月老霊籤 第67番(上)
再,斯可矣。 二度考えれば、それで十分だ。
籤の原文と現代語訳
再
二度考えれば、
斯可矣
それで十分だ。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第67番(第六十七籤) | 上(よい) | 『論語』公冶長篇 《論語・公冶長》 |
典故:原典は何を語っているか
季文子(きぶんし)は何事も三度考えてから行動しましたが、孔子はそれを聞いて「二度考えれば十分だ」と言いました。
季文子(きぶんし)は名を季孫行父(きそんこうほ)といい、春秋時代の魯の執政大臣で、慎重で倹約家として知られました。『左伝』は、彼が亡くなったとき、家には絹を着る妾も、穀物を食べる馬もいなかったと記しています。彼の慎重さを示す有名な例があります。あるとき晋へ使いに出ることになり、出発前に、わざわざ喪に出くわした場合の礼法を調べさせました。思いがけない事態に前もって備えるのは古人のよき教えだ、と彼は言いました。果たしてその年の八月、晋の襄公(じょうこう)が亡くなりました。
孔子は 再,斯可矣(再びせば、斯(こ)れ可なり=二度考えれば十分だ)と言いました。季文子が亡くなったとき孔子はまだ生まれていなかったので、この言葉は彼の行いを伝え聞いたうえでの評だと考えられます。朱熹の『論語集注』(ろんごしっちゅう)は程子(ていし)の説を引いています。二度考えればもう十分に慎重であり、三度目まで考えると私心の計算が入りこんで、かえって迷いが深まる、というのです。三思はもともと美徳ですが、孔子は、過ぎたるは及ばざるがごとしと戒めました。恋愛の決断も、考えに考えを重ねるうちに身動きが取れなくなりがちです。だから月老籤はこの一句を借りたのです。
意味
少し考えれば十分で、何度も迷い続ける必要はありません。考えがまとまったら行動に移しましょう。
ひとこと:二度考えたら決めること。先延ばしにしないで。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第67番のよくある質問
月老霊籤の第67番には何と書かれていますか?
「再,斯可矣。」という文句で、現代語にすると「二度考えれば、それで十分だ。」という意味です。等級は上、出典は『論語』公冶長篇です。
月老霊籤の第67番はどういう意味ですか?
少し考えれば十分で、何度も迷い続ける必要はありません。考えがまとまったら行動に移しましょう。ひとこと添えるなら、二度考えたら決めること。先延ばしにしないで。