月老霊籤 第70番(上平)
利有攸往。 進んでいくところがあれば利がある。
籤の原文と現代語訳
利有攸往
進んでいくところがあれば利がある。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第70番(第七十籤) | 上平(よい・穏やか) | 『易経』の卦辞(恒卦・益卦など) 《周易》卦辭(恆、益等卦) |
典故:原典は何を語っているか
『易経』によく出てくる言葉で、目指すところへ向かって進めば利がある、という意味です。
恒(こう)・益(えき)・損(そん)・復(ふく)・大過(たいか)・巽(そん)などの卦の卦辞には、いずれも「往く攸(ところ)有るに利あり」という言葉が使われています。『易経』はもともと周代の占いの書で、卦辞そのものに筋書きはなく、意味はそれがどの卦に置かれているかによって決まります。
恒卦で言えば、卦辞は、亨(とお)る、咎(とが)無し、貞(ただ)しきに利あり、往く攸有るに利あり、です。「序卦伝」(じょかでん)は、なぜ恒卦が咸卦(かんか)のすぐ後に来るのかを説明しています。咸卦は男女が感じ合うことを語り、夫婦の道は長く続かなければならないので、次に恒が来る。恒とは久しいことだ、と。「彖伝」(たんでん)は天地の運行をたとえに、天地の道は恒久で止むことがなく、「往く攸有るに利あり」というのは、終わった後にまた新しい始まりがあるからで、日と月が長く照らし、四季が移り変わるようなものだ、と述べます。益卦のほうは、上を減らして下を益すことを語っています。咸・恒の二卦は昔から夫婦の道を語る卦とされてきました。月老籤がこの言葉を選んだのも、おそらく恒卦のこの意味合いに目をとめたからでしょう。
意味
動いてよい時です。自分から前へ進むことが吉と出ます。
ひとこと:行動に移しましょう。その場にとどまらないで。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第70番のよくある質問
月老霊籤の第70番には何と書かれていますか?
「利有攸往。」という文句で、現代語にすると「進んでいくところがあれば利がある。」という意味です。等級は上平、出典は『易経』の卦辞(恒卦・益卦など)です。
月老霊籤の第70番はどういう意味ですか?
動いてよい時です。自分から前へ進むことが吉と出ます。ひとこと添えるなら、行動に移しましょう。その場にとどまらないで。