月老霊籤 第80番(上)
悲莫悲兮生別離,樂莫樂兮新相知。 悲しみの中で最も悲しいのは生き別れ、楽しみの中で最も楽しいのは新しい心の友を得ること。
籤の原文と現代語訳
悲莫悲兮生別離
悲しみの中で最も悲しいのは生き別れ、
樂莫樂兮新相知
楽しみの中で最も楽しいのは新しい心の友を得ること。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第80番(第八十籤) | 上(よい) | 屈原「九歌・少司命」 屈原〈九歌・少司命〉 |
典故:原典は何を語っているか
最も悲しいのは生きながらの別れ、最も楽しいのは新しく心の通う人と知り合うこと、という句です。
「九歌」(きゅうか)は『楚辞』(そじ)に収められた、神を祭る一連の楽歌で、全十一篇です。後漢の王逸(おういつ)は、屈原(くつげん)が沅(げん)・湘(しょう)の一帯に追放されたとき、民間の祭りの歌舞を見て、その歌詞が粗野なのを嫌い、新たに作り直したのだと考えました。もともと楚の地の祭りの歌で、屈原が手を加えたものだとする学者もいます。「少司命」(しょうしめい)が祭る神は、一般に子孫をつかさどり、子どもを守る神とされています。
詩は、秋蘭と蘼蕪(びぶ)が堂の下いっぱいに生い茂り、香りがあふれるさまを描きます。堂には美しい人々が満ちているのに、神はただ「私」とだけ目を交わし、ひそかに情を通わせます。けれども神は来るときも何も言わず、去るときも別れを告げず、つむじ風に乗り、雲の旗を掲げて行ってしまいます。この二句は、まさに神が去っていくその瞬間に置かれています。心が通い合ったばかりなのにもう別れなければならず、悲しみと喜びが一緒にこみ上げてくるのです。詩のなかで語っているのが祭りを司る巫(ふ)なのか、神自身なのかについては、昔から見方が分かれています。この二句は、後に出会いと別れを描く名句になりました。
意味
別れのつらさもあれば、新しい出会いの喜びもあります。古いものが去り、新しいものがやって来ます。
ひとこと:新しく知り合った人を大切に。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第80番のよくある質問
月老霊籤の第80番には何と書かれていますか?
「悲莫悲兮生別離,樂莫樂兮新相知。」という文句で、現代語にすると「悲しみの中で最も悲しいのは生き別れ、楽しみの中で最も楽しいのは新しい心の友を得ること。」という意味です。等級は上、出典は屈原「九歌・少司命」です。
月老霊籤の第80番はどういう意味ですか?
別れのつらさもあれば、新しい出会いの喜びもあります。古いものが去り、新しいものがやって来ます。ひとこと添えるなら、新しく知り合った人を大切に。