわせば貔貅(ひきゅう)の旗を掲げる、と。
そのうえで、大軍が進むときの陣形を述べます。四方の神獣の旗のほかに、中軍の上には別に招揺(しょうよう)星の旗を立てて士気を奮い立たせ、進むも退くも節度があり、左右それぞれが持ち場を守る、と。この四つの神獣はもともと天の四方の星宿の象徴で、漢代の鄭玄(じょうげん)の注も、旗に描かれているのは星宿の姿だとしています。後に「左青龍・右白虎・前朱雀・後玄武」は、風水でよく言われる四方の配置になりました。日本でもキトラ古墳や高松塚古墳の壁画で知られる四神です。
籤の文句には前に「行去耶」の三字が加わっていて、人に出発を促すような口ぶりになっています。月老籤に置かれると、これから前へ進み、ある人に会いに行こうとするとき、四方八方に守りがついている、という意味になります。
意味
さあ出発しましょう。四方に守りがあります。行動するのによい時で、道中も平穏です。
ひとこと:安心して前へ進みましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第82番のよくある質問
月老霊籤の第82番には何と書かれていますか?
「行去耶,前朱雀而後玄武,左青龍而右白虎。」という文句で、現代語にすると「さあ、行こう。前には朱雀、後ろには玄武、左には青龍、右には白虎。」という意味です。等級は上上、出典は『礼記』曲礼上篇です。
月老霊籤の第82番はどういう意味ですか?
さあ出発しましょう。四方に守りがあります。行動するのによい時で、道中も平穏です。ひとこと添えるなら、安心して前へ進みましょう。