月老霊籤 第72番(下)

以若所為,求若所欲,猶緣木而求魚也。 そのようなやり方で、その望むものを求めるのは、木に登って魚を探すようなものだ。

籤の原文と現代語訳

以若所為
そのようなやり方で、

求若所欲
その望むものを求めるのは、

猶緣木而求魚也
木に登って魚を探すようなものだ。

籤番等級出典
第72番(第七十二籤)下(注意をうながす)『孟子』梁恵王上篇
《孟子・梁惠王上》

校勘:流布本は「求若所為,猶緣大而魚也」とするが、『孟子』により改めた。

典故:原典は何を語っているか

孟子は斉の宣王に、いまのやり方で望みを果たそうとするのは、木に登って魚を捕ろうとするようなものだ、と説きました。「木に縁りて魚を求む」ということわざとして日本でも知られています。

戦国時代、孟子が斉に来ると、斉の宣王は開口一番、斉の桓公や晋の文公が覇者となった話を尋ねました。孟子は話を「民を保んじて王たる」ことへと向け、さらに、宣王が牛が屠殺に引かれていくのを見ていられず、羊に替えさせたという小さな出来事を挙げて、王には仁政を行う善い心があるのに、それを民にまで及ぼしていないだけだ、と説きました。

孟子が、王のいちばんの望みは何ですかと問い詰めると、宣王は笑って答えません。孟子がおいしい食べ物、衣服、美色、音楽と一つずつ探ってみても、宣王はどれも違うと言います。そこで孟子は言い当てました。王が望んでおられるのは、領土を広げ、秦や楚を朝貢させ、中原に君臨することでしょう、と。そして籤にあるこのたとえを口にします。宣王は、本当にそれほどひどいのか、と尋ねます。孟子は、おそらくもっと悪い、と答えました。木に登って魚を捕ろうとしても、捕れないだけで後の災いはない。しかし武力で覇業を求めれば、力を尽くした揚げ句、後で必ず禍が来る、と。続けて孟子は、政を正して仁を施し、天下の人が皆斉に来たいと思うようにしなさい、と宣王に勧めました。このたとえは、後に「縁木求魚(木に縁(よ)りて魚を求む)」という成語になりました。

意味

やり方が違っていれば、いくら努力しても得られません。まず方法を見直しましょう。

ひとこと:もっと力を入れるのではなく、やり方を変えること。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

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ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第72番のよくある質問

月老霊籤の第72番には何と書かれていますか?

「以若所為,求若所欲,猶緣木而求魚也。」という文句で、現代語にすると「そのようなやり方で、その望むものを求めるのは、木に登って魚を探すようなものだ。」という意味です。等級は下、出典は『孟子』梁恵王上篇です。

月老霊籤の第72番はどういう意味ですか?

やり方が違っていれば、いくら努力しても得られません。まず方法を見直しましょう。ひとこと添えるなら、もっと力を入れるのではなく、やり方を変えること。