月老霊籤 第84番(上平)
勸君莫惜金縷衣,勸君惜取少年時。花開堪折直須折,莫待無花空折枝。 君よ、金糸の衣を惜しむな、君よ、若い日々こそ惜しめ。花が咲いて折れるときには迷わず折れ、花が散ってから空しく枝を折ることのないように。
籤の原文と現代語訳
勸君莫惜金縷衣
君よ、金糸の衣を惜しむな、
勸君惜取少年時
君よ、若い日々こそ惜しめ。
花開堪折直須折
花が咲いて折れるときには迷わず折れ、
莫待無花空折枝
花が散ってから空しく枝を折ることのないように。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第84番(第八十四籤) | 上平(よい・穏やか) | 唐の「金縷衣(きんるい)」(杜秋娘が歌ったと伝わる) 唐〈金縷衣〉(杜秋娘傳唱) |
校勘:流布本は「直需折」とするが、原詩により「直須折」に改めた。
典故:原典は何を語っているか
豪華な衣を惜しむより、若い時を惜しみなさい。花が咲いて折れるなら折り、花が散ってから空の枝を折るようなことにならないように、という詩です。
この詩は『唐詩三百首』では杜秋娘(としゅうじょう)の作とされていますが、その来歴は杜牧の「杜秋娘詩」から説き起こさなければなりません。杜牧は序で、杜秋は金陵(きんりょう)の女性で、十五歳で鎮海節度使・李錡(りき)の侍妾になった、と述べています。詩のなかでは、彼女が宴席で杯を掲げて「金縷衣」(きんるい)を歌うさまを描き、この歌詞は李錡がよく歌っていたものだと自ら注をつけています。つまり杜秋娘は歌い手であって、元の作者はもう確かめられないのです。
その後、李錡が反乱を起こして鎮圧されると、杜秋は宮中に没収され、唐の憲宗の寵愛を受けました。穆宗(ぼくそう)の時代には皇子の保母を務め、この皇子は後に漳王(しょうおう)に封じられます。漳王が政争に巻きこまれて廃されると、杜秋も故郷へ帰されました。杜牧は金陵を通りかかったとき、彼女が貧しく老いているのを見て、この長い詩を書いたのです。
若い日々を大切にするよう勧める小さな歌を、これほどの浮き沈みを経た人が歌っていた。そのことで、詩句にはもう一つ重みが加わりました。月老籤が重んじているのは、「花が咲いているうちに」という、時機をつかむ心です。
意味
若い日々と目の前の縁を大切に。動くべきときには動きましょう。
ひとこと:逃してから後悔することのないように。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第84番のよくある質問
月老霊籤の第84番には何と書かれていますか?
「勸君莫惜金縷衣,勸君惜取少年時。花開堪折直須折,莫待無花空折枝。」という文句で、現代語にすると「君よ、金糸の衣を惜しむな、君よ、若い日々こそ惜しめ。花が咲いて折れるときには迷わず折れ、花が散ってから空しく枝を折ることのないように。」という意味です。等級は上平、出典は唐の「金縷衣(きんるい)」(杜秋娘が歌ったと伝わる)です。
月老霊籤の第84番はどういう意味ですか?
若い日々と目の前の縁を大切に。動くべきときには動きましょう。ひとこと添えるなら、逃してから後悔することのないように。