月老霊籤 第58番(中)

惟舊婚媾,其能降以相從乎? 古くからの縁戚のように、身を低くして従ってくれるだろうか?

籤の原文と現代語訳

惟舊婚媾
古くからの縁戚のように、

其能降以相從乎?
身を低くして従ってくれるだろうか?

籤番等級出典
第58番(第五十八籤)中(吉凶半ば)『春秋左氏伝』隠公十一年
《左傳・隱公十一年》

校勘:流布本は「帷舊婚媾」とするが、「惟」に改めた。『左伝』の原文は「如舊昏媾,其能降以相從也」。

典故:原典は何を語っているか

鄭の荘公が許の大夫に、今後鄭が頼みごとをしたときは、古くからの親戚のように身を低くして応じてほしい、と語った言葉です。

魯の隠公(いんこう)十一年(紀元前712年)の秋、鄭の荘公は斉・魯と連合して許(きょ)の国を攻めました。鄭の大夫・潁考叔(えいこうしゅく)が大旗を担いで真っ先に城壁に登りましたが、以前に戦車を争って恨みを抱いていた公孫閼(こうそんあつ)に城下から射落とされます。別の者が大旗を受け取って城壁に登り、鄭の軍が攻め入ると、許の荘公は衛へ逃れました。斉は許を魯の隠公に譲ろうとしましたが、隠公が辞退したので、許は鄭のものとなりました。

鄭の荘公は許を併合せず、許の大夫・百里(ひゃくり)に命じて、許の荘公の弟である許叔(きょしゅく)を奉じて許の都の東側に住まわせ、たいそうへりくだった言葉を述べました。天が許に禍を下したのであって、自分はその手を借りられただけだ。自分は実の弟ともうまくやれない身で、どうして許を自分のものにできようか。将来、天が許の君に再び社稷を治めさせるなら、と籤にあるあの頼みごとを述べ、さらに、よそ者を割りこませてこの土地を争わせることのないように、と念を押しました。

『左伝』は、この処置は礼にかなっているとほめています。月老籤が借りているのは、荘公の口から出た「旧婚媾(きゅうこんこう)」という、古くからの縁を言う言い方です。

意味

昔なじみや昔の恋がふたたびつながる可能性はあります。ただ、相手が意地を捨てられるか、そして自分もそうできるかにかかっています。

ひとこと:よりを戻したいなら、まず当時の亀裂を修復することから。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第57番/次の籤:第59番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。

月老霊籤 第58番のよくある質問

月老霊籤の第58番には何と書かれていますか?

「惟舊婚媾,其能降以相從乎?」という文句で、現代語にすると「古くからの縁戚のように、身を低くして従ってくれるだろうか?」という意味です。等級は中、出典は『春秋左氏伝』隠公十一年です。

月老霊籤の第58番はどういう意味ですか?

昔なじみや昔の恋がふたたびつながる可能性はあります。ただ、相手が意地を捨てられるか、そして自分もそうできるかにかかっています。ひとこと添えるなら、よりを戻したいなら、まず当時の亀裂を修復することから。