月老霊籤 第71番(中上)
雖有絲麻,無棄菅蒯;雖有姬姜,無棄蕉萃。 絹や麻があっても、粗末な草の縄を捨ててはならない。名家の美しい娘がいても、やつれた古い連れ合いを捨ててはならない。
籤の原文と現代語訳
雖有絲麻
絹や麻があっても、
無棄菅蒯
粗末な草の縄を捨ててはならない。
雖有姬姜
名家の美しい娘がいても、
無棄蕉萃
やつれた古い連れ合いを捨ててはならない。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第71番(第七十一籤) | 中上(まずまずよい) | 『春秋左氏伝』成公九年が引く詩 《左傳・成公九年》引詩 |
典故:原典は何を語っているか
絹や麻を手にしても粗末な縄を捨てるな、名家の美しい娘を得ても、やつれた昔からの連れ合いを捨てるな、という詩です。
魯の成公九年の冬、楚の子重(しちょう)が莒(きょ)の国を攻め、渠丘(きょきゅう)を包囲しました。渠丘の城壁は崩れかけていて、守備兵は莒の都へ逃げ込みます。莒の人々は楚の公子平(へい)を捕らえました。楚の人々は捕虜を返すから彼の命は助けてほしいと申し入れましたが、莒の人々はそれでも殺してしまいました。楚軍は矛先を転じて莒の都を包囲しますが、都も同じようにひとたまりもなく、楚軍はさらに鄆(うん)の城に攻め入りました。わずか十二日のうちに、莒の三つの城邑が次々と落ちたのです。
『左伝』の「君子曰く」は、辺鄙な土地であることを頼みにして備えを怠るのは最大の過ちであり、思いがけない事態に前もって備えるのは最大の善である、と評し、続いて籤にあるこの数句の詩を引いて、誰にでも物が足りず、補いが必要になるときがあるからだ、と理由を述べています。この数句は今日の『詩経』には見えない「逸詩」です。『左伝』がこれを引いたのは、もともと国は転ばぬ先の杖を用意すべきだという意味からでしたが、月老籤は字面の上の、古い連れ合いを見捨てないという意味だけを採っています。
意味
新しくよい相手が現れても、これまでの人を軽々しく捨てないように。心変わりは人を深く傷つけます。
ひとこと:人には情と義をもって接しましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第71番のよくある質問
月老霊籤の第71番には何と書かれていますか?
「雖有絲麻,無棄菅蒯;雖有姬姜,無棄蕉萃。」という文句で、現代語にすると「絹や麻があっても、粗末な草の縄を捨ててはならない。名家の美しい娘がいても、やつれた古い連れ合いを捨ててはならない。」という意味です。等級は中上、出典は『春秋左氏伝』成公九年が引く詩です。
月老霊籤の第71番はどういう意味ですか?
新しくよい相手が現れても、これまでの人を軽々しく捨てないように。心変わりは人を深く傷つけます。ひとこと添えるなら、人には情と義をもって接しましょう。