月老霊籤 第79番(上)
更灑遍客舍青青,千縷柳色新。 旅の宿をすっかり濡らして青々と、千筋の柳の色が新しい。
籤の原文と現代語訳
更灑遍客舍青青
旅の宿をすっかり濡らして青々と、
千縷柳色新
千筋の柳の色が新しい。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第79番(第七十九籤) | 上(よい) | 王維「送元二使安西(元二の安西に使いするを送る)」(「陽関三畳」の歌詞) 王維〈送元二使安西〉(〈陽關三疊〉歌詞) |
校勘:王維の原句は「客舍青青柳色新」。
典故:原典は何を語っているか
王維が友人を見送った詩で、雨上がりの宿のそばの柳が青々としている情景です。この二句は、のちにこの詩を「陽関三畳」として歌う際にふくらませた歌詞で、宋や元の時代にはすでにこうした歌い方がありました。
王維(おうい)のこの詩は、もとの題を「送元二使安西」(元二の安西に使いするを送る)といい、「渭城曲」(いじょうきょく)とも呼ばれます。元二が誰なのかはもうわかりませんが、命を受けて西域の安西都護府へ使いに出たことだけはわかっています。王維は渭城で見送り、朝の小雨が軽い塵をしっとりと濡らし、宿のそばの柳が青々と新しい、と描いて、友にもう一杯飲み干すよう勧めます。陽関(ようかん)を出てしまえば、もう古い友はいないのだから、と。
この詩は後に送別の歌として曲がつけられて広く歌われ、歌うときにくり返し重ねて歌うことから「陽関三畳」(ようかんさんじょう)とも呼ばれ、宋代の蘇軾は三畳の歌い方を考証しています。宋人の『古今詞話』に収められた「古陽関」や、元代の『陽春白雪』に収められた「陽関三畳」は、いずれも「客舎青青柳色新たなり」の前後に、籤にあるような句を書き足していて、後世の琴歌にも似たような書き足しがあります。原詩は名残惜しい別れを描いていますが、書き足されたこの二句は、雨上がりの見渡すかぎりの新緑に筆を置いています。
意味
雨が上がり、すべてが新しく生まれ変わります。別れは悪いことばかりではなく、新しい局面が始まろうとしています。
ひとこと:新しい段階には、新しい気持ちで向き合いましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第79番のよくある質問
月老霊籤の第79番には何と書かれていますか?
「更灑遍客舍青青,千縷柳色新。」という文句で、現代語にすると「旅の宿をすっかり濡らして青々と、千筋の柳の色が新しい。」という意味です。等級は上、出典は王維「送元二使安西(元二の安西に使いするを送る)」(「陽関三畳」の歌詞)です。
月老霊籤の第79番はどういう意味ですか?
雨が上がり、すべてが新しく生まれ変わります。別れは悪いことばかりではなく、新しい局面が始まろうとしています。ひとこと添えるなら、新しい段階には、新しい気持ちで向き合いましょう。